ピラティス資格の種類は、団体名で分けると数が多すぎて比較できません。
実際に違いを生んでいるのは「どの器具まで教えられるか」の3区分です。
マットのみ、マットにマシンを足したもの、全マシンを扱うコンプリヘンシブ。
この区分には国際的な基準があり、ピラティスの国際団体PMAは養成プログラムの認定基準をマット100時間・リフォーマー300時間・コンプリヘンシブ450時間と定めています。
この記事では、この3区分と「PMA認定」という表記の中身を整理し、主要団体の資格体系と費用を並べます。
マットとマシンを分けずに取りたい場合は、両方を同時に扱うオンラインの講座もあります。
\マットとマシンを同時に取れるオンライン講座/
MAJOLIはマットのRPT30とマシンリフォーマーのRRT30を完全オンラインで扱っています。
編集部のアドバイス

団体名から選ぼうとすると決まりません。先に「マットだけか、マシンまでか」を決めてください。ここが決まれば候補は自然に絞られますし、費用も34万円か100万円かでほぼ確定します。
ピラティス資格の種類は3つの区分で決まる
まず全体の構造を押さえます。
国家資格はなく、すべて民間団体の認定資格
ピラティスには国家資格がありません。
指導するために必須の免許もないため、どの資格を取るかは団体選びと同じ意味になります。
逆に言えば、団体ごとに認定の条件も必要な時間数も違います。
区分を分けているのは使う器具
3つの区分は、扱える器具の範囲で分かれます。
| 区分 | 扱う器具 | 位置づけ |
|---|---|---|
| マット | 床とマット(小道具を含む場合あり) | 入口。受講条件を設けない団体が多い |
| マシン(リフォーマー) | リフォーマー | マットの次の段階 |
| コンプリヘンシブ | リフォーマー・トラピーズテーブル(タワー)・チェア・バレルなど全機材 | 最上位。マットとマシンの取得が前提 |
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マシンピラティスの資格だけを先に取れるかは団体によって異なります。
詳細はマシンピラティス資格はどこで取るかで扱っています。
主要団体の資格体系
国内で選択肢になる団体を、体系の組み方で並べます。
| 団体 | 体系の組み方 | コンプリヘンシブまでの構成 |
|---|---|---|
| PHI Pilates | 8つの基本コースを1つずつ積む | マットⅠ/Ⅱ、プロップス、バレル、チェア、タワー、リフォーマーⅠ〜Ⅲ |
| zen place | マット→リフォーマー→TBCの3段階 | マット&リフォーマー+TBC(トラピーズテーブル/バレル/チェア) |
| balanced body | コース単位+セット価格 | マット、マット&リフォーマー、ベーシックマスター、コンプリヘンシブ |
| BASI Pilates | Foundation+Graduateの2段構成 | 全12日間(各6日間)+500時間の実践 |
| MAJOLI | マット(RPT30)とマシン(RRT30)を同時取得 | 完全オンラインのベーシック資格 |
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同じ「コンプリヘンシブ」でも、PHIは8コースの積み上げ、BASIは12日間+実践500時間と、到達の仕方がまったく違います。
ピラティス資格の種類を測る国際基準はPMAのITTAP
団体をまたいで比べるための物差しがあります。
マット100時間・リフォーマー300時間・コンプリヘンシブ450時間
ピラティスの国際団体PMA(Pilates Method Alliance)は、養成プログラムの認定制度ITTAPで3区分それぞれの時間数を定めています。
| ITTAPの区分 | プログラム時間 |
|---|---|
| Mat Teacher Training | 100時間 |
| Reformer Teacher Training | 300時間 |
| Comprehensive Teacher Training | 450時間 |
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PMAは2001年設立の国際的な非営利の職能団体で、会員は5,000名以上とされています。
ITTAPは指導者ではなく養成プログラムを評価する
重要なのは、ITTAPが評価する対象です。
PMAは「ITTAPは個々の指導者や指導スタイルを評価するのではなく、養成プログラムを評価する」と説明しています。
つまりITTAPは、スクールのカリキュラムに対する認定です。
受講生個人がITTAPの資格を得るわけではありません。
ITTAP認定を受けているプログラムは世界で59団体
PMAは、ITTAP認定を受けた養成プログラムを区分ごとに実名で公開しています。
掲載件数は次のとおりです。
| 区分 | 掲載プログラム数 |
|---|---|
| Mat | 17 |
| Reformer | 16 |
| Comprehensive | 43 |
| 延べ合計 | 76(重複を除く団体数は59) |
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1団体が複数区分に掲載される場合があります)
掲載されているのはカナダ・イタリア・韓国・香港・シンガポール・トルコ・アラブ首長国連邦・アメリカなどの団体で、2026年10月5日時点の3区分の一覧に日本の団体は掲載されていません。
これは国内の資格の質を示すものではありません。
ITTAPは養成プログラムが任意で申請する制度なので、申請していなければ掲載されないためです。
ただし「国際資格」「PMA認定」という表記を見たときに、それがITTAPを指しているケースは国内では確認できない、という点は押さえておいてください。
斉藤さやか「国際資格」という言葉が指しているものは、団体によって違います。プログラムの認定なのか、個人の認定なのかを分けて読むと、比較がぶれません。
「PMA認定」と書かれたピラティス資格の種類は3つある
ここが最も誤解されやすい部分です。
「PMA」という語は、少なくとも3つの異なる意味で使われています。
