色彩検定の難易度は、級の数字の順番どおりには並んでいません。
2025年度の合格率で最も高かったのはUC級の76.6%で、3級の75.7%を上回っています。
しかもUC級だけ、合格ラインが他の級より20点高く設定されています。
合格しやすいのに基準は厳しいという、一見矛盾した組み合わせです。
この記事では、色彩検定協会が公表しているデータで難易度の実態を確認します。
編集部のアドバイス

色彩検定の難易度を「1級は難しい、3級は簡単」で片づけると判断を誤ります。1級の合格率は58.6%あり、半数以上が受かっています。難しさの正体は合格率ではなく、1級だけ2次試験があること、そして冬期しか受けられないことのほうです。
色彩検定の難易度は2025年度の合格率で見える
まず公式が公表している2025年度のデータです。
| 級 | 合格率 | 志願者 |
|---|---|---|
| UC級 | 76.6% | 3,893人 |
| 3級 | 75.7% | 25,947人 |
| 2級 | 72.2% | 14,469人 |
| 1級 | 58.6% | 2,487人 |
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合格率の順は、UC級・3級・2級・1級です。
1級でも58.6%あり、半数以上が合格しています。
級が上がるほど合格率が下がる形にはなっていますが、落差は緩やかです。
志願者の合計は46,796人でした。
このうち3級が25,947人で、全体の55.4%を占めます。
1級は2,487人で全体の5.3%です(当サイトで算出)。
級ごとの志願者の構成比を出すと、偏りがはっきりします。
| 級 | 志願者 | 構成比 |
|---|---|---|
| 3級 | 25,947人 | 55.4% |
| 2級 | 14,469人 | 30.9% |
| UC級 | 3,893人 | 8.3% |
| 1級 | 2,487人 | 5.3% |
| 合計 | 46,796人 | 100% |
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※構成比は当サイトで算出
3級と2級で86.3%を占めます。
公式は志願者について、文部科学省後援の検定ということで学生が非常に多いと説明しています。
そのうえで、ファッション・インテリア・グラフィック等のデザイナーから、販売・企画・事務といった職種、近年ではWEBデザインやシステム系の社会人まで広がっているとしています。
斉藤さやか「1級は難関」という印象がありますが、合格率58.6%は資格試験としてはかなり高い部類です。むしろ受ける人が2,487人しかいないこと、つまり2級で止める人が大半であることのほうが実態を表しています。
色彩検定の合格ラインはUC級だけ20点高い

難易度を測るもう1つの指標が合格ラインです。
公式は全級で200点満点としたうえで、級ごとに目安を示しています。
| 級 | 合格ラインの目安 |
|---|---|
| 3級 | 200点満点の140点前後 |
| 2級 | 200点満点の140点前後 |
| 1級 | 200点満点の140点前後 |
| UC級 | 200点満点の160点前後 |
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いずれも「問題の難易度により多少変動有り」と注記されています。
3級から1級までは140点前後、つまり7割です。
UC級だけ160点前後で、8割が求められます。
合格率が最も高いのに、基準は最も厳しいという組み合わせです。
理由は出題範囲の性質にあります。
UC級の範囲は、色のユニバーサルデザイン、色が見えるしくみ、色の表し方、色覚のタイプによる色の見え方、高齢者の見え方、色のUDの進め方などです。
1級のように文化史や測色まで広げるのではなく、テーマが1つに絞られています。
範囲が狭いぶん基準を高く置ける、という設計だと読めます。
色彩検定の合格点は回によって実際に動いている

