色彩検定は3級から1級までの3段階だと思われがちですが、実際は4区分です。
1級・2級・3級に加えて、UC級があります。
しかもUC級だけは他の級の積み上げではなく、合格するとUCアドバイザーという資格が付与されます。
受検資格に制限がないので、どの級からでも受けられます。
この記事では、色彩検定協会の情報をもとに級の選び方を整理します。
編集部のアドバイス

「3級から順番に」と考える必要はありません。公式が全級について「どなたでも、何級からでも受検できます」と明記しています。時間とお金の制約があるなら、自分が使いたい知識がどの級の範囲にあるかで決めるほうが早道です。
色彩検定は3級から1級までではなく4区分ある

まず級の構成です。
| 級 | 公式の位置づけ | 検定料(税込) |
|---|---|---|
| 1級 | プロフェッショナル向け | 15,000円 |
| 2級 | 実務に応用したい方向け | 10,000円 |
| 3級 | 初めて色を学ぶ方向け | 7,000円 |
| UC級 | 一般社会人・公共、福祉、設計者など | 6,000円 |
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1級・2級・3級は難易度の階段になっていますが、UC級は横に並ぶ位置づけです。
UC級は「色のユニバーサルデザイン級」の略で、対象も「一般社会人・公共、福祉、設計者など」と職域で示されています。
検定料も6,000円で4区分のなかで最も安く設定されています。
斉藤さやか「UC級は一番下の級」と誤解されることがありますが、そうではありません。3級の下でも上でもなく、扱うテーマが違う別枠です。だから3級を飛ばしてUC級だけ受ける人もいます。
色彩検定は受検資格がなく何級からでも受けられる
級を選ぶうえでの大前提です。
公式は4区分すべてについて、受検資格を同じ文言で示しています。
「制限はありません。どなたでも、何級からでも受検できます」という記載です。
3級に合格していなくても2級を受けられますし、いきなり1級を受けることもできます。
併願も可能で、試験時間が重複しないように組まれています。
2026年度の冬期検定なら、1日で4区分が順に並びます。
| 級 | 冬期検定(11月8日)の時間 |
|---|---|
| 3級 | 10:00〜11:00(60分) |
| 2級 | 12:00〜13:10(70分) |
| UC級 | 13:50〜14:50(60分) |
| 1級1次 | 15:30〜16:50(80分) |
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時間が重ならないため、3級とUC級のように性質の違う2区分を同じ日に受けることもできます。
実際の選ばれ方は、2025年度の志願者データに表れています。
| 級 | 志願者 | 構成比 |
|---|---|---|
| 3級 | 25,947人 | 55.4% |
| 2級 | 14,469人 | 30.9% |
| UC級 | 3,893人 | 8.3% |
| 1級 | 2,487人 | 5.3% |
| 合計 | 46,796人 | 100% |
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※構成比は当サイトで算出
3級が過半数を占め、3級と2級で86.3%です。
つまり多くの人は3級か2級を選んでいます。
一方でUC級が3,893人、1級が2,487人と、少数ながら一定の受け皿になっています。
色彩検定の3級と2級はどちらから受けるか

3級と2級で迷う場合の判断材料は、範囲の重なり方です。
| 級 | 出題範囲の要点 |
|---|---|
| 3級 | 色のはたらき、色はなぜ見えるのか、色の分類と三属性、PCCS、色の心理効果、色彩調和、配色イメージ、ファッション、インテリア、慣用色名など |
| 2級 | 色のユニバーサルデザイン、光と色、マンセル表色系、色彩心理、配色技法、配色イメージ、ビジュアルデザイン、ファッション、インテリア、景観色彩など |
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公式は2級について「3級の内容に加え、以上のような基本的な事柄を理解し、技能を持っている」と説明しています。
つまり2級は3級を含みます。
2級から受ける場合は、3級の範囲も自力で押さえる必要があります。
そのぶん学習量は増えますが、検定料は2級10,000円の1回で済みます。
3級と2級を併願すると17,000円です(当サイトで算出)。
合格率の差も判断材料になります。
| 級 | 2025年度の合格率 |
|---|---|
| 3級 | 75.7% |
| 2級 | 72.2% |
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差は3.5ポイントです。
合格ラインはどちらも200点満点の140点前後で同じです。
試験方式には違いがあり、3級は完全なマークシート方式、2級はマークシート方式(一部記述式)です。
試験時間も3級60分に対して2級は70分で、10分長くなります。
記述が入るぶん時間も配分されている形です。
色彩検定のUC級は合格するとUCアドバイザーになる

