育休中に副業してもいいの?おすすめの副業と育児休業給付金について解説!

育休・産休中は給付金が支給されますが、会社員の給与より金額が少ないため、もう少し収入がほしいというのが本音。
会社からは禁止されているけれど、副業で少しでも稼ぎたいという方も多いのではないでしょうか。
しかし、「そもそも副業を行っていいの?」「どんな副業があるんだろう?」「副業がバレたらどうしよう」といった多くの疑問があるかもしれません。
そこで今回は、ネットの口コミやMamCamp編集部のリサーチを元に、産休・育休中に知っておくべきポイントや、おすすめの副業についてまとめてみました。
現在、育休中の方やスキルを身に付けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
育休・産休中の副業を行ってもいいかは会社による

育休・産休中でも、副業をしても問題ありません。
注意点として、会社が副業を禁止している場合は、育休・産休中でもNGです。就業規則を破った場合、最悪のケースでは懲戒処分になる可能性があります。
副業が許可されていれば、育休・産休中でも問題なく働けるので、必ず就業規則を確認してから判断しましょう。
育休・産休中の副業がバレたらどうなる?

育休・産休中の副業がバレた場合は、法的な問題や職場での信頼関係に影響を与える可能性があります。
さらに、多くの企業では就業規則で副業を制限していることが一般的です。
育休・産休中であっても、これらの規則に違反する行為が発覚すれば、懲戒処分を受けるリスクもあります。特に公務員の場合は副業禁止規定が厳格であり、法律違反となる可能性が高いです。
また、信頼関係が損なわれることで、職場復帰後の評価に影響を与える可能性も否定できません。こうしたリスクを回避するためには、副業を検討する際に事前に会社の規則を確認し、必要があれば担当者に相談することが重要です。
育休・産休中の副業がバレない2つの方法

育休・産休中に副業をしていることが会社や同僚にバレたくない、と悩む方もいるでしょう。ここからは、副業をバレなくする方法や、注意点を解説します。周囲にバレないように副業をして、第二の収入源を作り上げましょう。
- 住民税を普通徴収にする
- 手渡しの副業を選んでもバレるので注意
それでは、詳しく見ていきましょう。
住民税を普通徴収にする
副業の話を一切していないのに会社にバレてしまうのは、住民税が原因であることが多いです。
副業で収入が多いと、翌年の住民税の金額が周りの人より大きくなり、違和感を持たれてしまいます。
逆に言えば、住民税の金額が上がっていなければ、バレにくくできるということ。そのためには、確定申告をするときに「住民税に関する事項」という欄があるので、「自分で納付」に丸をつけるといいです。

(引用:国税局)
こうすると、副業の収入によって増えた住民税の通知は自宅に届き、会社に知られることはありません。
手渡しの副業を選んでもバレるので注意
手渡しの副業を行えば、収入があることはバレないと思っている方もいるかもしれません。しかし、手渡しの仕事でも、バレる可能性は十分にあるので要注意です。
報酬を支払った会社は誰にいくら渡したのかまとめ、税務署に提出しています。この金額には手渡しの分も含まれます。
記録を元に税務署は報酬の支払状況を確認するため、振り込み・手渡しによらず、申告しないとバレてしまいます。
手渡しだから大丈夫と判断せず、必ず確定申告を行いましょう。
【在宅OK】育休・産休中におすすめの副業5選

