開業したい主婦におすすめの職種5選|事前準備や活用できる補助金も紹介

毎日を忙しく過ごす中で、自分のスキルや経験を活かしたいと考えるのは自然なことです。しかし、何から手をつければよいのか、不安も大きいでしょう。
この記事では、主婦が自宅で始めやすいおすすめの職種から、失敗しないための事前準備、活用できる補助金制度まで、開業に必要な情報を網羅的に解説します。
開業へ向けて踏み出したい方は、ぜひご参照ください。
開業したい主婦におすすめの職種5選【プロ厳選】

「開業したい」と考えても、具体的にどのような仕事があるのかイメージが湧かない人も多いでしょう。ここでは、プロが厳選した、主婦が始めやすく、かつ自身の経験を活かせるおすすめの職種を5つ紹介します。
- ハンドメイド作家
- Webライター・ブロガー
- 動画編集
- 料理・お菓子教室
- サロン経営(エステ・ネイル・子育て)
一つずつ詳しく見ていきましょう。
ハンドメイド作家
アクセサリーや布小物作りなどは、Creemaやminneといった専門の販売サイトを使えば、実店舗を持つ必要がなく、少ない初期費用で販売を始められます。
家事や育児の合間を制作時間にあてられるため、生活リズムに合わせて柔軟に働けるのが特徴です。また、子どもの入園・入学グッズの制作代行など、主婦ならではの視点がそのまま顧客のニーズに応える強みとなり、安定した需要につながるでしょう。
なお、ハンドメイドでの起業について、さらに詳しいメリットや成功のポイントを知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
参考:ハンドメイドで起業する3つのメリット・デメリット|起業手順や成功のポイントまで解説
Webライター・ブロガー
Webライターやブロガーは、パソコン1台あれば時間や場所を選ばずに働けるため、子育て中の主婦から高い人気を集めています。また、初期費用がほとんどかからないため、未経験からでも挑戦しやすい職種です。
主な収入源は、企業から記事執筆を受注する方法や、自身のブログで広告収入を得るアフィリエイトなど複数あります。
なお、Webライティングのスキルを基礎から学びたい方は、以下の記事で学習方法を詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
参考:Webライティングとは?特徴や上達の3つのコツ・スキルを学ぶ方法を解説MamCampママキャン
動画編集

動画編集は、YouTube運営者や企業のプロモーション動画制作など、在宅で完結できる案件が豊富にあります。動画市場の成長に伴い、需要は年々高まっています。
基本的な動画編集ソフトの操作スキルがあれば、まずは副業からスタートし、実績を積んでから本格的に事業化も可能です。一度クライアントの信頼を得られれば、継続的に案件を依頼されるリピートにつながりやすく、安定した売上を見込めるでしょう。
料理・お菓子教室
料理やお菓子作りが得意な主婦にとって、料理教室の開業は有力な選択肢です。自宅のキッチンやレンタルスペースを活用すれば、大きな投資をせずにスモールスタートできます。
教える内容が家庭料理の範囲であれば、特別な資格や保健所の許可が不要な場合が多く、手続きのハードルが低い点も魅力です。集客はInstagramなどのSNSで料理の写真を投稿したり、口コミを活用したりする方法が向いています。
サロン経営(エステ・ネイル・子育て)
自宅の一室やシェアサロンを利用すれば、エステやネイル、子育てサロンなどを少ない初期費用で開業できます。エステやネイルに必須の国家資格はありませんが、民間資格を取得するとお客様からの信頼性が高まります。
特に、これまでの子育て経験は、子育てサロンにおいて他の親御さんの悩みに寄り添う武器です。
開業したい主婦が行うべき4つの事前準備

開業を成功させるためには、計画的な準備が不可欠です。ここでは、事業を始める前に必ず行っておくべき、4つの重要な事前準備について解説します。
- 家族と働き方について相談しサポートしてもらえるか確認する
- 起業目的と事業の方向性を具体的に設定する
- 開業前に必要な知識や手続きを把握する
- 開業に必要な資金を用意する
上記の準備を怠ると、思わぬトラブルに見舞われる可能性があります。一つずつ着実に進めていきましょう。
家族と働き方について相談しサポートしてもらえるか確認する
開業は家族の生活にも影響を与えるため、事前に相談し理解を得ることが重要です。
特に、子どもの世話や介護が必要な場合、家族の協力なしに事業を続けるのは困難になります。
まずは配偶者に対して、どのような事業を、どのくらいの時間を使って行うのかを具体的に共有しましょう。家事や育児の分担についても事前に話し合い、協力体制を整えておく必要があります。家族からの応援は、精神的な支えとなり、事業を継続する上での大きな力になります。
起業目的と事業の方向性を具体的に設定する
「収入を増やしたい」「自己実現したい」など、目的がはっきりしていると、事業の方向性がぶれにくく、困難な時のモチベーション維持につながります。
まずは「誰に」「どのような商品やサービスを」「どのように提供するのか」を具体的に書き出してみましょう。この作業を通して、事業のビジョンや価値観が明確になり、あらゆる場面での判断基準となります。
開業前に必要な知識や手続きを把握する
事業を始めるには、経営や税務に関する最低限の知識が必要です。特に、2023年10月から始まったインボイス制度は、請求書のルールに関わるため必ず理解しておきましょう。
手続き面では、個人事業主として始める場合、税務署に「開業届」を提出します。節税メリットのある「青色申告」を利用したい場合は、「青色申告承認申請書」も同時に提出するのがおすすめです。
上記の手続きは、地域の商工会議所や専門家である税理士に相談すると、スムーズに進められます。
開業に必要な資金を用意する
開業資金は、事業を始めるための「設備資金」と、事業を継続するための「運転資金」に分けて考えます。
特に運転資金は、事業が軌道に乗るまでの生活を支える重要な資金であり、最低でも6ヵ月分を用意しておくと安心です。
まずは、何にいくら必要かをリストアップし、事業計画を立てましょう。自己資金で不足する場合は、日本政策金融公庫の女性向け融資制度や、国や自治体の補助金・助成金などを活用して資金調達を検討します。
開業したい主婦が成功するためのポイント

