第二種電気工事士の過去問は、試験を実施している電気技術者試験センターが問題と解答を無料で公開しています。
しかもセンターは「公表している過去の試験問題の使用については、許諾や使用料は必要ありません」と明記しています。
技能試験についても、その年に出題される候補問題13問が事前に公表されます。
この記事では、公式が公開している材料のありかと、学科・技能それぞれの使い方を整理します。
編集部のアドバイス

第二種電気工事士は、学科の過去問だけでなく「技能試験に出る13問」まで事前に公表される珍しい試験です。出題される図面が分かっているので、やるべきことは最初から確定しています。まずは公式の候補問題と欠陥の判断基準に目を通してから、教材を買うかどうかを決めてください。
学科試験の過去問と解答は公式サイトで無料公開

電気技術者試験センターは、第二種電気工事士試験の問題と標準解答をPDFで公開しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開されるもの | 学科試験の問題と解答、技能試験の問題と解答 |
| 公開時期 | 試験実施完了後(当日の夜)にセンターのホームページへ掲載 |
| 費用 | 無料 |
| 利用条件 | 教育目的など試験制度の意義に反しない限り、問題集やテキストへの使用も許諾・使用料は不要(出典の明記が必要) |
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市販の過去問題集が充実しているのは、この「許諾・使用料不要」という方針があるからです。
出典を明記すれば引用できるため、自分で年度別のノートを作ることもできます。
出典の書き方まで公式に例示されている
センターは出典の明記の仕方も例示しています。
「出典:令和5年度上期第二種電気工事士試験(午前)」のように、年度・期・試験区分まで書く形式です。
問題の一部を改変している場合は、その旨も明記するよう求められています。
斉藤さやか過去問がただで手に入るだけでなく、使っていいと公式が言い切っている試験はそう多くありません。まずは直近1回分を時間を計って解いて、自分が何点取れるのかを見てください。買う教材はそのあとで決まります。
学科試験の過去問の使い方|合格基準点は60点
学科試験の合格基準点は60点と定められています。
満点を取る必要はなく、6割を確実に押さえる学習でかまいません。
| 科目 | 主な範囲 |
|---|---|
| 電気に関する基礎理論 | 電流・電圧・電力・電気抵抗、導体と絶縁体、交流の基礎、電気回路の計算 |
| 配電理論及び配線設計 | 配電方式、引込線、配線 |
| 電気機器・配線器具・材料・工具 | 機器と器具の構造と性能、材料の材質と用途、工具の用途 |
| 電気工事の施工方法 | 配線工事、機器・器具の設置、コードの取付、接地工事 |
| 一般用電気工作物等の検査方法 | 点検、導通試験、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定、故障箇所の修理 |
| 配線図 | 配線図の表示事項と表示方法 |
| 保安に関する法令 | 電気工事士法、電気設備技術基準、電気用品安全法 |
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出題は四肢択一式で、配線図の記号なども問われます。
計算問題が苦手でも、法令・器具・施工方法・配線図の暗記分野で積み上げれば60点には届きます。
CBT方式を選ぶなら画面で解く練習もしておく
学科試験は、CBT方式(パソコン)か筆記方式(マークシート)のどちらかを選びます。
CBT方式では画面上で解答するため、紙の問題用紙に書き込みながら解く習慣のままだと戸惑うことがあります。
どちらの方式を選ぶかは申込時に決めるので、過去問を解く段階で自分に合う方式を見極めておくと安心です。
試験日程と申込方法は第二種電気工事士の試験日と申し込み方法で解説しています。
技能試験は候補問題13問が事前に公表される