育休・産休中の副業は、在宅でできるものをおすすめします。自分のペースで働けるため、子育てとの両立がしやすいからです。個人で稼ぐ仕事であれば、労働日数の制限も受けず、自由に働けます。
ここでは、MamaCampが個別相談などで関わってきた主婦のお話で得た情報から、育休・産休中におすすめの副業を5つピックアップしました。
- アンケートモニター
- ハンドメイド
- データ入力
- アフィリエイト(オンライン講座販売)
- YouTubeアフィリエイト
副業にはどのようなものがあるのか、自分に合っている副業があるかお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
アンケートモニター
アンケートモニターは、企業や団体から依頼されたアンケートに回答したり、市場調査に協力したりして報酬を得る仕事です。
スキルが不要なので手軽に始められます。育休中の副業として、始めやすい仕事だと言えます。
好きな時間に好きなだけ取り組めて、スマートフォンやパソコンがあればいつでもどこでも仕事ができるのが魅力。
アンケートモニターを始めるには、専用のサイトに登録して、案件を獲得していきましょう。サイト内の自身のプロフィールを充実させると、案件が獲得しやすくなります。
注意点として、誰でもできるからこそ高収入は見込めないでしょう。また、案件が常に供給され続けているわけではないので、収入が不安定になりがちです。
ハンドメイド
手先が器用な方におすすめなのが、ハンドメイドの副業です。以下のような商品を自分で作って販売します。
- アクセサリー
- バッグ
- 洋服
- 小物類
- ベビー用品
作品ができたら販売すればいいため納期がなく、仕事を始めたりやめたりしやすいので、産休・育休中にもピッタリ。
ハンドメイドの市場は急成長しており、人気の副業のひとつです。
minneやCreemaといったハンドメイド販売の専門サイトがあるため、活用すれば自分でお店をもつ必要がありません。
特にminneはユーザーの質も高く、出品してすぐ売れたという声も多くあるため、おすすめです。
データ入力
データ入力は、画像などの資料に書かれている情報を、指定されたフォーマットに打ち込んでいく仕事です。
日本語やアルファベットをパソコンで入力することができれば、誰でも始められます。
データ入力の仕事の種類には以下のようなものがあります。
- アカウント情報入力
- YouTubeテロップの文字入れ
- 請求書処理
- アンケート入力
事務作業の経験がある方であればスムーズに始められるでしょう。
在宅のデータ入力の仕事は、求人サイトやクラウドソーシングサイトで見つけられます。
アフィリエイト(オンライン講座販売)
アフィリエイト(オンライン講座販売)は、ネット上で企業の商品やサービスを紹介し、その紹介を通じて成果が発生した時、紹介料として報酬が得られる仕事です。
自身のWebサイトやブログ、SNSなどで紹介するだけなので、初期費用がほとんどかかりません。
例えば、講座アフィリエイトは、他の人が作った講座を紹介し、販売した数に応じて報酬が得られる仕組みになっています。
女性向けの講座であれば、Instagramと掛け合わせることで集客がしやすくなります。少し難易度は高めですが、多く報酬を得られる可能性があるので、挑戦してみるのも良いでしょう。
YouTubeアフィリエイト
産休・育休後も稼ぎ続けたいという方は、YouTubeアフィリエイトに挑戦するのがおすすめ。先ほど紹介したアフィリエイトのYouTube版。YouTubeを使って商品を紹介して、買ってもらうごとに紹介料が貰える仕組みです。
YouTubeは伸ばすのに3ヶ月以上の時間がかかる反面、一度伸びると安定して見られるようになります。
最初に頑張っておけば、将来的に投稿頻度を下げても登録者が伸び続けるため、職場復帰後も稼ぎ続ける資産になるのがメリットです。
スクールなどに入って副業に関するスキルを身に着け、そこで学んだことを発信してアフィリエイトに挑戦すると、稼ぐ手段が増えるのでおすすめです。
育休・産休中は副業ではなく学びに使うのがおすすめの理由

育休・産休中は副業をするよりも、スキルアップや自己成長のために時間を活用してみましょう。将来のキャリアや生活に備えるための貴重な時間と捉えてみましょう。
育休・産休中の副業は、バレてしまうと何かしらのデメリットがある恐れがあります。しかし、スキルアップであれば、収入を得ているわけではないので、何も心配する必要がありません。
また、育休中は比較的自由にスケジュールを調整できるため、育児との両立を図りやすく、うまく調整すれば集中して自分に投資する時間が確保できるでしょう。
将来の復職時に役立つスキルや知識を身につけておくことで、職場での競争力を強化できるだけでなく、新たなキャリアパスを検討する余裕も生まれます。
育休・産休中の副業は育児休業給付金をもらえなくなる可能性がある