①ITTAP:養成プログラムの認定
前述のとおり、スクールのカリキュラムが国際基準を満たしているという認定です。
マット100時間、リフォーマー300時間、コンプリヘンシブ450時間という時間数が条件になります。
②コーポレートメンバー:法人会員
PMAには法人向けの会員制度があります。
PMAはこれを「ピラティススタジオ・指導者・受講生とつながり、ネットワークを築くための枠組み」と説明しています。
ネットワーキングのための会員であり、カリキュラムの審査とは別の制度です。
たとえばMAJOLIは公式サイトで「PMA(Pilates Method Alliance)団体会員に登録しました」と記載しています。
③NPCP-CPT:個人を認定する国際試験
3つ目が、指導者個人に対する認定試験です。
NPCP(National Pilates Certification Program)のCPT(Certified Pilates Teacher)がこれにあたり、以前はPMA認定試験やNCPTと呼ばれていました。
PHI Pilatesは、基本コース8つのうちリフォーマーⅢ以外の7コースを修了するとNPCP-CPTの受験資格を得られると案内しています。
BASI Pilatesも、養成プログラムの特徴として「PMA認定試験(NCPT)受験資格」を挙げています。
いずれも「修了すれば受験資格が得られる」という位置づけで、団体の資格とNPCP-CPTは別物です。
資格の紹介文を読むときは、この3つのどれを指しているのかを確認してください。
ピラティス資格の種類別の費用
区分が決まると、費用の幅も決まります。
マットのみ
| 団体 | コース | 受講料(税込) |
|---|---|---|
| PHI Pilates | マットⅠ/Ⅱ | 254,100円 |
| zen place | マットピラティスインストラクター資格コース | 340,000円 |
| balanced body | マットコース | 430,000円(セット350,000円) |
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マットとマシンを両方
| 団体 | コース | 受講料(税込) |
|---|---|---|
| zen place | マット&リフォーマー | セット768,250円(合計898,500円) |
| balanced body | マット&リフォーマーコース | 980,000円(セット750,000円) |
| balanced body | ピラティス・ベーシックマスター | 590,000円(セット500,000円) |
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コンプリヘンシブ
| 団体 | コース | 受講料 |
|---|---|---|
| zen place | コンプリヘンシブ資格取得プログラム | セット950,100円(合計1,281,000円・税込) |
| balanced body | コンプリヘンシブコース | 1,370,000円(セット960,000円・税込) |
| BASI Pilates | Comprehensive Course | 6,500米ドル |
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BASIについては、申し込みと決済がBASI米国本部のサイト(英語・USD建て)になると明記されています。
PHIで受験資格に必要な7コースを積むと131万円
PHIは1コースずつ積む方式なので、NPCP-CPTの受験資格に必要な7コース(リフォーマーⅢを除く)を合計すると総額が出ます。
| コース | 受講料(税込) |
|---|---|
| マットⅠ/Ⅱ | 254,100円 |
| プロップス | 115,269円 |
| バレル(本体なし) | 83,790円 |
| チェア | 168,840円 |
| タワー | 231,000円 |
| リフォーマーⅠ | 231,000円 |
| リフォーマーⅡ | 231,000円 |
| 合計 | 1,314,999円 |
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※PHI Pilates Japanの公表価格から算出。
バレルは本体ありの136,920円を選ぶと合計1,368,129円
積み上げ方式でも、コンプリヘンシブ相当まで進めば130万円台になります。
費用の全体像はピラティス資格の費用で詳しく扱っています。
ピラティス資格の種類を選ぶ順番
最後に、決め方を整理します。
先に区分、次に団体
団体から選ぶと、体系の組み方が違うため比較になりません。
マットだけで始めるのか、最初からマシンまで取るのかを先に決めてください。
この1点で、総額は25万円台から130万円台まで動きます。
上位資格は下位資格が前提になる
多くの団体で、上位の資格には下位資格が条件として設定されています。
zen placeのTBCコースは、マット資格とリフォーマー資格の取得済みが受講条件です。
PHIのリフォーマーⅠには受講制限があり、PHIのインストラクター資格保有者か、医療・保健分野に関連した国家資格、健康運動指導士、NATABOC-ATC、JASPO-AT、JATI-ATI、PHI以外のピラティス資格の保有者のみが受講できます。
いきなりマシンから入れない場合があるため、受講条件は申し込み前に確認してください。
オンラインで取れる区分は限られる
働きながら取得する場合、受講形式も区分の選択に影響します。
PHIでオンライン受講できるのはプロップス、バレル、ユアバックのコースです。
一方MAJOLIは、マット(RPT30)とマシンリフォーマー(RRT30)を完全オンラインで同時に取得する構成をとっています。
通学の日程を確保しづらい場合は、こちらで講座の構成を確認できます。
\RPT30とRRT30を同時に取得/
働きながらの進め方はピラティス資格は働きながら取れるかにまとめています。
ピラティス資格の種類に関するよくある質問
ピラティスに国家資格はありますか?
