SNS運用代行の料金相場|実際の募集542件を集計しました
SNS運用代行の相場を調べると、「月5万円」「月30万円」と書かれた記事が並び、どれが本当かわかりません。
金額の幅が大きいのは、仕事の範囲がまったく違うものを同じ名前で呼んでいるからです。
そこで編集部は、実際に募集されていた542件を取得し、SNS運用に関する280件を集計しました。
この記事では、その集計結果をそのままお見せします。
自分が受けようとしている案件が高いのか安いのか、判断する材料にしてください。

- 結論|個人が受ける相場は月1〜3万円が中心
- 調査の方法
- 固定報酬の分布
- 仕事のタイプ別の相場
- 時給で募集される案件の水準
- SNSによって相場は変わるのか
- 報酬の決まり方は3つある
- 10万円以上の34件には何が書かれていたか
- 見積もりはどう作る?時給換算で確かめる
- 相場が上がる条件・下がる条件
- 手取りはいくらになるか
- 単価を上げる4つの方法
- 依頼主はどうやって予算を決めているのか
- 個人と制作会社では金額が違う
- 金額を伝えるときの言い方
- 相場データを見るときの注意
- 安すぎる案件の見分け方
- 経験年数で相場はどう変わるか
- 報酬以外に確認しておきたい条件
- 相場を知ったうえで、どこから始めるか
- SNS運用代行の料金相場に関するよくある質問
- まとめ|相場は「金額」ではなく「範囲」で決まる
結論|個人が受ける相場は月1〜3万円が中心
先に結論をお伝えします。
報酬の上限・下限がともに記載されていた136件では、下限の中央値が30,000円、上限の中央値が50,000円でした。
最も多い帯は1〜3万円です。
月10万円以上の募集も存在しますが、内容は企業アカウントの運用を丸ごと引き受けるものでした。
調査の方法
2026年9月14日時点でクラウドソーシングサイト「クラウドワークス」のSNS集客・運用カテゴリと、「SNS運用代行」「インスタ運用代行」「LINE構築」の検索結果から542件の募集を取得し、SNS運用に関する280件を編集部で集計しました。
集計対象は、募集文に運用代行・SNS運用・アカウント運用などの記載があるものです。
金額は募集時点で提示されていた報酬であり、契約後に変わる場合があります。
他サイトの相場表を引用したものではなく、その日に実際に出ていた募集の金額です。
固定報酬の分布
下限の金額で分けると、次のようになりました。
| 報酬(下限) | 件数 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 1万円未満 | 12件 | 9% |
| 1〜3万円 | 47件 | 35% |
| 3〜5万円 | 21件 | 15% |
| 5〜10万円 | 22件 | 16% |
| 10万円以上 | 34件 | 25% |
1〜3万円が最も多く、3万円未満で44%を占めます。
一方で10万円以上も25%あり、二つの山がある市場だとわかります。
この二つは競合しません。応募する層がそもそも違うからです。
仕事のタイプ別の相場
280件を内容で分類すると、相場の差がはっきりします。
| タイプ | 件数 | 報酬(下限)の中央値 |
|---|---|---|
| 作業中心(投稿・画像・返信) | 149件 | 30,000円 |
| 企画・設計まで含む | 78件 | 30,000円 |
| 動画編集を含む | 53件 | 50,000円 |
注目したいのは、企画まで含んでも中央値が作業中心と同じ30,000円だった点です。
つまり企画力は、募集の段階では価格に反映されにくいということです。
一方で動画編集を含む案件は中央値が2万円高く、スキルの差が金額に出ています。
単価を上げたいなら、編集できる動画の本数を増やすほうが近道になります。
時給で募集される案件の水準
時給を提示していた41件では、中央値が1,000円、範囲は1,000〜4,000円でした。
1,000円台が中心で、パートの時給と大きく変わりません。
ただし通勤時間がなく、服装や場所の制約もない点は違いです。
時給案件は作業内容が決まっていることが多く、未経験の入口としては読みやすい選択肢です。
SNSによって相場は変わるのか
同じ集計データを、扱うSNSごとに見てみます。
Instagram|募集数が最も多く、相場の基準になる
画像制作を中心とした案件が多く、1〜3万円の帯に集中しています。
未経験の募集もこのSNSが最も多く、入口として選ばれています。
TikTok・ショート動画|編集が入るぶん高い
動画編集を含む案件の中央値は50,000円で、作業中心の案件より2万円高い結果でした。
1本あたりの単価で提示されることも多く、本数を増やすほど収入が伸びます。
公式LINE・Lステップ|金額の桁が変わる
同じ調査でLINE構築に関する92件を見ると、報酬下限の中央値は200,000円でした。
SNS運用の30,000円とは、はっきり桁が違います。
これは配信の設計や仕組みづくりが中心で、企業側の売上に直結する仕事だからです。
