世界遺産検定1級の2025年度の認定率は27.1%です。
申込者1,871名に対して、4人に1人強しか認定されていません。
2級の60.7%と比べると33.6ポイント低く、この検定でもっとも大きな段差がここにあります。
理由は2つあります。
出題対象が世界遺産全件に広がること、そして1級だけ合格基準が200点満点で140点以上=得点率70%に設定されていることです。
他の級はいずれも100点満点で60点以上、つまり60%です。
この記事では、1級の条件を公式情報で確認し、2級との違いを具体的に示します。
2級の取りこぼしを埋めてから1級に進みたい場合は、下位級の講座がある学習サービスで基礎を確認する方法もあります。
編集部のアドバイス

1級は「2級の延長」ではありません。範囲が全件になるうえ、必要な得点率が10ポイント上がります。2級合格の勢いでそのまま受けると、この2つで足をすくわれます。
世界遺産検定1級の認定率は27.1%
まず位置づけを確認します。
2025年度の級別認定率
| 級 | 申込者数 | 認定率 |
|---|---|---|
| マイスター | 88 | 48.7% |
| 1級 | 1,871 | 27.1% |
| 準1級 | 1,432 | 31.1% |
| 2級 | 11,045 | 60.7% |
| 3級 | 11,995 | 77.6% |
| 4級 | 6,002 | 79.9% |
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1級の27.1%は全6級でもっとも低い数字です。
申込者数は2級の6分の1
1級の申込者1,871名に対し、2級は11,045名です。
受検資格が2級認定であることに加え、負担の大きさが申込者数に表れています。
マイスターの48.7%より低い
最上位のマイスターは48.7%で、1級より21.6ポイント高くなっています。
ただしマイスターの受検資格は1級認定で、申込者は88名です。
1級を通過した層だけが受ける試験なので、数字をそのまま比べることはできません。
世界遺産検定1級の出題対象は世界遺産全件
範囲の広さが1級の中心的な負担です。
2級の300件から「全件」へ
| 級 | 出題対象となる世界遺産 |
|---|---|
| 2級 | 日本の全遺産+世界の代表的な遺産300件 |
| 準1級 | 日本の全遺産+世界の遺産700件 |
| 1級 | 世界遺産全件 |
| マイスター | 世界遺産全件 |
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4級36件、3級100件、2級300件、準1級700件と、下位級では件数に上限があります。
1級だけが「全件」で、覚える対象の数が固定されません。
学習内容も個別の遺産だけではなくなる
公式は1級の学習内容を「世界遺産条約の理念や諸概念、関係機関について理解し、世界の全遺産の普遍的価値を学ぶ」としています。
2級の「世界遺産条約の理念や関係機関について理解し、各地域を代表する世界遺産の多様性を学ぶ」に対し、諸概念の理解と全遺産の普遍的価値が加わります。
公式テキストは3冊構成
公式テキストは4級・3級・2級・準1級がそれぞれ1冊なのに対し、1級は上巻・中巻・下巻の3冊です。
教材の分量からも、2級までとの差が見て取れます。
斉藤さやか2級までは「どこまで覚えれば終わりか」が件数で見えます。1級は全件なので、終わりを自分で決める必要があります。ここが一番きつい部分です。
世界遺産検定1級の合格基準は得点率70%
ここが見落とされやすい条件です。
1級だけ200点満点140点以上
| 級 | 問題数 | 試験時間 | 合格基準 | 得点率 |
|---|---|---|---|---|
| 1級 | 90題 | 90分 | 200点満点中140点以上 | 70% |
| 準1級 | 60題 | 60分 | 100点満点中60点以上 | 60% |
| 2級 | 60題 | 60分 | 100点満点中60点以上 | 60% |
| 3級 | 60題 | 50分 | 100点満点中60点以上 | 60% |
| 4級 | 50題 | 50分 | 100点満点中60点以上 | 60% |
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2級・3級・4級・準1級はすべて得点率60%です。
1級だけが70%で、10ポイント高く設定されています。
公式は「合格基準は調整される場合があります」と注記しています。
90題を90分、配点は一律ではない
1級は90題で200点満点です。