育休・産休中は、育児休業給付金が支給されるため、収入がゼロになることはありません。しかし、副業のやり方や産休に入る前の働き方によって、もらえなくなることがあるので要注意。
- 育児休業給付金の支給条件
- 育児休業給付金の金額
まずは、給付金の支給条件と、具体的にもらえる金額をお伝えします。
育児休業給付金の支給条件
育児休業給付金をもらうための条件を簡単にまとめると、以下のとおりです。
- 雇用保険に入っていること
- 休みに入る前の2年間で、11日以上働いた月が12ヶ月以上あること
- 休んでいる間の休業日数が10日(もしくは80時間)以内であること
- 育休後に会社をやめる予定がないこと
- 育休中に会社からもらう給与が元の金額の8割未満であること
- 定期的に予定された仕事を行っていないこと
なお、雇用保険に入っていれば、直前の2年間で転職していても給付金がもらえます。そのため、転職前後で合算して考えて大丈夫です。
ただし、転職前に失業手当をもらっている場合は、期間がリセットされます。
育児休業給付金の金額
育児休業給付金の金額は、その前にもらっていた給料と時期によって給付される金額が変わります。具体的にどの程度の給付金がもらえるか、確認しましょう。最初の給付から半年が経過すると給付金が下がってしまうので、計画的に給付金を運用しましょう。
また、どの程度の給付金がもらえるか事前に試算しておくことで、貯金をいくらにするべきか検討をつけられやすいでしょう。
- 最初の半年間
- 育休から半年以降
最初の半年間
育休が始まってから最初の半年間でもらえる金額は、以下のとおりです。
「育児休業開始時賃金日額」というのは、育休に入る直前の6ヶ月間でもらっていた賃金を180で割った金額のこと。ただし、ボーナスは含みません。
もし、育休前にもらっていた賃金が月額30万円で固定だった場合は、
が支給されます。
※ただし、支給金額の上限は305,319円です。
育休から半年以降
育休から半年以降経った場合は金額が下がり、平均月収の50%になります。
もし、育休前にもらっていた賃金が月額30万円で固定だった場合は、以下の金額が支給されます。
育休・産休中に副業をしながら育児休業給付金をもらうための4つのポイント

育児休業給付金の金額は少なくありません。そのため、副業をする場合は、給付金をもらえる範囲に留めるのがおトク。
欲張って副業の収入を求めてしまうと、給付条件から逸脱してしまい、給付されなくなってしまいます。これから紹介する条件の範囲内で、副業の収入を最大化することが、一番賢い副業です。
- 副業なら労働日数を10日以下もしくは80時間以下にする
- 個人で稼げる仕事を選ぶ
- 副業で稼ぐ金額には制限はない
- 社会保険料を免除したいなら育児休業給付金の支給条件の範囲で働く
ここでは、給付金をもらいながら働くためのポイントを解説します。
副業なら労働日数を10日以下もしくは80時間以下にする
育児休業給付金は、子育てに専念するために支給されるもの。たくさん働いてしまっては、子育てのために休んでいるとはみなされず、給付が止められてしまいます。
給付金をもらい続けるための労働条件は、以下の通りです。
- 労働日数が月に10日以下
- 10日を超える場合は、労働時間が80時間以下
本業の会社以外でアルバイトをする場合も、労働日数が多すぎると支給を止められる可能性があります。まずはこの条件を満たすようにしましょう。
個人で稼げる仕事を選ぶ
副業を選ぶならば、個人で稼げる仕事がおすすめ。
シフトが決まっておらず、お願いされた仕事を終えたら報酬がもらえる仕組みになっているため、労働日数の制限を受けません。
家でできる仕事なら、子どもをみながら働けるのもメリット。子育てをしながら好きな時間に働けるので、育休中にぴったりです。
副業で稼ぐ金額には制限はない
育休中に本業の会社で働く場合、給付金と給与の合計が月収の80%以下になるようにする必要があります。
超えてしまうと、給付金が減額されるためです。
一方で、本業以外の仕事をする場合、稼ぐ金額に制限はありません。働いた分だけ稼げるため、産休・育休に入る前より収入が増える可能性もあります。
日数の条件を満たせばほしい金額だけ稼げるので、ぜひ副業に挑戦してみましょう。
社会保険料を免除したいなら育児休業給付金の支給条件の範囲で働く
育児休業給付金がもらえなくても、たくさん働いて稼ぎたいと考える方もいるかも知れません。しかし、育児休業給付金をもらえなくなると、社会保険料も加算されるので要注意。
育休中は、健康保険と厚生年金保険が免除されています。副業をしていても、育休中は免除されていて問題ありません。
しかし、育児休業給付金がもらえなくなると、免除もされなくなってしまいます。その分手取りの金額が減ってしまうため、気をつけるべきです。
社会保険料を免除されたいならば、労働日数を制限し、条件内で働くのがおすすめです。
育休中の副業に関するよくある質問3選

