ピラティス資格は働きながらでも取得できます。
ただし判断材料にすべきなのは「コース時間」ではありません。
zen placeのマット&リフォーマーはコース時間56時間ですが、認定にはこれとは別に自主練習100時間・見学50時間・指導練習100時間が必要です。
合計すると306時間になります。
働きながら続けられるかは、この306時間をどう割り振れるかで決まります。
この記事では、各団体が公開している時間の内訳と、オンラインや夜間で取れる範囲を確認します。
通学の移動時間を学習に回したい場合は、オンライン完結の講座から確認する方法もあります。
\24時間いつでも視聴できるオンライン講座/
編集部のアドバイス

「10日間で取れる」という紹介を見かけますが、それはコースの日数です。認定までに必要な実践時間は別に積み上がります。先に総時間を把握してから日程を選んでください。
ピラティス資格を働きながら取るとき、コース時間だけでは足りない
まず時間の全体像を確認します。
zen placeは4種類の時間を別々に公表している
zen placeは、認定に必要な時間を内訳ごとに公開しています。
| 項目 | マット&リフォーマー | コンプリヘンシブ |
|---|---|---|
| コース時間 | 56時間 | 86時間 |
| 自主練習 | 100時間 | 200時間 |
| 見学(オブザベーション) | 50時間 | 100時間 |
| 指導練習(ティーチング) | 100時間 | 200時間 |
| 合計 | 306時間 | 586時間 |
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※合計は公表値から算出
コース時間は全体の2割に満たない計算です。
残りの8割は、自分で時間を作って積み上げる部分になります。
BASIは「500時間」を正面から掲げている
BASI Pilatesは、養成プログラムの見出しに「教えられるようになるまで、500時間。」と掲げています。
内訳は12日間のコース(Foundation6日間+Graduate6日間)に加えて、自己実践・レッスン見学・指導練習です。
BASIは「認定には、コース受講に加えて実践時間が必要」とし、「実践する場所は自由」としています。
国際基準から見ても時間数は妥当な水準
ピラティスの国際団体PMAは、養成プログラムの認定制度ITTAPで時間数を定めています。
マット100時間、リフォーマー300時間、コンプリヘンシブ450時間です。
zen placeのマット&リフォーマー306時間はリフォーマーの300時間、コンプリヘンシブ586時間とBASIの500時間は450時間という基準を、それぞれ上回っています。
つまり数百時間という規模は、特定の団体が重いわけではなく国際基準そのものです。
週あたりに割ると何時間になるか
働きながらの現実に落とします。
| 取得範囲 | 総時間 | 6か月で割った場合 | 12か月で割った場合 |
|---|---|---|---|
| マット&リフォーマー | 306時間 | 週あたり約11.8時間 | 週あたり約5.9時間 |
| コンプリヘンシブ | 586時間 | 週あたり約22.5時間 | 週あたり約11.3時間 |
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※zen placeの公表時間から算出(1か月を4.33週として計算)
マット&リフォーマーを1年かけるなら、週6時間弱です。
平日1時間と土日に少し足せば届く水準になります。
一方コンプリヘンシブを半年で取ろうとすると週22時間を超えるので、フルタイム勤務との両立は現実的ではありません。
斉藤さやか働きながら取れるかどうかは、意志の問題ではなく割り算の問題です。総時間を月数で割って、その数字が自分の生活に入るかを見てください。
ピラティス資格を働きながら取る3つの受講形式
時間の確保の仕方は、大きく3通りです。
オンライン完結で進める
通学の移動時間が不要になるため、確保できる時間がそのまま学習に回ります。
MAJOLIは、マットのRPT30とマシンリフォーマーのRRT30を完全オンラインで同時に取得する構成をとっています。
24時間いつでも視聴できる動画形式で、決まった日時にまとまった時間を取る必要がないと案内しています。
卒業テストは筆記テストと実技テストで、いずれもマット・マシンの両方が対象です。
受講料は公式サイトに掲載されていないため、講座の内容とあわせて問い合わせで確認してください。
\働きながらマットとマシンを同時に/
夜間・土日のクラスを使う
balanced bodyは、公式サイトに「オンラインで受講したい方へ」「夕方や夜間に受講したい方へ」という導線を用意しています。
通学型でも、平日日中に通えないことを前提にした日程が組まれています。
小さく始めて段階的に積み上げる
最初から最上位のコースに申し込まず、入門から入る方法です。
ポールスターピラティスは、2日間で学べる入門のGatewayから始め、マット、リフォーマーへと進む体系を案内しています。
同社は、働きながらの取得で途中であきらめる人の共通点として「自分の生活リズムを考えずに詰め込み型の日程を選ぶこと」「最初から最上位のコースをまとめて申し込むこと」の2つを挙げています。
総時間が300時間を超える以上、一度に背負わない設計のほうが完走しやすくなります。
働きながらオンラインで取れるピラティス資格の範囲には制限がある
オンラインを選ぶ場合、取れる範囲を先に確認してください。
PHIのオンラインはプロップス・バレル・ユアバックのみ