夢に描いた開業を実現し、ビジネスとして成功させるためには、以下3つのポイントが大切です。
- 小規模・低リスクでスタートする
- 仕事とプライベートの時間を分ける
- 主婦ならではの視点が活かせる仕事を選ぶ
上記のポイントを意識することで、失敗のリスクを減らし、事業を長く続けていくための土台を築くことができます。
小規模・低リスクでスタートする
開業成功の秘訣は、最初から大きな投資をせず、小規模かつ低リスクで始めることです。
自宅の一室を使ったり、在庫を抱えないビジネスモデルを選ぶと、失敗のリスクを最小限に抑えられます。
なお、Webライターやコンサルティングなど、IT系の仕事は初期投資がほぼ不要なため人気があります。
また、事業がすぐに利益を生むとは限りません。
仕事とプライベートの時間を分ける
在宅で開業すると、仕事と家庭生活の境界が曖昧になりがちです。事業と家庭を両立させるためには、意識的に時間のメリハリをつけることが不可欠です。
例えば、「午前9時から午後3時までを業務時間にする」など、1日のタイムスケジュールを決めましょう。子どもの急な発熱などに備え、スケジュールに予備の時間を設けておくと、心に余裕が生まれます。
主婦ならではの視点が活かせる仕事を選ぶ
開業で成功する近道は、整理収納サービスや料理教室などは、日々の家事スキルがそのままビジネスに展開することです。
同じ主婦だからこそ、顧客の悩みやニーズに深く共感し、かゆいところに手が届くサービスを提供できるでしょう。子育て経験を活かした育児相談なども、他の親御さんから深い信頼を得られるはずです。
開業したい主婦が注意すべき費用・税金

開業して収入を得るようになると、これまで意識しなくてもよかった費用や税金の問題に直面します。
特に、配偶者の扶養に入っている主婦が注意すべきは、社会保険の「130万円の壁」です。年収が130万円を超えると、扶養から外れて自分で国民健康保険料などを支払う必要が出てきます。
また、税金面では、所得に応じて配偶者が受けられる控除額が変動する可能性があります。さらに、インボイス制度への対応も重要です。
制度に対応しないと、取引先が税金の控除を受けられず、取引に影響が出る場合があるため、事前にルールを理解しておきましょう。
参考:No.6498 適格請求書等保存方式(インボイス制度)|国税庁
開業したい主婦が活用できる補助金・助成金2選

開業には資金が必要ですが、負担を軽減してくれる公的な支援制度があります。ここでは、開業を目指す主婦が活用しやすい制度を2つ紹介します。
- 新規開業・スタートアップ支援資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)
- 両立支援等助成金
上記の制度を賢く活用すると、資金面の不安を和らげ、よりスムーズなスタートを切れるでしょう。
新規開業・スタートアップ支援資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)
新規開業・スタートアップ支援資金は、日本政策金融公庫が提供する、女性や若者、シニアの起業を支援するための公的な融資制度です。開業からおよそ7年以内の人が対象で、多くの起業家が活用しています。
比較的低い金利で、事業に必要な設備資金や運転資金を借り入れられるのが特徴です。また、返済期間を長く設定したり、返済開始までの猶予期間を設けられます。
ただし、融資を受けるには、実現性の高い事業計画書の提出が重要になるため、しっかり作り込みましょう。
参考:新規開業・スタートアップ支援資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)|日本政策金融公庫
両立支援等助成金
両立支援等助成金は、従業員の仕事と家庭の両立を支援する職場環境を整えた事業主に対して支給される助成金です。自分が働きやすい環境を整える際に活用できます。
育児休業中の業務を代替する従業員を支援するコースや、不妊治療と仕事を両立させるための休暇制度を導入した場合に支給されるコースなど、多様な種類があります。
また、育児や介護だけでなく、女性特有の健康問題など、さまざまなライフステージに対応した支援策が用意されているのが特徴です。
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この記事では、主婦におすすめの開業職種から、事前準備、成功のポイント、注意すべき税金、活用できる支援制度まで、開業に必要な情報を幅広く解説しました。
「何から始めればいいか分からない」と感じている方でも、今日からできる小さな一歩が見つかったでしょう。
しかし、この記事を読んで、開業への思いは強まったものの、具体的なスキル習得に不安を感じているかもしれません。
なお、Mam Campでは、主婦らしい働き方が無料で学べる情報を公式LINEで配信予定です。在宅副業のお役立ち情報や主婦の働き方を学べるスクールの展開も計画しています。
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