育休・産休中に得た所得に関する疑問や、副業が成功して本業にしたいと思った時どうしたらよいのか、疑問を持っている方はいるのではないでしょうか。
- 20万円以上の副業所得があれば確定申告しないといけない?
- 20万円以下の副業所得であれば確定申告しなくていい?
- 副業を本業にするには?
以下に質問をまとめましたので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
20万円以上の副業所得があれば確定申告しないといけない?
給与所得以外の副業所得が、年間で20万円を超える場合、確定申告を行わなければなりません。
副業で得た売上や報酬から、通信費や教材代、パソコン代などを差し引いたものが所得になります。この金額が20万円を超える場合、確定申告をしなければなりません。
では、なぜ20万円という明確な基準が設けられているのでしょうか。これは、税務署と納税者、両方の負担軽減のためです。
確定申告は税務署で処理が行われますが、すべての所得に確定申告を義務付けると事務処理が膨大な量になってしまいます。また、納税者も少額の所得に確定申告を義務付けられると、精神的にも負担がかかるため明確な基準が設けられています。
20万円以下の副業所得であれば確定申告しなくていい?
20万円以下であれば、確定申告しなくてもよいのでしょうか。前述したように、20万円以下であれば、税務署と納税者の両者の負担軽減になるため、不要とされています。
しかし、20万円以下でも確定申告した方がよいケースもあります。それは、副業で得た収入からあらかじめ税金が引かれている場合です。
この場合、確定申告を行わないと税金を払い過ぎている可能性があります。手元に残るお金を少しでも残したい場合は、確定申告を行いましょう。
所得税は20万円以下であれば確定申告は不要ですが、住民税は1円でも所得を得たら申告が必要です。所得税の確定申告を提出していれば、その情報が市町村にも連携されるので別途提出しなくてよいです。忘れずに覚えておきましょう。
副業を本業にするには?
副業を始めてみて、働き方や収入などに魅力を感じたら本業にするのを考えると思います。では、どうやって副業を本業にするのか。
まずは、目的を明確化しましょう。どのような事業で収入を生み出すのか、そして具体的な収入と支出まで想像しましょう。
また、リスク管理や税に関する知識も習得しましょう。副業を本業にするには前職と同等かそれ以上の収入が見込めないと意味がありませんので、収入に関するリスクは大きいです。
副業を本業にしてうまくやっていけるか不安だが、本業にしたいと強く思うのであればスキルを習得するのが一番です。スキルの習得は自信につながり、本業にする意思を後押ししてくれます。
まだ、自信がない方は本業をしながらスキルを身につけて、いつかの本業に備えておきましょう。
育休・産休中でも副業できる!会社にバレないように仕事を始めよう!

会社から禁止されていなければ、育休・産休中でも副業できます。ただし、育児休業給付金をもらい続けるには条件があるため、あらかじめ確認しておきましょう。
給付金をもらいつつ、副業をする方法のおすすめは、個人で稼ぐこと。勤務日数の縛りを受けず、作業時間の制約がないものが多いため、子育てしながら稼いでいきたい方にぴったりです。
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