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専業主婦が個人事業主になるには?メリットやおすすめの仕事も紹介

tatsuki.kusakabe462@gmail.com

専業主婦として家事や育児に専念している人の中には、個人事業主として新しい働き方に挑戦したいと考える方もいるでしょう。

とはいえ、実際に始めようとすると何から手をつければよいのか分からない、扶養や税金の扱いはどうなるのかと不安を抱く人は少なくありません。

この記事では、専業主婦が個人事業主になる際に行うことやメリット、注意点を分かりやすく解説します。

個人事業主になるのにおすすめの仕事も紹介するので、専業主婦から個人事業主を目指したい方は、ぜひご覧ください。

専業主婦から個人事業主にはなれる?

専業主婦から個人事業主にはなれる?

専業主婦であっても、開業届を提出して個人で事業を営めば個人事業主になることができます。個人事業主とは、企業や団体に所属せず、法人も立ち上げずに自分の裁量で事業を運営する人のこと。いわゆる自営業者にあたります。

また、専業主婦の場合は配偶者の扶養に入っていることも多いですが、個人事業主になること自体に扶養かどうかは関係ありません。開業後の所得額によっては、そのまま扶養家族でいられるケースもあります。

専業主婦が個人事業主になる際に行うこと

専業主婦が個人事業主になる際に行うこと

専業主婦が個人事業主になるには、主に以下の手続きを行います。

  • 開業届の提出
  • 青色申告承認申請書の提出(節税を希望する場合)

個人事業主として活動を始めるにあたって、まずはこれらの手続きを行うことが大切です。

開業届の提出

個人事業主として活動を始めるためには、原則として事業開始から1ヵ月以内に、税務署へ開業届を提出する必要があります。事業がスタートしたら、早めに手続きを済ませましょう。

開業届は「個人事業の開業・廃業等届出書」という書類で、国税庁のホームページからダウンロードできるほか、所轄税務署の窓口で直接受け取ることも可能です。提出方法は窓口・郵送・e-Taxのいずれにも対応しています。

国税庁HP|A1-5 個人事業の開業届出・廃業届出等手続

また、届出の際には任意で屋号を決めることもでき、屋号を設定すると銀行口座やビジネス用クレジットカードを作成する際の名義として利用できます。

青色申告承認申請書の提出

節税を狙う場合は、個人事業主として開業する際に「青色申告承認申請書」も税務署に提出しましょう。

なお、所得税を確定申告する方法には「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。その主な違いは以下の通りです。

青色申告・青色申告特別控除を利用できる
・節税効果が高い
・帳簿付けや会計処理に手間がかかる
・確定申告の際に提出する書類が多い
白色申告・事前の申請が不要
・帳簿付けの要件ゆるく、会計処理も簡単
・控除がないため、節税メリットは少ない

青色申告は、白色申告と比べて節税効果が高いことが大きなメリットです。一方で、帳簿付けなどの手間は増えるため、自分の事業規模や収益の見込みに合わせて選択することが大切です。

また、青色申告を利用するには事前に「青色申告承認申請書」を税務署へ提出する必要があります。

開業届とあわせて提出しておくと、手続きを一度で済ませられるためスムーズです。

専業主婦が個人事業主になるメリット

専業主婦が個人事業主になるメリット

専業主婦が個人事業主になる場合、以下のようなメリットがあります。

  • 自分で時間の管理ができる
  • 事業が軌道に乗れば収入アップが見込める
  • 仕事に使った費用を経費として計上できる

ここからは、それぞれのメリットを順番に解説していきます。

自分で時間の管理ができる

専業主婦が個人事業主になる大きなメリットの一つは、働く時間を自分で管理できることです。

個人事業主は仕事の進め方を自分で決められるため、打ち合わせや納期を守っていれば会社員やパートのように勤務時間に縛られることはありません。

特に在宅ワークなら通勤時間も不要なので、家事や育児、介護とも両立しやすくなるでしょう。


実際に、家庭とのバランスを大切にしながら収入を得たいと思い、個人事業主を目指す人は少なくありません。

事業が軌道に乗れば収入アップが見込める

個人事業主は、自分の努力や工夫次第で大きく収益を伸ばせる可能性があります。会社員やパートのように給与体系に縛られることがないため、事業が軌道に乗れば収入アップも十分に期待できます。

