ママ起業は可能? 3つの理由やおすすめの業種・成功へのポイント・支援制度を解説

子育てと自身のキャリアの両立に悩んでいるママは決して少なくないでしょう。近年、子育て経験を強みに変え、自分らしい働き方を実現する「ママ起業」が注目されています。
ママ起業で成功させると、収入を確保しつつ、理想的なワークライフバランスを実現することが可能です。
この記事では、ママ起業がおすすめな理由や起業を成功させるポイントなどを解説します。ママ起業におすすめの業種・仕事も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
ママ起業は可能! 女性起業家が増加中

結論から言うと、ママが起業することは十分に可能です。実際に、出産や育児を機に自身の得意分野を活かして、働きたいと考える女性は増え続けているのが現状です。
また、中小企業庁の調査では、女性の起業家数が2012年から2022年にかけて、約12万人増加していると報告されています。
ママ企業が増えているのは、出産後の再就職のむずかしさや、多くの職場で育児支援体制が十分に整備されていないのが理由です。
また、起業に関するセミナーや情報も豊富にあり、ママでも挑戦しやすい環境が整えられてきている点も理由でしょう。
参考:女性の開業にみられる変化と新規開業の小規模化の動き─男女の開業者の同質化に着目した一考察─|日本政策金融公庫
参考:2024年版「小規模企業白書」 第2節 新たな担い手の創出 | 中小企業庁
ママ起業をおすすめする3つの理由

ママ起業をおすすめする3つの理由は、以下のとおりです。
- 子育てと仕事を両立しやすい環境を自分で作れるため
- 起業のハードルが大きく下がったため
- 公的支援制度が充実しているため
理由を知れば、「自分にもできるかもしれない」と感じるはずです。
子育てと仕事を両立しやすい環境を自分で作れるため
ママ起業は、働く時間や場所を自身で決められるため、子どもの急な体調不良や学校行事にも柔軟に対応できます。
会社員の場合は勤務時間や場所に制約があり、仕事と育児の両立に悩むことも少なくありません。
一方で、起業すれば、子育てや家事のスケジュールに合わせて働けるため、ワークライフバランスを保ちやすくなります。
また、子どもの成長に応じて仕事量を自由自在に調整できます。
起業のハードルが大きく下がったため
近年ではIT技術の進歩により、パソコンやスマートフォンさえあれば、自宅でビジネスを始められるようになりました。
インターネットを使えば、商品の仕入れから販売、宣伝活動まで個人で簡単に行えます。
また、オフィス不要で始められるスモールビジネスやオンラインサービスも充実しています。
法律面でも、資本金1円から株式会社を設立できるようになり、企業のハードルはさらに下がりました。
公的支援制度が充実しているため
国や自治体が女性の活躍を推進し、ママ起業家を後押しする公的な支援制度が充実してきた点も、起業をおすすめする理由です。
日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)」では、女性であれば年齢に関係なく融資が受けられる可能性があります。
また、「小規模事業者持続化補助金(一般型)」のように、販路開拓や業務効率化のための費用を補助してもらえる制度も存在します。
全国各地で起業支援セミナーや相談窓口も設けられており、専門家からアドバイスを受けたり、同じ境遇の方とネットワークを築いたりする機会も豊富です。
参考:新規開業・スタートアップ支援資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)|日本政策金融公庫
参考:小規模事業者持続化補助金(一般型)|商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金事務局
ママ起業におすすめの業種・仕事5選

ママ起業におすすめの業種・仕事5選は、以下のとおりです。
- Webライター
- ハンドメイド作家・アクセサリー制作
- 子育て支援ビジネス
- 小売販売業・ネットショップ運営
- オンライン秘書・アシスタント
子育て中のママが始めやすく、経験を活かせるおすすめの業種・仕事をそれぞれ解説します。
なお、主婦起業におすすめの職種をより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
Webライター
Webライターは、企業のWebサイトの記事を作成する仕事です。パソコンさえあれば在宅で作業でき、スキマ時間を活用して働けるためママに人気です。
Webライターに特別な資格は不要で、初期投資もほとんどかかりません。また、最初は単価が低くても、実績を積むことで高単価の案件を受注できるようになるでしょう。
ハンドメイド作家・アクセサリー制作
ハンドメイド作家・アクセサリー制作は自身のセンスを活かして作った作品を、インターネット上のショップやフリマアプリで販売します。
特に、子ども向けのアイテムは安定した需要があり、ママ自身の育児経験から生まれるアイデアが商品開発に直結します。
子育て支援ビジネス

自身の子育て経験そのものが強みとなるのが、子育て支援ビジネスです。
子育て支援ビジネスの業態には、育児の悩みに寄り添う育児コーチ、ママたちが集えるサロンの運営などが存在します。
また、保育士やカウンセラーなどの資格があれば、さらに専門性を高められます。
小売販売業・ネットショップ運営
商品を仕入れて販売するネットショップ運営は、スマートフォン一台で始められる手軽なビジネスです。フリマアプリを使えば、少量の仕入れからでも気軽に挑戦できます。
最近では、専門知識がなくても簡単におしゃれなネットショップを開設できるサービスも充実しています。
オンライン秘書・アシスタント
オンライン秘書は、企業のバックオフィス業務を在宅で代行する仕事です。前職で事務や秘書などの経験がある方は、自身のスキルをダイレクトに活かせます。
基本的なパソコンスキルさえあれば、特別な資格は不要です。
ママ起業で直面する3つの悩み・課題