第二種電気工事士でもっとも特徴的なのが、技能試験の候補問題が事前に公表されることです。
| 項目 | 内容(令和8年度) |
|---|---|
| 候補問題 | No.1〜No.13の13問 |
| 公表日 | 令和8年1月16日 |
| 出題方法 | 公表された13問の配線図の中から出題 |
| 試験時間 | すべての問題について40分の予定 |
| 注意 | 配線図・施工条件の詳細は試験問題に明記される |
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出題される図面が13通りに限定されるため、対策の範囲が最初から確定します。
そもそもこの資格で何ができるのかは第二種電気工事士とは?できる工事の範囲にまとめています。
13問すべてを時間内に完成できるようにしておけば、本番で初見の課題に出会うことはありません。
「欠陥の判断基準」も公開されている
技能試験の合格基準は「作品に欠陥がないこと」です。
センターは技能試験に係る欠陥の判断基準を公開しており、個々の作業について写真付きで解説した資料も掲載しています。
独学であっても、自分の作品が欠陥に当たるかどうかを公式の基準で確認できます。
材料は不足したら追加支給してもらえる
作業のやり直しなどで端子ねじ・リングスリーブ・差込形コネクタが不足した場合、申し出れば追加支給されます。
追加支給を受けても欠陥の対象にはなりません。
ただし支給材料以外の材料は使用できません。
市販のテキスト・問題集を選ぶときの3つの基準
公式の材料が揃っている以上、市販教材に求めるのは「解説」と「練習材料」です。
| 確認する点 | 理由 |
|---|---|
| 解説の厚さ | 公式は問題と解答のみで、なぜその答えになるかの説明がない |
| 対応年度 | 法令や器具に関する出題は改正が反映される |
| 技能の練習材料がセットか | 候補問題13問を実際に組むには電線・器具・工具が要る |
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学科は公式の過去問+解説が厚いテキストの組み合わせで足ります。
一方で技能試験は、13問を実際に組む練習をしないと40分に収まりません。
電線や器具をそろえる手間と費用を考えると、練習材料がセットになった講座を選ぶ判断も現実的です。
講座ごとの教材内容は教材の中身で選ぶ電気工事士講座で比較しています。
独学で進める場合の手順は第二種電気工事士は独学で合格できる?にまとめました。
斉藤さやか技能試験で落ちる人の多くは、知識ではなく時間で落ちています。40分のうち何分でどこまで進んでいればいいか、13問それぞれで体に入れておくことが対策のすべてです。
第二種電気工事士の過去問に関するよくある質問
過去問は何年分公開されていますか?
電気技術者試験センターのホームページに、学科試験・技能試験それぞれの問題と解答が年度・期ごとに掲載されています。
直近の実施回から順に並んでおり、ページを送ることで過去の回もさかのぼれます。
過去問をブログや教材に使ってもいいですか?
センターは、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表されている過去問題を問題集やテキストに使用する際に許諾および使用料は必要ないとしています。
ただし著作権は放棄されていないため、出典の明記が必要です。
問題の一部を改変している場合は、その旨も明記してください。
技能試験の候補問題はいつ公表されますか?
令和8年度は1月16日に公表されました。
No.1〜No.13の13問が公表され、この中から出題されます。
過去問だけで合格できますか?
学科試験は合格基準点が60点で、出題範囲も科目ごとに公表されています。
過去問の反復は有効ですが、公式は問題と解答のみの公開なので、なぜその答えになるかを解説する教材は別途必要です。
技能試験の過去問も公開されていますか?
公開されています。
技能試験の問題と解答も、試験実施完了後にセンターのホームページへ掲載されます。
まとめ|材料は公式にそろっている、足りないのは解説と練習
- 学科・技能とも問題と解答が公式サイトで無料公開されている
- 許諾・使用料は不要(出典の明記が条件、著作権は放棄されていない)
- 学科の合格基準点は60点で、7科目から四肢択一式で出題される
- 技能は候補問題13問が事前公表され、試験時間は40分
- 欠陥の判断基準も公開されており、独学でも公式基準で自己採点できる
- 不足した端子ねじ・リングスリーブ・差込形コネクタは申し出れば追加支給される
公式が出している材料だけで、出題範囲はほぼ確定します。
そのうえで足りないのは、学科の「なぜそうなるか」の解説と、技能の練習材料です。
第二種電気工事士の通信講座おすすめ7社で、教材と練習材料の内容を比較してみてください。


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