さらに事業を拡大したい場合には法人化する選択肢もあり、本格的なビジネスとして成長させることも可能です。

もちろん、事業が軌道に乗るまでには時間がかかることもありますが、頑張り次第で将来の収入を大きく増やせる可能性があるのが、個人事業主ならではの大きな魅力でしょう。

仕事に使った費用を経費として計上できる

個人事業主になると、仕事に必要な費用の一部、または全部を経費として計上できるメリットもあります。

例えば、パソコンやインターネット回線、勉強のための書籍代、打ち合わせの交通費など、日常的に使うものが事業に関係していれば経費として扱えます。

また、青色申告を選択すれば、白色申告よりも認められる経費の範囲が広く、最大65万円の特別控除が受けられるため、節税効果が高まります。

専業主婦から個人事業主になる際の注意点

専業主婦から個人事業主になる際の注意点

個人事業主として働くことは大きな魅力がありますが、同時にリスクや注意すべき点も存在します。

ここでは、特に注意すべき4つのポイントを解説します。

  • 収入が安定しにくい
  • 収入や条件によって社会保険の扶養から外れる
  • 合計所得金額が133万円を超えると所得税上の扶養から外れる
  • 確定申告などの事務作業が必要

これらの注意点をあらかじめ理解しておき、しっかり対策を立てておくことが大切です。

収入が安定しにくい

個人事業主として働く場合、会社員のように毎月一定の給与が支払われるわけではなく、成果や稼働時間に応じて収入が変動します。そのため、事業を始めたばかりの時期は収入が不安定になりやすく、安定した生活費を確保できるまで時間がかかることもあります。

また、クライアントの都合で突然契約が終了するなど、自分ではコントロールできない要因で収入が減少する可能性もあります。

こうしたリスクに備えるためには、収入源を複数確保する、急な変化に対応できるよう生活費の予備を準備するなど、万が一の事態を考慮した対策を立てておくことが大切です。

収入や条件によって社会保険の扶養から外れる

専業主婦が個人事業主として収入を得ると、その金額や働き方によっては配偶者の社会保険の扶養から外れる可能性があります。社会保険の扶養から外れた場合は、自分で国民健康保険と国民年金に加入し、保険料を支払わなければなりません。

そのため、扶養内で働きたいのか、もしくは、扶養を外れても十分な収入を目指すのかを事前に考えておくことが大切です。

また、社会保険の扶養認定には条件があり、一般的には「年間収入が130万円未満」であり、かつ「被保険者の収入の2分の1未満」であることが基準とされています。

ただし、健康保険組合や勤務先によって、個人事業主の扶養認定に独自の条件が設けられている場合もあります。

配偶者の社会保険に扶養として加入したい場合は、事前に認定条件をよく確認しておきましょう。

合計所得金額が133万円を超えると所得税上の扶養から外れる

専業主婦が個人事業主になる場合、社会保険だけでなく、所得税の扶養にも注意が必要です。所得税の扶養は、夫の税金に影響します。

妻の合計所得金額が38万円以下であれば、夫は「配偶者控除」を受けられ、38万円を超えても、133万円以下であれば「配偶者特別控除」が適用されます。

しかし、妻の合計所得金額が133万円を超えると、所得税上の扶養から外れ、夫は配偶者特別控除を受けられなくなります。つまり、妻の所得が増えすぎると、夫の税金負担が増える可能性があるということです。

そのため、所得税の扶養内で働くかどうかも、個人事業主になる前に家族で話し合っておくのが安心です。

なお、配偶者控除・配偶者特別控除の適用を受けるには夫の合計所得金額が1,000万円を超えず、また夫婦が生計を一にしていることなど、細かい条件があります。

確定申告などの事務作業が必要

個人事業主になると、所得の状況によって確定申告を行う必要があります。これまで確定申告に馴染みのなかった方にとっては、事務作業を負担に感じることもあるでしょう。

<確定申告が必要なケース>

  • 専業で個人事業をしていて、年間の事業所得が48万円以上の場合
  • パートなどと兼業していて、年間の給与所得以外の所得が20万円以上の場合

直前になって慌てないよう、会計ソフトなどを活用して日々の取引を記録するなど、早めに準備しておくことが大切です。

専業主婦から個人事業主になるのにおすすめの仕事5選

専業主婦から個人事業主になるのにおすすめの仕事5選

個人事業主として働くといっても、選べる仕事の種類は数多くあります。

その中でも、専業主婦の方に特におすすめできる職種を以下の5つに厳選しました。

  • ライター
  • Webデザイナー
  • Webマーケター
  • 物販
  • 動画編集・制作

いずれも自宅で始められるため、家事や育児と両立しやすく、専業主婦からでも無理なく取り組める仕事です。

Webライター

Webライターは、Webサイトに掲載する記事や文章を執筆する仕事です。在宅でできる案件が多く、未経験からでも挑戦しやすいため、育児や家事と両立したい専業主婦の方にも向いています。