ママ起業で直面する3つの悩み・課題は、以下のとおりです。
- 家族から十分な理解・フォローが得られない
- 時間あたり単価が低くなる可能性がある
- 事業が軌道に乗るまではワークライフバランスを保ちにくい
事前に課題を理解しておくと、トラブルが発生した際にも冷静に対処できます。
家族から十分な理解・フォローが得られない
起業を成功させるためには、家族の理解と協力が必要不可欠です。「リスクが高い」と起業を反対されるケースは少なくありません。
理解とサポートが得られないまま起業を進めてしまうと、家事や育児の負担がすべて自身にのしかかり、精神的・経済的にも追い詰められてしまう可能性があります。
時間あたり単価が低くなる可能性がある
子育てや家事で作業時間が限られるママ起業家は、多くの時間を投入しても、思うように単価が上がらないケースもあります。
ママ起業で十分な利益を確保するためには、作業の効率化や適切な価格設定が重要です。
事業が軌道に乗るまではワークライフバランスを保ちにくい
起業当初は収入が不安定な中で顧客獲得や業務に追われ、精神的な負担が増えがちです。
家事や育児との両立を前提に起業したはずが、24時間仕事のことが頭から離れず、かえってワークライフバランスを崩してしまうケースもあります。
ママ起業での課題を解決し成功につなげる3つのポイント

ママ起業での課題を解決し成功につなげる3つのポイントは、以下のとおりです。
- スモールスタートでリスクを抑える
- 家事・育児と仕事の時間を明確に区切る
- キャリアスクールやセミナーを活用する
上記のポイントを意識すると、持続可能な起業を実現できるでしょう。
スモールスタートでリスクを抑える
起業で避けたいのは、失敗して大きな借金を背負うことです。リスクを最小限に抑えるために、「スモールスタート」が大切です。
まずは副業レベルから始め、自身が無理なく続けられる作業量と、許容できるリスクの範囲を見極めます。
始めから完璧を目指すのではなく、小さく始めて少しずつ改善を重ねていくのが大切です。
家事・育児と仕事の時間を明確に区切る
在宅で仕事をしていると、家事・育児と仕事の境界線が曖昧になりがちです。
家事・育児と仕事の境界線を明確にするには、時間や空間でオンとオフを意識的に切り替えるのがおすすめです。
キャリアスクールやセミナーを活用する
一人ですべての知識やスキルを習得するのは容易ではありません。キャリアスクールやセミナーを積極的に活用し、専門知識を効率的に学びましょう。
最近ではオンラインで開催されるセミナーも多く、全国どこからでも自宅で参加できます。また、SNSなどで成功した起業家のノウハウに触れるのも、自己学習に役立ちます。
なお、Mam Campでは、主婦らしい働き方が無料で学べる情報を公式LINEで配信予定です。在宅副業のお役立ち情報や主婦の働き方を学べるスクールの展開も計画しています。
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ママ起業に活用できるおすすめの支援制度4選

ママ起業に活用できるおすすめの支援制度4選は、以下のとおりです。
- 新規開業・スタートアップ支援資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)
- 小規模事業者持続化補助金(一般型)
- 若手・女性リーダー応援プログラム助成事業
- 女性・若者・シニア創業サポート事業2.0
自身に合った制度を見つけて、賢く活用しましょう。
新規開業・スタートアップ支援資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)
新規開業・スタートアップ支援資金は、日本政策金融公庫が提供する、女性や若者向けの融資制度です。
女性であれば年齢に関係なく、起業に必要な設備資金や運転資金を低い金利で借りられる可能性があります。
起業してから約7年以内の事業者が対象で、長期返済や据置期間の設定に対応しているなど、事業が軌道に乗るまでの負担を軽減する配慮がされています。
また、新規開業・スタートアップ支援資金には、特別利率や保証料の免除など、条件に応じた優遇措置が用意されている点も特徴です。
参考:新規開業・スタートアップ支援資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)|日本政策金融公庫
小規模事業者持続化補助金(一般型)
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が販路開拓や業務効率化に取り組む際の経費の一部を国が補助する制度です。
起業準備段階ではなく、すでに事業を始めている方が対象のため、事業をさらに成長させたい段階で活用できます。
申請は地域の商工会や商工会議所を通じて行いますが、公募ごとに要件が変わるため、公式サイトでの詳細確認が必須です。
参考:小規模事業者持続化補助金(一般型)|商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金事務局
若手・女性リーダー応援プログラム助成事業
若手・女性リーダー応援プログラム助成事業は、東京都が実施している、商店街の活性化と女性の起業を応援するための助成金制度です。
都内の商店街で店舗を開業する女性に対して、以下の費用を助成しています。
- 店舗の新装・改装費
- 設備購入費
- 広告費
- 賃料
助成率が費用の4分の3と高く、自己資金の負担を大幅に減らせるのが大きな魅力です。
参照:若手・女性リーダー応援プログラム助成事業|東京都産業労働局
女性・若者・シニア創業サポート事業2.0
女性・若者・シニア創業サポート事業2.0は、東京都が信用金庫や信用組合と連携して提供する、地域密着型の融資制度です。
無担保かつ保証人が不要で融資を受けられ、融資後の経営サポートが手厚く、事業計画書の作成支援から、創業後のフォローアップまで、専門家が伴走してくれます。
また、融資だけでなく、経営に関する知識や人脈形成の機会も提供されるため、初めて起業するママにとっては心強い制度でしょう。
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近年では、起業をサポートする公的な支援制度も拡充しており、ママ起業に挑戦する方が増加しています。
ママ起業が成功すると、仕事と育児の理想的なバランスを保ちつつ、自分らしい人生を歩めるかもしれません。
ママ企業を目指す方は、スキルや経験を活かせる職業でスモールスタートしてみましょう。
なお、Mam Campでは、主婦らしい働き方が無料で学べる情報を公式LINEで配信予定です。在宅副業のお役立ち情報や主婦の働き方を学べるスクールの展開も計画しています。
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