ハンドメイドで起業する3つのメリット・デメリット|起業手順や成功のポイントまで解説

ハンドメイドが好きな方で、起業を夢見る方も多いかと思います。趣味を仕事にするハンドメイド起業は、やりがいと自由な働き方を手に入れられる魅力的な選択肢です。
この記事では、ハンドメイドで起業するメリット・デメリットから、具体的な起業の手順、成功するためのポイントなどを詳しく解説します。
ハンドメイドで起業したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ハンドメイド製作・販売で起業する3つのメリット

ここでは、ハンドメイドで起業する主な3つのメリットを解説します。
- 自分の趣味・特技・好きなことを仕事にできる
- 取引先からの信用を高められる
- 税金面での負担を軽減できる
上記のメリットを理解し、起業へのモチベーションを高めましょう。
自分の趣味・特技・好きなことを仕事にできる
ハンドメイド起業の魅力は、自分の「好き」や「得意」を仕事にできる点です。趣味の延長線上で、楽しみながら収益化を目指せるため、高いモチベーションを維持しながら働けます。
働く時間や場所にも縛られず、自分のペースで活動できる自由度の高さも大きなメリットです。
なお、以下の記事では、ハンドメイド以外で主婦の起業におすすめな職種も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
取引先からの信用を高められる
個人事業主として「屋号」を持つと、屋号名義で銀行口座を開設したり、領収書を発行したりできるため、法人や卸売業者とのスムーズな取引につながります。
また、屋号名義での銀行口座の開設が可能で、領収書の発行など事務面での信頼性が高まり、問屋の会員審査などでも屋号があると信用を得やすくなります。
税金面での負担を軽減できる
開業届と青色申告申請書を提出すれば、最大65万円の特別控除が適用され、所得税の負担を軽減できます。
加えて、材料費や発送費、広告費などを経費として計上できるのも大きな利点です。なお、確定申告の負担を軽減したい場合は会計ソフトを活用してみましょう。
ハンドメイド製作・販売で起業する3つのデメリット

ここでは、ハンドメイドで起業する際に直面しがちな3つのデメリットを解説します。
- 安定して商品が売れるまでに時間がかかる
- ハンドメイド以外の業務が増える
- 法律・契約・販売などの専門知識が必要になる
上記のデメリットを理解し、乗り越える準備をしておきましょう。
安定して商品が売れるまでに時間がかかる
ハンドメイド起業では、すぐに商品が売れて安定した収入を得られるわけではありません。季節やトレンドによって売上は変動しやすく、人気作家であっても毎月同じ売上を維持するのは困難です。
最初のうちは、ファンやリピーターがつかず、収入が不安定な時期が続くのを覚悟しておく必要があります。
ハンドメイド以外の業務が増える
ハンドメイド作家は、作品を制作するだけでなく、商品の梱包・発送や写真撮影、SNSの更新、販売ページの作成など、多くの業務を1人でこなす必要があります。また、お客様からの問い合わせ対応や、ホームページの運営などの事務作業も発生します。
そのため、一部業務を外注するなど、効率的に作業を進めるための時間管理能力が求められます。
法律・契約・販売などの専門知識が必要になる
個人で事業を行う以上、ビジネスに関する基本的な知識は必須です。
また、扱う商品によっては、食品衛生法に基づく許可や、中古品を扱うための古物商許可などが必要な場合もあるでしょう。
オーダーメイド品を受ける際には、契約書を取り交わすなど、自己防衛のための知識も求められます。
ハンドメイド製作・販売で起業する際に必要な事前準備

ハンドメイド起業を成功させるためには、思いつきで始めるのではなく、しっかりとした事前準備が不可欠です。
まずは起業資金を準備し、必要であれば調達方法も調べておきます。同時に、ビジネスに関する基礎知識を学び、起業マインドも整えておきましょう。
開業届を提出し、青色申告など税務対応の準備もしておきましょう。加えて、商標や著作権など、法律面の基本知識を確認しておくのも、トラブルを回避するためには大切です。
ハンドメイド製作・販売で起業する方法・手順【5STEP】