「140点前後」がどの程度動くのかも、公式が実績を出しています。
2025年度の合格点です。
| 級 | 夏期検定 | 冬期検定 |
|---|---|---|
| 3級 | 140点 | 140点 |
| 2級 | 144点 | 140点 |
| 1級 | 夏期は実施なし | 1次140点/2次158点 |
| UC級 | 160点 | 160点 |
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2級は夏期が144点、冬期が140点で、同じ年度内に4点動きました。
3級とUC級は夏期・冬期とも同じ点でした。
1級は1次140点に対して2次が158点で、2次のほうが18点高くなっています。
つまり1級で効いてくるのは1次ではなく2次です。
| 1級の内訳 | 合格点 | 満点比 |
|---|---|---|
| 1次 | 140点 | 70.0% |
| 2次 | 158点 | 79.0% |
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※比率は当サイトで算出
1級は2次が記述式で、独学だと答案を見てもらう相手がいません。
添削のある講座は色彩検定講座のサポート内容で比べられます。
色彩検定で1級だけ難易度の質が違う
1級が他と違うのは、点数ではなく試験の構造です。
| 項目 | 3級・2級・UC級 | 1級 |
|---|---|---|
| 試験の回数 | 1回 | 1次と2次の2段階 |
| 実施時期 | 夏期(6月)と冬期(11月) | 冬期のみ(年1回) |
| 試験方式 | マークシート方式(2級・UC級は一部記述式) | 1次:マークシート/2次:記述方式 |
| 試験時間 | 3級60分・2級70分・UC級60分 | 1次80分/2次90分 |
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1級は年1回しかチャンスがありません。
しかも2次は記述式で、提案に沿った色を選ぶなど具体的・技術的なスキルが問われます。
落ちた場合の救済措置もあります。
1級1次に合格して2次に不合格だった場合、または2次を欠席した場合は、その後2年間(2回)に限り1次が免除されます。
この「1免」を使うと、2次の結果のみで合否が決まります。
ただし新たに受検申込みは必要です。
斉藤さやか1免を使っても検定料は15,000円のままです。公式は「1次免除者も同じ」と明記しています。2次だけ受けるのに全額かかる点は、計画に入れておいてください。
なお1級2次は、2026年から形式が一部変更されます。
公式は「実施スケジュール、時間、内容傾向、おおよその問題数、難易度などに変更はありません」としています。
色彩検定の1級2次は受けられる会場が8エリアしかない

見落とされがちな難易度の要素が、受検地です。
3級・2級・UC級と1級1次は、北海道から沖縄まで全国の公開会場で受けられます。
| エリア | 受検地の例 |
|---|---|
| 北海道・東北 | 札幌市/八戸市・盛岡市・仙台市・秋田市・山形市・郡山市 |
| 関東・甲信越 | 水戸市・宇都宮市・高崎市・上尾市・千葉市・東京23区・横浜市/新潟市・甲府市・長野市・松本市 |
| 北陸・東海 | 富山市・金沢市・福井市/岐阜市・静岡市・浜松市・名古屋市・四日市市 |
| 近畿・中国・四国 | 大津市・京都市・大阪市・神戸市・奈良市・和歌山市/鳥取市・松江市・岡山市・広島市・下関市/徳島市・高松市・松山市・高知市 |
| 九州・沖縄 | 福岡市・北九州市・佐賀市・長崎市・大分市・宮崎市・熊本市・鹿児島市/那覇市 |
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公式が挙げている受検地を都道府県に置き換えて数えると、47都道府県すべてが含まれます(当サイトで集計)。
住んでいる県に会場がないという事態は起きない設計です。
ところが1級2次だけは別です。
受検地は札幌市・仙台市・東京23区・金沢市・名古屋市・大阪市・広島市・福岡市の8エリアに限られます。
つまり1級を目指す場合、12月13日に8エリアのいずれかへ移動する前提で計画する必要があります。
会場の詳細は申込後に受検票で通知されるため、事前に会場名までは分かりません。
受検票が届くのは試験日のおよそ10日前までです。