執筆するジャンルによっては、家事や料理、ライフハックなど、専業主婦としての経験や知識を記事に活かすことも可能です。

ただし、実績が少ないうちは低単価の案件が中心となる傾向があります。そのため、まずは実績を積んでいくことが大切です。継続的に取り組むことで単価アップや長期契約につながり、安定した収入を得やすくなっていきます。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトの設計やバナー画像の制作など、幅広いデザイン業務を担う仕事です。パソコンとデザインソフトがあれば在宅でも作業できるため、デザインに興味があり自宅で働きたい主婦の方に人気があります。

ただし、特別な資格こそ必要ありませんが、実際に仕事を行うにはWebデザインに関する専門的な知識やスキルが欠かせません。

そのため、未経験から挑戦したい場合は、スクールやオンライン講座を活用して効率的かつ体系的に学ぶのがおすすめです。

Webマーケター

Webマーケターは、WebサイトやSNSなど、インターネット上のツールを活用して商品やサービスを宣伝し、集客や売上の向上を目指す仕事です。SEO対策、SNS運用、広告運用、メールマガジン、チャットなど、幅広い業務を担います。また、在宅でできる仕事も多いため、主婦の方にも向いている仕事です。

ただし、Webマーケターになるためには、マーケティングの知識に加えて、分析力や企画力も求められます。

未経験からいきなり実務に挑戦するのは難しいため、まずはスクールやオンライン講座で基礎を学び、少しずつ実務経験を積んでいくのがおすすめです。

物販

物販は、問屋や海外通販などから商品を安く仕入れ、ネットショップなどで販売して利益を得る仕事です。特別な資格は必要なく、インターネット環境とパソコンがあれば行えます。

取り扱うジャンルは幅広いですが、特に洋服やファッション小物、アクセサリー、インテリア用品などは主婦に人気があります。普段の生活や趣味で培ったセンスを活かして商品を選べるのも、物販ならではの魅力でしょう。

さらに、近年は低コストでネットショップを開設できるサービスも増えており、家事や育児の合間に取り組みやすい環境が整っています。

ただし、安定した利益を出すためには、商品の目利き力やマーケティングの知識が欠かせない点も理解しておく必要があります。

動画編集・制作

動画編集・制作は、クライアントからの依頼に応じて動画コンテンツを編集・制作する仕事です。近年では娯楽向けだけでなく、企業のPR活動やビジネスシーンでも動画が活用されるケースが増えており、動画編集者の需要はますます高まっています。

また、特別な資格は必要なく、動画編集ソフトやアプリを扱うスキルがあれば始められる点も魅力です。

撮影以外の作業はほとんどパソコンで完結できるため、時間や場所を選ばずに働けます。

在宅でも取り組みやすく、家事や子育てと両立しながら収入を得たい専業主婦の方にもおすすめできる仕事です。

専業主婦から個人事業主を目指すなら主婦に特化したスキル獲得スクール「ママキャン」がおすすめ

専業主婦から個人事業主を目指すなら主婦に特化したスキル獲得スクール「ママキャン」がおすすめ

専業主婦でも、開業届を提出して事業を始めれば、個人事業主になることができます。また、在宅でできる仕事であれば、育児や家事と両立しながら、自分のペースで働きやすいでしょう。

これから個人事業主として働きたい方は、スクールやオンライン講座を活用しながらスキルを身に着けていくのもおすすめです。

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この記事の監修者
斉藤 さやか
斉藤 さやか
Mamcamp代表・講師
強みや特技もない主婦から、公式LINE/Instagram/YouTubeなどの運用や監修を1,200件以上経験し、時間と場所に縛られない働き方を手に入れる。 現在は働く場所や時間に縛られず、マーケティングコンサルタントとしても活動。200名越えのキャリアコーチング経験を活かし、ママキャンでは強みのない主婦の働き方の選択肢を増やすためのサポートに邁進中。

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この記事の監修者
斉藤 さやか
斉藤 さやか
Mamcamp代表・講師
強みや特技もない主婦から、公式LINE/Instagram/YouTubeなどの運用や監修を1,200件以上経験し、時間と場所に縛られない働き方を手に入れる。 現在は働く場所や時間に縛られず、マーケティングコンサルタントとしても活動。200名越えのキャリアコーチング経験を活かし、ママキャンでは強みのない主婦の働き方の選択肢を増やすためのサポートに邁進中。

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