インテリアコーディネーター資格試験は独学で受けられます。
受験資格に年齢・性別・国籍・学歴・職業・経験の条件がなく、講座の受講も義務ではありません。
教材も明確です。
協会が出している「インテリアコーディネーターハンドブック」上巻252ページ・下巻274ページの計526ページが、試験範囲の9項目とそのまま対応しています。
ただし独学で詰まりやすい場所もはっきりしています。
二次試験が製図と論文の実技で、2025年度は受験者2,870名のうち1,247名が不合格になっているからです。
この記事では、独学で進める場合の教材・費用・つまずきどころを公式情報で整理します。
一次は独学で進めて二次だけ補強したい場合は、各社の講座の内容と費用を比べておくと判断が早くなります。
編集部のアドバイス

一次は独学でいけます。問題は二次です。図面は自己採点ができないので、誰かに見てもらう仕組みだけは用意しておくほうが安全です。
インテリアコーディネーターは独学で受験できる
まず制度を確認します。
受験資格に条件がない
協会は一次試験の受験資格について「年齢・性別・国籍・学歴・職業・経験は問いません」としています。
実務経験も学歴も不要で、講座の受講も要件ではありません。
業界で働いていない合格者が15.4%いる
2025年度(第43回)の合格者の勤務先における取扱品目の割合は次のとおりです。
| 区分 | 構成比 |
|---|---|
| 新築 | 35.5% |
| 非就業者(学生・主婦など) | 15.4% |
| リフォーム | 12.8% |
| 家具(造作家具含む) | 6.5% |
← 横にスクロールできます →
非就業者が15.4%を占めており、業界に属さない状態で合格している人が一定数います。
合格者の79.7%は女性
2025年度の合格者1,623名のうち、女性は1,294名で79.7%でした。
過去5年も79.1%から81.1%の範囲で推移しています。
合格者の属性はインテリアコーディネーターの合格率で詳しく扱っています。
インテリアコーディネーターの独学は公式ハンドブックが土台になる
教材が明確なのが、この試験の独学しやすい点です。
ハンドブックの章立てと試験範囲が一致している
一次試験の試験審査の範囲は9項目で、ハンドブックの章立てとそのまま対応します。
| ハンドブック | ページ数 | 収録章 |
|---|---|---|
| 上巻(4,730円) | 252ページ | 第1章 インテリアコーディネーターの誕生とその背景/第2章 インテリアコーディネーターの仕事/第3章 インテリアの歴史/第4章 インテリアコーディネーションの計画/第5章 インテリアエレメント・関連エレメント |
| 下巻(4,730円) | 274ページ | 第6章 インテリアの構造・構法と仕上げ/第7章 環境と設備/第8章 インテリアコーディネーションの表現/第9章 インテリア関連の法規、規格、制度 |
← 横にスクロールできます →
2冊で526ページ、合計9,460円です。
協会はこのハンドブックを「インテリアコーディネーター試験受験者の受験勉強に最適な参考書」と位置づけています。
購入は書店経由
協会は、ハンドブック統合版について「協会では直接販売は行っておりません」としています。
全国の大手書店で販売されており、店頭に在庫がない書店でも注文できます。
一次は36問120分の選択式
一次試験はCBT(Computer Based Testing)方式による解答選択式で、全36問・120分です。
2023年度から、それまでの方式に代わってCBTへ移行しました。
試験地は全国47都道府県のテストセンターで、2026年度は9月15日から10月15日までの期間から日時を選べます。
526ページを読み込んで36問に答える構成なので、一次は独学と相性のよい設計です。
斉藤さやか範囲が本2冊で確定していて、形式も選択式。一次に限れば、独学で不利になる要素はほとんどありません。
インテリアコーディネーターの独学が難しくなるのは二次試験
分かれ目はここです。
二次は製図と論文の実技
二次試験の科目は実技で、出題は2課題(年度により異なる)、試験方式は筆記式です。
試験審査の範囲は「プレゼンテーション・論文によるインテリア計画の提案に関すること」とされています。
実施時間は180分です。
2025年度は1,247名が二次で不合格になっている
二次試験の受験者2,870名のうち、合格は1,623名でした。
合格率は56.6%で、1,247名が不合格です。
一次を通過した知識のある層でも、半数近くが二次で止まります。
図面は自己採点ができない
一次の選択式は正答と照らせば自分で採点できます。
一方、二次のプレゼンテーションは図面の表現そのものが評価対象です。
独学では「自分の図面がどの水準にあるか」を判断する材料がありません。
ここが独学で最も不利になる部分です。
道具を揃える必要がある
二次試験では製図用具を自分で持参します。