色彩検定の難易度は受検資格ではなく範囲で決まる
難易度を考えるうえで前提になるのが、受検資格です。
色彩検定は全級で受検資格に制限がありません。
公式は「制限はありません。どなたでも、何級からでも受検できます」と全級について明記しています。
3級に合格していなくても2級を受けられますし、いきなり1級も受けられます。
併願も可能で、試験時間が重複しないように組まれています。
ただし併願する場合は申込みを1回で済ませる必要があります。
2回に分けて申し込むと、試験会場が別になる恐れがあると公式が注意しています。
そのため難易度の差は、受験のハードルではなく出題範囲の広さに現れます。
| 級 | 範囲の要点 |
|---|---|
| 3級 | 色のはたらき、色の分類と三属性、PCCS、色の心理効果、色彩調和、配色イメージ、慣用色名など |
| 2級 | 3級の内容に加えて、光と色、マンセル表色系、配色技法、ビジュアルデザイン、景観色彩など |
| 1級 | 2級と3級の内容に加えて、色彩と文化、色彩調和論、XYZ表色系、測色、色彩とビジネス、CMFなど |
| UC級 | 色のユニバーサルデザイン、色が見えるしくみ、色覚のタイプによる色の見え方、高齢者の見え方など |
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2級と1級は下位級の内容を含みます。
UC級だけは積み上げ式ではありません。
公式のQ&Aでも「色彩検定 UC級 公式テキストの内容だけで合格に必要な知識を得ることができます」と回答しています。
どの級から受けるかの考え方は色彩検定は何級から受けるべきかで整理しています。
色彩検定の難易度に関するよくある質問
色彩検定の合格率は何%ですか
2025年度はUC級76.6%、3級75.7%、2級72.2%、1級58.6%でした。
志願者は合計46,796人です。
公式が公表しているのはこの年度分で、年次推移は公開されていません。
色彩検定は何点取れば合格ですか
200点満点で、3級・2級・1級は140点前後、UC級は160点前後が目安です。
いずれも問題の難易度により変動します。
2025年度の実績では2級が夏期144点・冬期140点でした。
いきなり2級や1級を受けられますか
受けられます。
色彩検定は全級で受検資格に制限がなく、公式も「どなたでも、何級からでも受検できます」と明記しています。
併願も可能です。
1級の難易度が高いのはなぜですか
合格率は58.6%で極端に低いわけではありません。
1級だけ1次と2次の2段階で、2次が記述方式であること、実施が冬期のみで年1回しかないことが実質的なハードルになります。
2級と3級を同じ日に受けられますか
併願できます。
試験時間が重複しないように組まれており、2026年度冬期では3級10:00〜11:00、2級12:00〜13:10と時間が分かれています。
ただし申込みは1回でまとめて行ってください。
1級に落ちたら次はまた1次から受け直しですか
1次に合格して2次に不合格だった場合や2次を欠席した場合は、その後2年間(2回)に限り1次が免除されます。
ただし受検申込みは新たに必要で、検定料は1次免除者も15,000円です。
まとめ|色彩検定の難易度は合格率だけでは測れない
- 2025年度の合格率はUC級76.6%・3級75.7%・2級72.2%・1級58.6%
- 合格率が最も高いのは3級ではなくUC級
- 志願者は合計46,796人で、3級が25,947人と55.4%を占める
- 1級の志願者は2,487人で全体の5.3%
- 合格ラインは3級・2級・1級が200点満点の140点前後、UC級だけ160点前後
- UC級は範囲が色のユニバーサルデザインに絞られているぶん基準が高い
- 2025年度の実績では2級が夏期144点・冬期140点と回で動いた
- 1級は1次140点に対し2次158点で、2次のほうが厳しい
- 1級だけ2段階かつ冬期のみの年1回で、そこが実質的なハードル
- 1級1次合格後に2次で落ちた場合は2年間(2回)1次が免除されるが検定料は15,000円のまま
- 受検資格は全級で制限なし。難易度の差は出題範囲の広さに現れる
試験日と検定料は色彩検定の日程と検定料で確認できます。
講座で対策する場合は色彩検定の通信講座おすすめ比較を参考にしてください。


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