UC級を選ぶ最大の理由は、合格後に付与されるものが違う点です。
公式はこう案内しています。
UC級の合格者には、色彩検定協会から「UCアドバイザー」という資格が付与され、カードが発行されます。
さらに申請すると、名刺に使用できる「UCアドバイザー資格マーク」も発行されます。
1級・2級・3級にはこの仕組みの案内がありません。
もう1つの特徴は、他の級の知識が前提にならないことです。
公式のQ&Aで「色彩検定1〜3級の知識は必要ですか?」という問いに対し、「色彩検定 UC級 公式テキスト」の内容だけで合格に必要な知識を得ることができる、と回答しています。
| 項目 | UC級 |
|---|---|
| 前提知識 | 1〜3級は不要。UC級公式テキストのみで対応可 |
| 合格後 | UCアドバイザーの資格が付与されカードを発行 |
| 名刺への表示 | 申請すればUCアドバイザー資格マークを発行 |
| 検定料 | 6,000円(4区分で最安) |
| 合格ライン | 200点満点の160点前後(他の級より20点高い) |
| 実施時期 | 夏期・冬期の年2回 |
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公式が想定している受検者像も具体的です。
教育関係、官公庁、webデザイナー、広報、インフラ関係など、色覚の多様性に配慮すべき仕事をしている人、または目指している人が挙げられています。
出題範囲は、色のユニバーサルデザイン、色が見えるしくみ、色の表し方、色覚のタイプによる色の見え方、高齢者の見え方、色のUDの進め方などです。
配色における注意点や改善方法を理解しているレベルが求められます。
なお協会はUC級の受検者を対象にした調査も行っており、対象は8歳から77歳までの男女22,639名(2018年12月16日〜2023年11月12日)と公表されています。
年齢層が非常に広いことがうかがえます。
斉藤さやかUC級は「福祉や公共の仕事の人向け」と紹介されがちですが、資料を作る機会がある人なら誰にでも関わります。社内資料の図やチラシで色分けをするとき、見分けにくい配色を避けられるかどうかは実務の差になります。
合格ラインの設定も4区分で並べると違いがはっきりします。
| 級 | 合格ラインの目安 |
|---|---|
| 3級 | 200点満点の140点前後 |
| 2級 | 200点満点の140点前後 |
| 1級 | 200点満点の140点前後 |
| UC級 | 200点満点の160点前後 |
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いずれも問題の難易度により多少変動します。
UC級は範囲が絞られているぶん、求められる正答率が高く置かれています。

どの区分から入るかが決まれば、必要な教材も決まります。
区分ごとの対応講座は級別に選ぶ色彩検定講座にまとめました。
色彩検定で1級を目指す場合に先に決めること
1級は他の級と条件が違うため、選ぶ前に確認しておく点があります。
| 項目 | 1級の条件 |
|---|---|
| 実施時期 | 冬期のみの年1回 |
| 試験の構成 | 1次(11月)と2次(12月)の2段階 |
| 試験方式 | 1次はマークシート方式、2次は記述方式 |
| 検定料 | 15,000円(1次免除者も同額) |
| 2次の受検地 | 札幌市・仙台市・東京23区・金沢市・名古屋市・大阪市・広島市・福岡市の8エリア |
| 合格率 | 58.6%(2025年度) |
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範囲は2級と3級の内容に加えて、色彩と文化、色彩調和論、XYZ表色系、色名、測色、色彩とビジネス、CMFなどが入ります。
1次に合格して2次で不合格だった場合は、その後2年間(2回)に限り1次が免除されます。
ただし免除を使う年も受検申込みは必要で、検定料は15,000円のままです。
いきなり1級を受けることも制度上は可能ですが、2級と3級の内容を含む点は動きません。
2級で止める人が多いのは、この負担の差が理由だと考えられます。
志願者を見ても2級が14,469人に対して1級は2,487人で、およそ6分の1です(当サイトで算出)。
1級に進むかどうかは、色彩を仕事の中心に置くかどうかで決めるのが現実的です。
級の難しさの比較は色彩検定の難易度と合格率で詳しく扱っています。
色彩検定は何級から受けるかに関するよくある質問
色彩検定は3級から順番に受けないといけませんか
その必要はありません。
公式が全級について「制限はありません。どなたでも、何級からでも受検できます」と明記しています。
併願も可能です。
UC級は3級より簡単ですか
難易度の上下関係にある級ではありません。
UC級は色のユニバーサルデザインに特化した別枠で、1〜3級の知識も前提になりません。
合格率は2025年度で76.6%と4区分で最も高い一方、合格ラインは160点前後と最も高く設定されています。
UC級だけ受けても意味がありますか
UC級の合格者には色彩検定協会から「UCアドバイザー」の資格が付与され、カードが発行されます。
申請すれば名刺に使える資格マークも発行されます。
1〜3級の合格が前提にはなりません。
2級から受けるとどれくらい大変ですか
2級の範囲は「3級の内容に加え」と公式が説明しているため、3級の内容も自力で押さえる必要があります。
一方で検定料は2級の10,000円だけで済みます。
3級と2級を併願する場合は合計17,000円です。
いきなり1級を受けられますか
受検資格に制限がないため受けられます。
ただし1級は冬期のみの年1回で、1次と2次の2段階です。
2次の受検地は8エリアに限られ、検定料は15,000円です。
まとめ|色彩検定は4区分で、UC級は別枠として選べる
- 色彩検定は1級・2級・3級・UC級の4区分
- UC級は難易度の階段ではなく、色のユニバーサルデザインに特化した別枠
- 受検資格は全級で制限なし。公式が「どなたでも、何級からでも受検できます」と明記
- 2025年度の志願者は3級25,947人(55.4%)、2級14,469人(30.9%)、UC級3,893人(8.3%)、1級2,487人(5.3%)
- 2級の範囲は3級の内容を含むため、2級から受けるなら3級の内容も押さえる必要がある
- 3級と2級の合格率差は3.5ポイント(75.7%と72.2%)で、合格ラインはどちらも140点前後
- 3級は完全なマークシート方式、2級は一部記述式
- UC級の合格者にはUCアドバイザーの資格が付与され、カードと名刺用の資格マークが発行される
- UC級は1〜3級の知識が不要で、検定料6,000円と最も安い
- UC級の合格ラインだけ160点前後と20点高い
- 1級は冬期のみの年1回・2段階で、2次の受検地は8エリア、検定料は1次免除者も15,000円
試験日と申込期限は色彩検定の日程と検定料で確認できます。
講座で対策する場合は色彩検定の通信講座おすすめ比較を参考にしてください。


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