育休から復帰せず退職したい|給付金と保育園への影響と進め方
「このまま復帰せずに辞めたい」。
育休中にそう感じることは、けっして珍しいことではありません。
ただし復帰せずに退職する場合、育児休業給付金と保育園の2つに影響が出る可能性があります。
本記事では、その2点を中心に、確認しておきたいことと進め方を整理します。
感情ではなく手順で決められるよう、順番に見ていきましょう。

育休から復帰せず退職することはできる?
退職そのものは可能です。
育児休業中であっても、労働者から退職を申し出ることはできます。
ただし、育児休業給付金は職場復帰を前提とした制度である点に注意が必要です。
育児休業給付金はどうなる?
育児休業給付金は、ハローワークインターネットサービスが案内するとおり一定の要件を満たす場合に支給されるものです。
退職が決まった場合、その後の期間については支給の対象外となる扱いになります。
どの時点までが支給対象になるかは、退職日や支給単位期間の区切りによって変わります。
また、すでに受け取った分の取扱いについても、個別の事情によって判断が異なります。
金額に直結する部分なので、必ず勤務先の担当部署とハローワークに事前確認してください。
インターネット上の体験談には制度改正前の情報も混ざっているため、鵜呑みにしないことをおすすめします。
保育園に入っている・内定している場合の注意
認可保育園の在園要件は、保護者が就労していることを前提としている自治体がほとんどです。
そのため退職すると在園要件を満たさなくなり、退園を求められる可能性があります。
求職中として一定期間の在園を認める自治体もありますが、期間や条件はさまざまです。
内定が出たばかりで入園前の場合は、内定が取り消しになることもあります。
退職を決める前に、必ずお住まいの自治体の担当窓口に確認してください。
保育園に入れなかった場合の対応は保育園に落ちたらどうする?にまとめています。
辞める前に確認したい4つのこと
1. 給付金がいつまで支給されるか
退職日の設定によって、受け取れる金額が変わる可能性があります。
2. 保育園の在園・内定への影響
子どもの居場所に直結するため、最優先で確認してください。
3. 社会保険と住民税
退職後は配偶者の扶養に入るか、国民健康保険・国民年金に加入します。
住民税は前年の所得に対してかかるため、退職後にまとまった請求が来ることがあります。
4. 次の収入をどうするか
すぐに働かない場合でも、いつ何を始めるかだけは決めておきましょう。
退職後のお金と手続き
社会保険の切り替え
退職により勤務先の健康保険と厚生年金の資格を失います。
配偶者の扶養に入るか、国民健康保険と国民年金に加入するかを選びます。
扶養に入る場合は、配偶者の勤務先を通じた手続きが必要です。
住民税の請求
前年の所得に対してかかるため、退職後にまとまった納付書が届くことがあります。
育休中は給与が下がっていても、その前年の所得が基準になる点に注意してください。
失業給付は受けられる?
すぐに働く意思と能力があることが前提のため、育児に専念する場合は対象になりません。
すぐ求職活動ができない事情があるときは、受給期間を延長できる制度があります。
対象や手続きはハローワークでご確認ください。
受け取る書類
離職票、源泉徴収票、雇用保険被保険者証は後の手続きで必要になります。
よくある3つのパターン別の考え方
職場の環境が理由の場合
復帰後に転職するほうが、給付金や保育園への影響を避けられます。
子どもの体調や家庭の事情が理由の場合
時短勤務や在宅勤務でどこまで対応できるかを先に確認してください。
制度で解決できるなら、退職せずに済む可能性があります。
配偶者の転勤など、物理的に通えない場合
退職がやむを得ないケースです。
この場合も、給付金と保育園の扱いを先に確認する順番は変わりません。
退職を伝えるタイミングと伝え方
決めたらできるだけ早く伝えるのが基本です。
職場は復帰を前提に人員を調整しているため、直前の連絡は関係を悪くします。
「体調と家庭の状況を考えた結果、復帰が難しいと判断しました」といった伝え方で十分です。
細かい事情まで説明する必要はありません。
「いったん復帰してから辞める」という選択肢
見落とされがちですが、有力な選択肢です。
保育園の在園を維持しやすい
就労状態が続くため、子どもの預け先を保ったまま次を考えられます。
働いてみてから判断できる
復帰前の不安と、実際に働いてみた感覚は違うことがあります。
復帰前の気持ちの整理は育休復帰が憂鬱なときもご覧ください。
収入の空白をつくらずに済む
在職しながら在宅の仕事を準備しておけば、辞めるタイミングを自分で選べます。
進め方は在宅ワークの始め方で解説しています。
【ママキャン式】復帰せず辞めるか決める3ステップ
ステップ1|給付金と保育園への影響を窓口で確認する
ここが確認できるまで、退職の意思は職場に伝えないほうが安全です。
ステップ2|復帰が難しい理由が「職場」か「時間」かを分ける
職場が理由なら、復帰後の転職でも解決できます。
ステップ3|次の収入の目処を決めてから伝える
順番を守るだけで、後悔の可能性は大きく下がります。
育休から復帰せず退職する場合のよくある質問
育児休業給付金は返還しないといけませんか?
取扱いは退職日や支給単位期間の区切り、個別の事情によって変わります。一律に「返還が必要」「不要」と断定できるものではありません。金額に直結する部分なので、勤務先の担当部署とハローワークに必ず確認してください。
退職するといつまでに伝えるべきですか?
決めた時点でできるだけ早く伝えてください。職場は復帰を前提に人員を調整しているため、復帰予定日の直前の連絡はトラブルになりやすくなります。
退職したら保育園は辞めなければいけませんか?
認可保育園は保護者の就労を在園要件としている自治体がほとんどのため、退職により要件を満たさなくなる可能性があります。求職中として一定期間の在園を認める自治体もありますが、条件は地域によって異なります。必ず自治体の担当窓口にご確認ください。
復帰せずに在宅ワークを始めても大丈夫ですか?
育児休業給付金を受給している間は、就業日数や賃金の条件によって給付金に影響することがあります。詳しくは育休中・産休中の副業はバレない?をご覧ください。

まとめ|確認の順番を守れば選択肢は狭まらない
育休から復帰せず退職することは可能です。
ただし育児休業給付金と保育園の在園要件という2つの影響を、必ず先に確認してください。
とくに保育園は、子どもの居場所そのものに関わります。
そのうえで「いったん復帰してから辞める」という選択肢も、比較の対象に入れてみてください。
「自分の場合はどう進めるべきか相談したい」という方は、ママキャンの無料LINEでもご相談を受け付けています。
確認を済ませてから、落ち着いて決めましょう。

