協会は、鉛筆またはシャープペンシル、色鉛筆(18本以内)、消しゴム、字消し板、直定規(30cm以内)、三角スケール、三角定規、勾配定規、コンパス、ヘキサスケール、円定規だけのテンプレート、製図用ブラシ、ミニ鉛筆削りを認めています。
万年筆・ボールペン、砂消しゴム、電動字消器は使えません。
当日の貸出もありません。
二次試験の詳細はインテリアコーディネーターの二次試験で扱っています。
インテリアコーディネーターの独学と公式講座の費用を比べる
協会自身が通信講座を開設しています。
協会の通信講座は3コース
| コース | 受講料(一般・税込) | 標準期間 | 在籍期間 | 修了証判定基準 |
|---|---|---|---|---|
| 学科コース | 31,900円 | 5か月 | 11か月 | 学科リポート(IBT)が5分野すべてで7割以上の正答 |
| 実技コース | 20,900円 | 3か月 | 7か月 | 実技リポートが2課題ともに総合評価C以上 |
| 総合コース | 47,300円 | 7か月 | 15か月 | 上記の両方を満たすこと |
← 横にスクロールできます →
会員企業・会員団体に所属している場合は、学科28,600円・実技17,600円・総合44,000円に下がります。
独学との差額
独学の教材費はハンドブック上下巻で9,460円です。
協会の総合コース47,300円との差は37,840円になります。
実技コースだけを足す場合は20,900円なので、独学+実技コースで30,360円という組み方もできます。
受験料と登録料は共通でかかる
| 項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| 受験料(基本タイプ・一次→二次) | 14,850円 |
| 受験料(一次先取り/二次一次免除) | 各11,550円 |
| 初回登録料 | 14,300円 |
← 横にスクロールできます →
受験料と登録料は、独学でも講座を使っても同じです。
独学で基本タイプを受けて一発合格した場合、教材9,460円+受験料14,850円+登録料14,300円で38,610円が目安になります。
インテリアコーディネーターの独学に関するよくある質問
インテリアコーディネーターは独学で合格できますか?
制度上は可能です。
受験資格に学歴や実務経験の条件はなく、講座の受講も義務ではありません。
独学の教材は何を使えばよいですか?
協会のインテリアコーディネーターハンドブックが、試験範囲の9項目と対応しています。
上巻252ページ・下巻274ページで、各4,730円です。
独学でいちばん難しいのはどこですか?
二次試験です。
プレゼンテーションは図面の表現が評価対象で、自己採点ができません。
二次試験だけ講座を使うことはできますか?
協会の通信講座には実技コース(20,900円・標準3か月)があります。
独学の総額はいくらですか?
教材9,460円に受験料14,850円(基本タイプ)、合格後の初回登録料14,300円を足すと38,610円が目安です。
業界で働いていないと不利ですか?
2025年度の合格者のうち、非就業者(学生・主婦など)は15.4%でした。
受験資格にも職業や経験の条件はありません。
まとめ:インテリアコーディネーターの独学は一次向き、二次は補強が要る
インテリアコーディネーターを独学で目指す場合、公式情報から整理すると次のとおりです。
- 受験資格に年齢・学歴・職業・経験の条件はなく、講座の受講も不要
- 試験範囲の9項目は公式ハンドブック上巻252ページ・下巻274ページと対応
- ハンドブックは2冊で526ページ・9,460円、購入は書店経由
- 一次はCBT方式の選択式36問・120分で、独学と相性がよい
- 二次は実技2課題・180分で、2025年度は2,870名中1,247名が不合格
- 図面は自己採点ができず、ここが独学で最も不利になる
- 協会の通信講座は学科31,900円・実技20,900円・総合47,300円
- 独学で一発合格した場合の総額は教材・受験料・登録料で38,610円が目安
一次は教材が確定しているので独学で十分に戦えます。
二次だけ実技コースを足す組み方なら、費用を抑えつつ弱点を補えます。
添削のある講座なら、独学でいちばん不利になる「図面の自己採点ができない」部分を埋められます。
必要な学習期間はインテリアコーディネーターの勉強時間、試験全体の構造はインテリアコーディネーターの難易度で扱っています。
出典一覧
- インテリア産業協会「第44回(2026年度)受験概要」(2026年10月7日確認)
- インテリア産業協会「インテリアコーディネーターハンドブック」(2026年10月7日確認)
- インテリア産業協会「インテリアコーディネーター 通信講座一覧」(2026年10月7日確認)
- インテリア産業協会「2025年度(第43回)インテリアコーディネーター資格試験の結果について」(2026年10月7日確認)


コメント