ここからは、実際にハンドメイドで起業するための具体的な手順を5つのステップに分けて解説します。
- 販売する作品ジャンルとブランド設計を固める
- 商品の試作と改善を繰り返す
- 販売チャネルを選定し準備を整える
- 集客・ブランディング活動を始める
- 売上管理と顧客との関係構築を行う
上記の流れに沿って準備を進めると、スムーズに事業をスタートできるので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 販売する作品ジャンルとブランド設計を固める
まず、ターゲットを明確にしてどの層に向けた商品かを定め、ブランドの方向性(ナチュラル、高級感、かわいいなど)を設計します。競合作家の作品や価格帯、販売戦略のリサーチも重要です。
自分の経験や価値観を作品に反映させ、他にはないオリジナリティを出し、共感を呼ぶブランドストーリーを構築していきましょう。
2. 商品の試作と改善を繰り返す
ブランドのコンセプトが決まったら、実際に商品を試作します。この際、材料費や制作時間を考慮し、無理のない制作工程を検討するのが大切です。
試作品が完成したら、自分で使ってみたり、友人や家族に試してもらったりして使いやすさや耐久性をチェックしましょう。アドバイスを元にクオリティやデザインを改善し、自分が心から納得できる品質に達するまで、繰り返し調整します。
シンプルでも独自の魅力が伝わるよう細部にこだわることで、顧客の信頼獲得につながります。
3. 販売チャネルを選定し準備を整える

商品を販売する場所(チャネル)を決めます。オンラインであれば、minneやCreemaなどのハンドメイドマーケット、あるいは自身のネットショップが考えられます。InstagramやXなどSNSを活用した販売・集客方法もおすすめです。
オフラインであれば、ハンドメイドイベントでの対面販売や、雑貨店やカフェへの委託販売などの方法があります。
それぞれのチャネルのメリット・デメリットを比較検討し、自分の作品やターゲット顧客に合った場所を選びましょう。複数のチャネルを組み合わせると、販売機会の最大化が期待できます。
4. 集客・ブランディング活動を始める
販売の準備が整ったら、より多くの人にお店の存在を知ってもらうための集客活動を開始します。InstagramなどのSNSを活用し、作品の魅力や世界観をビジュアルで伝えましょう。
ブログでは、作品の背景にあるストーリーや制作のこだわりを発信し、SEO対策にも活用します。YouTubeで製作過程や商品紹介の動画を配信するのも有効です。
また、ブランドのロゴやテーマカラーを統一し、名刺やショップカードのデザインにもこだわると、ブランドイメージを強化できます。
5. 売上管理と顧客との関係構築を行う
事業が始まったら、日々の売上や経費をしっかり管理し、利益を把握しておくのが重要です。そのため、会計ソフトなどを活用し、年に一度の確定申告に備えましょう。
また、購入してくれた顧客へお礼のメッセージを送ったり、リピーター向けの特典を用意したりなど、顧客との良好な関係構築も売上向上には大切です。
定期的に収益化のポイントを見直し、売上向上につなげていきましょう。
ハンドメイド製作・販売の起業を成功させる3つのポイント