ただし求められる知識も増えるため、SNS運用から入って後から広げる人が多い領域です。
報酬の決まり方は3つある
①投稿単価(1本いくら)
画像1枚、投稿1本あたりで決める方法です。
作業量と報酬が一致するため、初めての取引でも揉めにくい形です。
②月額固定
月に決まった本数を納品して、決まった金額を受け取ります。
収入が読める反面、範囲を決めておかないと作業だけが増えます。
③成果連動
フォロワー増加数や売上に応じて報酬が変わる形です。
SNSの成果は商材や時期にも左右されるため、固定部分のない契約はおすすめしません。
10万円以上の34件には何が書かれていたか
高額な募集の中身を見ると、個人が最初に受ける案件とは別物だとわかります。
①複数アカウントをまとめて任される
1つのアカウントではなく、店舗ごと・ブランドごとに複数を担当する形です。
作業量が増えるだけでなく、進行を管理する役割も求められます。
②動画制作まで含む
撮影・編集・テロップ入れまでを一括で引き受ける募集です。
1本あたりの制作時間が長いぶん、金額も上がります。
③広告運用や売上責任まで踏み込む
投稿だけでなく、広告の配信や問い合わせ数の目標まで関わる募集もありました。
この層は、実質的に業務委託のマーケティング担当です。
つまり10万円以上の帯は、未経験が応募する市場ではないと考えたほうが正確です。
見積もりはどう作る?時給換算で確かめる
提示された金額が妥当かどうかは、時給に直すとすぐわかります。
計算の手順
まず、1か月の作業時間を見積もります。
画像1本の制作に60分、文章に20分かかるなら、10本で約13時間です。
ここに連絡と修正の時間を2時間ほど足して、15時間と置きます。
報酬3万円の案件を時給に直すと
30,000円 ÷ 15時間で、時給は2,000円です。
そこから手数料と経費が引かれるため、実際の手取りはこれより下がります。
それでも、時給1,000円台が中心の時給案件と比べれば悪くない水準です。
慣れると時給は上がる
同じ作業でも、3か月続けると制作時間は目に見えて短くなります。
作業時間が15時間から8時間になれば、同じ3万円でも時給は3,750円です。
単価を上げなくても手取りが増えるのは、この慣れの部分です。
相場が上がる条件・下がる条件
上がる条件
動画を扱える、レポートを出せる、依頼主の業種に詳しい。
この3つのうち1つでも当てはまると、提示される金額が変わります。
特に業種の知識は見落とされがちで、子育て世帯向けの商材では主婦であること自体が強みになります。
下がる条件
作業範囲があいまい、修正回数が決まっていない、納品形式が毎回違う。
この3つは、金額は変わらないのに作業だけが増える典型です。
契約前に文章で確認しておけば、ほとんどは避けられます。
手取りはいくらになるか
提示された金額がそのまま入るわけではありません。
クラウドソーシングサイト経由では、サイトの規定にもとづく手数料が差し引かれます。
さらに、画像素材やツールの利用料が必要になる場合もあります。
報酬3万円の案件でも、手数料と経費を引いた金額が実際の収入です。
金額を判断するときは、募集の金額ではなく手元に残る金額で考えてください。
単価を上げる4つの方法
①担当する範囲を広げる
画像制作だけだった契約に、レポート作成を加えるといった広げ方です。
新しい依頼主を探すより早く、確実に単価が上がります。
②動画を扱えるようにする
集計でも、動画を含む案件は中央値が2万円高くなっていました。
短いリール動画の編集からで十分です。
③数字で報告する
保存数や問い合わせ数の変化を報告できると、続ける理由が依頼主側に生まれます。
継続契約は、単価以上に収入を安定させます。
④単発を月契約に切り替える
3か月ほど納品が続いたタイミングが、提案しやすい時期です。
「毎月この本数でお願いできますか」と、こちらから聞いて構いません。
依頼主はどうやって予算を決めているのか
金額の交渉をするうえで、相手の決め方を知っておくと話が早くなります。
①社員を雇う場合と比べている
社内で担当者を置けば、人件費は月20万円以上かかります。
月3万円で外部に任せられるなら安い、という判断がはたらきます。
だからこそ「安く買い叩かれている」と決めつける必要はありません。
②広告費の一部として見ている
SNSを集客の手段と考えている依頼主は、広告予算の中から支払います。
この場合、問い合わせや来店が増えれば予算は上がります。
数字で報告できる人の単価が上がるのは、これが理由です。
③とりあえず試したいだけの場合もある
予算が小さく、期間も決まっていない募集がこれにあたります。
悪い案件ではありませんが、継続を前提に計画しないほうが安全です。
個人と制作会社では金額が違う
同じ「SNS運用代行」でも、誰が受けるかで金額は変わります。
個人が受ける場合
作業の範囲が限られるぶん、月1〜3万円が中心になります。
依頼主から見れば、担当者が1人増えるような感覚です。
制作会社が受ける場合
撮影・編集・分析・広告までを体制で引き受けるため、金額の桁が変わります。
