管理業務主任者試験の合格率は、令和7年度で19.6%でした。
過去7年では18.9%から23.9%の間で動いており、平均すると21.2%です。
ただし難易度を見るうえで合格率より重要なのが合格基準点です。
この試験は毎年の基準点が34点から38点まで動く相対評価で、「何点取れば受かる」が年によって変わります。
この記事では、指定試験機関が公表している7年分の結果報告を集計して、難易度の実態を確認します。
編集部のアドバイス

「合格率20%前後」という数字だけを見ると毎年同じ難しさに見えますが、合格基準点は令和元年の34点から令和6年の38点まで4点も動いています。50問中4点は8ポイント分です。つまり「35点取れば大丈夫」という目安は年によって外れます。目標点は基準点ではなく、40点前後を狙って組み立てるのが安全です。
管理業務主任者試験の合格率は過去7年で18.9%〜23.9%

一般社団法人マンション管理業協会が公表している結果報告を年度ごとに並べたものです。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格基準点 |
|---|---|---|---|---|
| 令和元年度 | 15,591人 | 3,617人 | 23.2% | 50問中34問 |
| 令和2年度 | 15,667人 | 3,739人 | 23.9% | 50問中37問 |
| 令和3年度 | 16,538人 | 3,203人 | 19.4% | 50問中35問 |
| 令和4年度 | 16,217人 | 3,065人 | 18.9% | 50問中36問 |
| 令和5年度 | 14,652人 | 3,208人 | 21.9% | 50問中35問 |
| 令和6年度 | 14,850人 | 3,159人 | 21.3% | 50問中38問 |
| 令和7年度 | 14,435人 | 2,832人 | 19.6% | 50問中36問 |
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7年間の平均合格率は21.2%です。
最も高かったのは令和2年度の23.9%、最も低かったのは令和4年度の18.9%でした。
5ポイントの幅はありますが、おおむね5人に1人が受かる試験という位置づけは動いていません。
令和7年度は合格者数が7年で最少だった
令和7年度の合格者は2,832人で、過去7年で唯一3,000人を下回りました。
受験者数も14,435人と最少です。
| 年度 | 申込者数 | 受験者数 | 受験率 |
|---|---|---|---|
| 令和3年度 | 19,592人 | 16,538人 | 84.4% |
| 令和4年度 | 19,589人 | 16,217人 | 82.8% |
| 令和5年度 | 17,855人 | 14,652人 | 82.1% |
| 令和6年度 | 17,775人 | 14,850人 | 83.5% |
| 令和7年度 | 17,410人 | 14,435人 | 82.9% |
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申込者は令和3年度の19,592人から令和7年度の17,410人へ、2,182人減りました。
受験率は82〜84%台で安定しており、毎年およそ17%が申し込んでも受験していません。
斉藤さやか申込者の6人に1人が受けに来ない試験です。12月の日曜日という日程もありますが、「申し込んだけれど勉強が間に合わなかった」という方が一定数いるということでもあります。
合格基準点は毎年変わる相対評価

この試験でいちばん誤解されやすいのが合格ラインです。
| 年度 | 合格基準点(50問中) | 一部免除者(45問中) |
|---|---|---|
| 令和元年度 | 34問 | 29問 |
| 令和2年度 | 37問 | 32問 |
| 令和3年度 | 35問 | 30問 |
| 令和4年度 | 36問 | 31問 |
| 令和5年度 | 35問 | 30問 |
| 令和6年度 | 38問 | 33問 |
| 令和7年度 | 36問 | 31問 |
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7年間の平均は35.9問です。
最低は令和元年度の34問、最高は令和6年度の38問で、その差は4問あります。
合格基準点は試験の前に公表されません。
令和8年度の実施要領でも、合格基準点はホームページに掲載する日が合格発表と同じ令和9年1月15日とされています。
協会のPDFに載っている25年分の推移と、試験地ごとの合格率の差は管理業務主任者の解答速報はいつ?で集計しています。
つまり受験した時点では、自分が受かったかどうかを正解数だけでは判断できないということです。
目標は38点以上に置く
過去7年の最高基準点が38問なので、38問を安定して取れる状態なら、どの年度でも合格ラインに届いていた計算になります。
50問中38問は76%です。
「7割取れば受かる」という目安で組み立てると、令和6年度のような年に足りません。
マンション管理士と比べると合格率は約1.8倍