ここでは、ハンドメイド製作・販売の起業を成功させるための3つのポイントを解説します。
- 継続して需要のある商品を製作・販売する
- 競合調査を徹底する
- 自身の強みを見つけ差別化につなげる
上記のポイントを意識し、ビジネス成功につなげていきましょう。
継続して需要のある商品を製作・販売する
ビジネスとして継続するためには、お客様に求められる商品を作り続ける必要があります。
流行や季節のイベント(クリスマスや母の日など)を意識した商品を企画すると、販売機会を逃さず、安定した売上につなげやすくなります。
また、SNSやハンドメイド販売サイトを活用し、売れている商品の傾向や人気ジャンルを日常的にチェックするのも大切です。=
加えて、リピーター獲得を意識してパッケージやアフターフォローにもこだわり、商品価値の向上を図るのも大切です。
競合調査を徹底する
同じジャンルで活躍している人気作家やブランドを分析するのも、自身のビジネス戦略を立てる上で重要です。
価格設定や販売チャネル、プロモーション方法などをリサーチすると、市場の傾向を把握し、差別化の視点が得られます。
また、ハンドメイドプラットフォームで売上ランキングやレビューを確認し、売れ筋や流行を把握するのも大切です。
自身の強みを見つけ差別化につなげる
数多くのハンドメイド作家の中からお客様に選んでもらうためには、「あなただから買いたい」と思わせる独自の強みが必要です。
これまでの人生経験や好み、技術などを棚卸しし、他の作家にはない自分だけのストーリーや世界観を明文化しましょう。お客様からの感想に耳を傾け、自分の作品のどのような点に魅力を感じてもらえているのかを客観的に分析するのも有効です。
また、自分史やブランドノートを作成し、作品に込める想いやコンセプトを一貫させ、ブレないブランド像を築くのも大切です。
加えて、ブログやSNSを通じて、制作の背景にある想いや価値観を発信し、共感を得るとファンとの強い信頼関係を築けるでしょう。
ハンドメイド商品の販売におすすめの3つの販売先

ここでは、ハンドメイド商品の販売におすすめの3つの販売先を紹介します。
- ハンドメイド販売サイト・プラットフォーム
- フリーマーケット・マルシェ・イベント出店
- 委託販売(雑貨店・カフェ)
上記の特徴を理解し、最適な販売戦略を立てていきましょう。
ハンドメイド販売サイト・プラットフォーム
minneやCreemaに代表されるハンドメイド販売サイトは、初心者でも簡単にネット販売を始められる一般的な販売方法です。
サイト名 | 特徴 |
minne | 国内最大級の利用者数。ベビー・キッズ用品が人気。 |
Creema | プロ志向の作家が多く、作品単価が高い傾向。メディア連携も積極的。 |
iichi | プロ作家の比率が高く、クオリティの高い作品が集まる。ギャラリーとのつながりも強い。 |
上記のサイトは初期費用が低く、手軽さが魅力ですが、多くの作品に埋もれないための工夫(写真、タイトル、説明文など)が求められます。
参考:minne | ハンドメイド・クラフト・食品・ヴィンテージ・ギフト
参考:Creema(クリーマ) |国内最大のハンドメイドマーケットプレイス
参考:iichi | ハンドメイド・アンティーク・食品・ギフト・手作り
フリーマーケット・マルシェ・イベント出店
フリーマーケットやデザインフェスタのようなイベント出店は、顧客と直接対面で販売できるのがメリットです。デザインフェスタ、ハンドメイドマルシェなどの大型イベントから地域密着の小規模イベントまで、さまざまな形で開催されています。
また、出店料が必要で立地や来場者数により売上にばらつきがありますが、顧客とのリアルな接点がブランディングやファン作りには効果的です。
名刺やショップカードを渡して、SNSやネットショップへ誘導するのも、売上向上には欠かせません。
委託販売(雑貨店・カフェ)
委託販売は、自分の作品を雑貨店やカフェなどの実店舗に置いてもらい、販売してもらう方法です。自分の店を持たなくても、お客様に商品を手に取って見てもらえるメリットがあります。
また、店頭での販売をきっかけに、SNSやECサイトへの流入、ブランドの認知度向上も期待できます。
なお、委託販売は委託料(月額+売上パーセンテージ)が発生するため、コスト計算は事前にしておきましょう。委託先のお店の雰囲気や客層が、自分の作品のイメージと合っているかを見極めるのも重要です。
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ハンドメイド起業は、「好きなことを仕事にしたい」「自分のペースで働きたい」などの夢を叶えたい方におすすめです。
ただし、ハンドメイド起業を成功させるためには、作品制作のスキルだけでなく、ビジネスやマーケティングの知識も欠かせません。
もしスキルアップと起業準備を両立させたい方は、主婦・ママ向けのオンラインスクール「ママキャン」がおすすめです。
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