ありません。
流通しているのはすべて民間団体の認定資格です。
ピラティス資格の種類はいくつありますか?
団体ごとに名称が異なるため数は数えきれませんが、扱う器具で分けるとマット・マシン・コンプリヘンシブの3区分になります。
「国際資格」とはどの資格のことですか?
文脈によって3つの意味があります。
養成プログラムの認定であるITTAP、法人会員であるコーポレートメンバー、個人を認定する試験であるNPCP-CPTです。
マットだけの資格でも仕事になりますか?
マットのみを扱うスタジオであれば指導できます。
ただしマシンを置くスタジオの求人ではマシンの資格が求められる場合があるため、働きたい環境から逆算して選んでください。
いちばん安く取れる種類はどれですか?
公開価格で比べると、マットのみの区分がもっとも低く、PHIのマットⅠ/Ⅱが254,100円(税込)です。
ただし受講料を公開していない団体もあるため、全体の最安を断定することはできません。
コンプリヘンシブまで取る必要はありますか?
全マシンを扱うスタジオで指導したい場合や、養成講師を目指す場合に必要になります。
費用は95万円から137万円の範囲になるため、目的が決まってから進むのが現実的です。
まとめ:ピラティス資格の種類は器具の範囲で決まる
ピラティス資格の種類について、公式情報から整理すると次のとおりです。
- 国家資格はなく、すべて民間団体の認定資格
- 実質的な区分はマット・マシン・コンプリヘンシブの3つ
- PMAのITTAPはマット100時間・リフォーマー300時間・コンプリヘンシブ450時間を基準としている
- ITTAPが評価するのは指導者ではなく養成プログラム
- 「PMA認定」はITTAP・法人会員・NPCP-CPTの3つの意味で使われる
- ITTAP認定の一覧に掲載されているのは59団体で、日本の団体は含まれていない(任意申請の制度のため)
- 費用はマットのみ254,100〜430,000円、コンプリヘンシブ950,100〜1,370,000円
- PHIで受験資格に必要な7コースを積むと合計1,314,999円
- 上位資格は下位資格が受講条件になることが多く、マシンから入れない場合がある
団体名ではなく区分から決めると、候補と総額が同時に絞れます。
取得後の働き方まで含めて判断したい場合はピラティスインストラクターはやめとけと言われる理由も参考にしてください。
試験や受講条件の重さはピラティス資格の難易度で扱っています。
出典一覧
- PilatesMethodAlliance「ITTAP」(2026年10月5日確認)
- PHIPilatesJapan「資格認定養成コース」(2026年10月5日確認)
- zenplace「コース・プログラム」(2026年10月5日確認)
- balancedbody「コース料金」(2026年10月5日確認)
- BASIPilatesJapan「TEACHERTRAININGPROGRAMS」(2026年10月5日確認)
- MAJOLI「ピラティスインストラクター資格講座オンライン」(2026年10月5日確認)
- PilatesMethodAlliance「CorporateMembership」(2026年10月5日確認)
- PilatesMethodAlliance「ITTAPApprovedMatPrograms」(2026年10月5日確認)
- PilatesMethodAlliance「ReformerPrograms」(2026年10月5日確認)
- PilatesMethodAlliance「ComprehensivePrograms」(2026年10月5日確認)


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