個人が同じ金額を提示しても通らないのは、体制の差があるためです。
個人が狙うべきは金額の高さではなく、続けて任される関係のほうです。
金額を伝えるときの言い方
提示された金額で受けるとき
作業範囲と修正回数を、こちらから文章にして確認します。
「この内容で承ります」と書くだけで、後の食い違いが減ります。
範囲が広いので上げてほしいとき
金額が足りないとは言わず、作業量の話に置き換えます。
「撮影も含む場合は◯円でお願いできますか」と、条件と金額をセットで伝えます。
更新のタイミングで上げたいとき
担当してからの数字の変化を先に伝えます。
「保存数が◯倍になりました。来月から範囲を広げて◯円でいかがでしょうか」という順番です。
相場データを見るときの注意
この記事の数字は、ある1日に募集されていた案件の集計です。
季節や景気によって、募集の数も金額も動きます。
また、クラウドソーシング以外の直接契約はこの集計に入っていません。
直接契約では手数料が引かれないぶん、同じ作業でも手取りは増えます。
相場は目安であって、あなたの案件の適正額とは別物だと考えてください。
安すぎる案件の見分け方
相場を知る目的は、安すぎる案件を避けることでもあります。
| 募集文のサイン | 確認したいこと |
|---|---|
| 作業範囲が書かれていない | 投稿本数と修正回数を先に確認する |
| 「簡単な作業です」だけ | 実際の納品物が何かを質問する |
| 成果報酬のみで固定がない | 最低保証があるかを確認する |
| 連絡手段が個人SNSのみ | 契約書や発注書が出るかを確認する |
金額そのものより、範囲が書かれていない募集のほうが危険です。
1万円の案件でも、作業が明確なら時給換算では悪くない場合があります。
逆に5万円でも、修正が無制限なら時給数百円になることがあります。
経験年数で相場はどう変わるか
募集側は経験年数そのものより、任せられる範囲を見ています。
未経験〜半年
画像制作や投稿作業が中心で、1〜3万円の帯が現実的です。
この時期は金額より、納品を完了させた件数を増やすことが優先になります。
半年〜1年
企画やレポートまで引き受けられるようになると、3〜5万円の帯が見えてきます。
継続契約を2件持てば、月10万円が計算できる収入になります。
1年以上
動画や広告まで扱えると、1件で5万円以上の契約も出てきます。
ここまで来ると、単価は作業の速さではなく任せられる範囲で決まります。
報酬以外に確認しておきたい条件
金額が同じでも、条件によって働きやすさは大きく変わります。
| 条件 | 確認しておく理由 |
|---|---|
| 支払いのタイミング | 月末締め翌月払いなど、入金までの期間を把握するため |
| 契約期間 | 1か月更新か、3か月単位かで予定の立て方が変わる |
| 著作権の扱い | 作った画像を実績として見せてよいかに関わる |
| 緊急時の連絡ルール | 子どもの急病などで対応できない日の扱いを決めるため |
特に著作権の扱いは見落とされがちです。
実績として公開できるかどうかで、次の案件の取りやすさが変わります。
公開が難しい場合でも、数字だけなら共有できることがあります。
相場を知ったうえで、どこから始めるか
未経験の方は、まず1〜3万円の帯から入るのが現実的です。
その1件で数字を記録し、範囲を広げていけば、同じ依頼主の中で単価は上がります。
収入全体の設計は主婦が稼ぐ方法10選を参考にしてください。
SNS運用代行の料金相場に関するよくある質問
未経験だと報酬はいくらが妥当ですか?
集計では、報酬下限の中央値が30,000円、最も多い帯は1〜3万円でした。未経験から始める場合は、この帯か、もう少し低い単発案件が現実的です。
なぜ月30万円のような募集があるのですか?
複数アカウントの統括や広告運用まで含む案件があるためです。個人が最初に受ける作業中心の案件とは、仕事の中身が異なります。
投稿1本あたりの相場はありますか?
募集によって幅がありますが、月8〜12本で1〜3万円という契約が多く見られます。本数と報酬の両方を確認して、1本あたりに直して比べるとわかりやすくなります。
値上げをお願いしても大丈夫ですか?
担当した数字と作業範囲の変化を示せる場合は、相談して問題ありません。契約更新のタイミングに合わせると切り出しやすくなります。
手数料はどのくらい引かれますか?
利用するサイトの規定によって異なります。ご利用のサイトの最新の案内を必ずご確認ください。

まとめ|相場は「金額」ではなく「範囲」で決まる
実際の募集を集計すると、個人が受けるSNS運用代行の相場は月1〜3万円が中心でした。
10万円以上の募集もありますが、それは企業の運用を丸ごと引き受ける仕事です。
同じ金額でも、作業範囲と修正回数によって手取りはまったく変わります。
金額だけを見て応募するのではなく、範囲を確認してから判断してください。
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