同じマンション管理系の国家資格であるマンション管理士と比較すると、位置づけがはっきりします。
| 項目 | 管理業務主任者 | マンション管理士 |
|---|---|---|
| 令和7年度の受験者数 | 14,435人 | 10,984人 |
| 令和7年度の合格者数 | 2,832人 | 1,210人 |
| 令和7年度の合格率 | 19.6% | 11.0% |
| 令和7年度の合格基準点 | 50問中36問 | 50問中42問 |
| 指定試験機関 | 一般社団法人マンション管理業協会 | 公益財団法人マンション管理センター |
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合格率で19.6%対11.0%、合格基準点で36問対42問です。
出題範囲は重なる部分が多い一方、求められる正解数が6問違います。
両方を目指す場合、管理業務主任者から入るほうが負担は軽くなります。
マンション管理士の合格者は5問免除される
マンション管理士試験の合格者は、申込時の申請により管理業務主任者試験の一部免除を受けられます。
免除されるのは「マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること」の5問で、全45問になります。
試験時間も午後1時10分から午後3時までに変わります。
免除された分だけ基準点も下がるため、有利不利が生じる仕組みではありません。
合格基準点が相対評価なので、目標点を高めに置く必要があります。
得点力を上げる教材は管理業務主任者の通信講座8選で比べられます。
受験資格はなく、合格者の平均年齢は44.4歳
受験に際しての制限は特にありません。
年齢、学歴等に関係なく誰でも受験できます。
令和7年度の合格者の属性は次のとおりです。
| 項目 | 全体 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 合格者数 | 2,832人 | 2,140人 | 692人 |
| 合格率 | 19.6% | 19.7% | 19.4% |
| 平均年齢 | 44.4歳 | 46.5歳 | 37.9歳 |
| 最高年齢 | 84歳 | 84歳 | 76歳 |
| 最低年齢 | 18歳 | 18歳 | 19歳 |
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合格率は男性19.7%、女性19.4%でほぼ同じです。
一方で平均年齢は男性46.5歳に対し女性37.9歳と、8.6歳の差があります。
女性の受験者は3,575人で受験者全体の24.8%でした。
最高年齢84歳での合格者が出ており、年齢が上限になる試験ではありません。
斉藤さやか合格率に男女差がほとんどないというのは、覚えておくと気が楽になる数字だと思います。差が出ているのは年齢層のほうで、女性は30代後半が中心です。
試験は2時間・50問・四肢択一のマークシート
試験の形式そのものは平易です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 13:00〜15:00(2時間) |
| 出題数 | 50問 |
| 出題形式 | 四肢択一 |
| 解答方式 | マークシート(記号を塗りつぶす) |
| 出題範囲 | マンション管理適正化法施行規則第64条で規定されている範囲 |
| 出題法令の基準日 | 令和8年4月1日現在で施行されているもの |
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記述式や実技はなく、すべて四肢択一です。
2時間で50問なので1問あたり2分24秒の計算になります。
なお指定試験機関である協会は、受験参考書や予想問題集を発行せず、受験準備のための講習会も開催していません。
教材は市販のものか、資格スクールの講座から選ぶことになります。
管理業務主任者の難易度に関するよくある質問
管理業務主任者の合格率は何%ですか?
令和7年度は19.6%でした。
過去7年(令和元年度〜令和7年度)では18.9%から23.9%の間で推移しており、平均は21.2%です。
合格点は何点ですか?
年度によって変わります。
過去7年では50問中34問から38問の間で動いており、平均は35.9問です。
合格基準点は合格発表日に公表されます。
何点取れば確実に合格できますか?
確実といえる点数はありませんが、過去7年の最高基準点は令和6年度の38問です。
38問(76%)を安定して取れる状態なら、この7年のどの年度でも基準に届いていた計算になります。
宅建より難しいですか?
試験の難易度を公的に比較した指標はありません。
管理業務主任者は50問・2時間・四肢択一で、合格率は過去7年平均21.2%です。
数字を比べる際は、同じ年度・同じ出典で確認してください。
マンション管理士とどちらが難しいですか?
令和7年度の実績では、合格率が管理業務主任者19.6%、マンション管理士11.0%でした。
合格基準点も50問中36問と42問で、マンション管理士のほうが高くなっています。
受験資格はありますか?
ありません。
年齢、学歴等に関係なく誰でも受験できます。
ただし合格後に登録を受ける場合は、管理事務に関し2年以上の実務経験などの要件があります。
まとめ|合格率より合格基準点の振れ幅を見る
- 令和7年度の合格率は19.6%、過去7年平均は21.2%
- 合格率のレンジは18.9%〜23.9%で、5人に1人が受かる水準
- 合格基準点は50問中34問〜38問で毎年動く相対評価
- 基準点は試験前に公表されず、合格発表日に同時公表される
- 過去7年の最高が38問なので、目標は38点以上に置くのが安全
- 令和7年度は受験者14,435人・合格者2,832人でいずれも7年で最少
- 合格率の男女差はほぼなく、女性の平均年齢は37.9歳
難易度の見積もりができたら、次は必要な勉強量です。
管理業務主任者の勉強時間と独学で学習時間の目安を確認できます。
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