問題数より満点のほうが大きいため、配点が問題によって異なる構成になっています。
試験時間は90分で、1問あたり1分です。
準1級という選択肢がある
2024年7月の第56回検定より、準1級が新設されました。
受検資格は1級と同じ2級認定ですが、出題対象は日本の全遺産+世界の遺産700件、合格基準は100点満点で60点以上です。
2025年度の認定率は31.1%で、1級の27.1%より4.0ポイント高くなっています。
2級の次にいきなり全件へ進むのではなく、700件で一段挟む進み方が用意されたことになります。
世界遺産検定1級の受検料と再受検制度
費用も2級とは差があります。
受検料は10,900円
| 級 | 公開会場試験 | CBT試験 |
|---|---|---|
| 1級 | 10,900円 | 11,800円 |
| 1級リスタ | 5,000円 | 5,700円 |
| 準1級 | 7,600円 | 8,500円 |
| 2級 | 6,500円 | 7,300円 |
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1級は2級の6,500円に対して10,900円で、4,400円高くなります。
CBTでも日程は公開会場と同じ
1級と準1級のCBTは、公開会場試験と同日時のみの実施です。
2級・3級・4級のCBTが2週間程度の試験期間から日時を選べるのとは異なります。
また2〜4級のCBTは試験終了後その場で合否が分かりますが、1級・準1級はマイページでの表示を待つ形になります。
1級認定者のための「1級リスタ」がある
1級取得後に知識を確認するための再受検制度です。
公開会場試験で5,000円、CBTで5,700円と、通常の1級より5,900〜6,100円安く設定されています。
公式は、合格した場合は新しい日付の認定証を発行し、合格に至らなかった場合も認定の取り消しにはならないとしています。
申込時には1級の認定番号が必要です。
世界遺産検定1級に関するよくある質問
世界遺産検定1級の認定率は何%ですか?
2025年度は27.1%でした。
申込者数は1,871名です。
いきなり1級を受けられますか?
受けられません。
1級の受検資格は2級認定です。
1級の合格点は何点ですか?
200点満点で140点以上、得点率70%です。
他の級は100点満点で60点以上の60%なので、1級だけ基準が高く設定されています。
準1級と1級はどちらを受けるべきですか?
出題対象は準1級が日本の全遺産+世界の遺産700件、1級が世界遺産全件です。
合格基準は準1級が60%、1級が70%で、2025年度の認定率は準1級31.1%、1級27.1%でした。
受検料はいくらですか?
公開会場試験で10,900円、CBT試験で11,800円です。
1級認定者が再受検する「1級リスタ」は5,000円(CBTは5,700円)です。
落ちたら認定が取り消されますか?
通常の受検で不合格になっても、それまでの級の認定は影響を受けません。
1級リスタについても、公式は合格に至らなかった場合も認定の取り消しにはならないとしています。
まとめ:世界遺産検定1級は範囲と基準の両方が上がる
世界遺産検定1級について、公式情報から整理すると次のとおりです。
- 2025年度の認定率は27.1%で全6級のなかで最も低い、申込者は1,871名
- 2級の60.7%から33.6ポイント落ちる
- 出題対象は世界遺産全件で、2級の300件のような上限がない
- 合格基準は200点満点で140点以上=得点率70%、他の級は60%
- 90題を90分で解き、配点は問題によって異なる
- 受検資格は2級認定で、いきなり1級は受けられない
- 公式テキストは上巻・中巻・下巻の3冊構成
- 受検料は公開会場10,900円・CBT11,800円、1級リスタは5,000円
- 準1級(700件・基準60%・認定率31.1%)という中間の選択肢がある
範囲が全件になることと、必要な得点率が10ポイント上がることが重なります。
2級からまっすぐ1級を狙うか、準1級を挟むかは、この2つの負担をどう分けるかの判断になります。
級ごとの比較は世界遺産検定の難易度、起点となる2級は世界遺産検定2級で扱っています。
出典一覧
- 世界遺産検定「受検者データ・認定率」(2025年度/2026年10月7日確認)
- 世界遺産検定「受検の目安」(2026年10月7日確認)
- 世界遺産検定「年間日程、時間、受検料」(2026年10月7日確認)
- 世界遺産検定「公式教材」(2026年10月7日確認)


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