PHI Pilatesもオンライン受講に対応していますが、対象はプロップスコース、バレルコース、ユアバックプログラムです。
マットⅠ/Ⅱやリフォーマーのコースは対象に含まれていません。
入口にあたるマットをオンラインで取りたい場合、PHIでは完結しません。
BASIは申し込みと決済が米国本部のサイトになる
BASIは、開催日程のページで「お申し込みと決済はBASI米国本部のサイト(英語・USD建て)です」と明記しています。
受講自体は国内で行われますが、手続きの段階で英語とドル建ての決済が入ります。
為替によって円換算の金額が変わる点も、予算を組むうえで注意が必要です。
受講条件でマシンから入れない場合がある
PHIのリフォーマーⅠには受講制限があります。
PHIのインストラクター資格保有者か、医療・保健分野に関連した国家資格、健康運動指導士、NATABOC-ATC、JASPO-AT、JATI-ATI、PHI以外のピラティス資格の保有者のみが受講できます。
zen placeのTBCコースも、マット資格とリフォーマー資格の取得済みが条件です。
働きながら短期で取ろうとしてマシンから申し込もうとすると、ここで止まります。
資格の区分と前提条件はピラティス資格の種類にまとめています。
ピラティス資格を働きながら取る場合の費用
時間と並んで、支払いの設計も両立に影響します。
範囲別の受講料
| 取得範囲 | 団体 | 受講料(税込) |
|---|---|---|
| マットのみ | PHI Pilates マットⅠ/Ⅱ | 254,100円 |
| マットのみ | zen place マット資格コース | 340,000円 |
| マットのみ | balanced body マットコース | 430,000円(セット350,000円) |
| マット+マシン | zen place マット&リフォーマー | セット768,250円(合計898,500円) |
| マット+マシン | balanced body マット&リフォーマー | 980,000円(セット750,000円) |
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MAJOLIは受講料を公式サイトに掲載していません。
特定商取引法に基づく表記にも「商品ごとに個別に当社ウェブサイト上に表示されます」とあるのみで、金額の記載がありません。
同社は入金後のキャンセル・返金を原則受け付けず、キャンセル料は100%と明記しています。
金額は問い合わせて確認してください。
教育訓練給付金が使えるかは講座ごとに異なる
費用の軽減策として教育訓練給付金が挙げられることがあります。
ポールスターピラティスは「条件を満たせば教育訓練給付金の対象となる場合があり、受講費用の一部が支給される可能性もあります」としたうえで、「対象となるかどうかは制度の要件や講座によって異なるため、自分のケースで使えるかは無料説明会で個別に確認するのが確実です」と案内しています。
制度の対象講座は厚生労働大臣の指定を受けたものに限られます。
ピラティスの養成コースが一律に対象になるわけではないため、検討している講座が指定講座かどうかを個別に確認してください。
ピラティス資格を働きながら取ることに関するよくある質問
ピラティス資格は働きながら取れますか?
取得できます。
オンライン完結のコース、夜間・土日のクラス、段階的に積み上げる体系があり、平日日中に通えない人向けの選択肢が用意されています。
どのくらいの期間がかかりますか?
取得範囲によります。
zen placeの公表時間から計算すると、マット&リフォーマーの306時間を週6時間弱で進めた場合は約12か月、週12時間確保できれば約6か月が目安です。
「10日間で取れる」という紹介は本当ですか?
その日数はコースの日数を指している場合があります。
認定には、コース受講とは別に自主練習・見学・指導練習の時間が必要です。
マシンの資格もオンラインで取れますか?
団体によります。
MAJOLIはマシンリフォーマーのRRT30を完全オンラインの対象にしていますが、PHIのオンライン対象はプロップス・バレル・ユアバックです。
働きながらだと費用はどのくらいかかりますか?
マットのみなら254,100〜430,000円、マットとマシンの両方なら75万〜98万円が公開価格の範囲です。
受講料を公開していない団体もあります。
教育訓練給付金は使えますか?
講座によります。
厚生労働大臣の指定を受けた講座に限られるため、検討中の講座が対象かを個別に確認してください。
まとめ:ピラティス資格を働きながら取れるかは総時間の割り算で決まる
ピラティス資格を働きながら取る場合、公式情報から整理すると次のとおりです。
- zen placeのマット&リフォーマーは、コース時間56時間に自主練習・見学・指導練習を足して合計306時間
- コンプリヘンシブは合計586時間、BASIは「500時間」を正面から掲げている
- 国際団体PMAのITTAP基準もマット100時間・リフォーマー300時間・コンプリヘンシブ450時間
- マット&リフォーマーを12か月で取るなら週約5.9時間、6か月なら週約11.8時間
- コンプリヘンシブを6か月で取ると週22.5時間となり、フルタイム勤務との両立は難しい
- 受講形式はオンライン完結・夜間や土日・段階的な積み上げの3通り
- PHIのオンライン対象はプロップス・バレル・ユアバックで、マットは含まれない
- BASIは申し込みと決済が米国本部のサイト(英語・USD建て)
- 教育訓練給付金は厚生労働大臣の指定講座に限られるため個別確認が必要
コース日数ではなく総時間を月数で割る。
この計算を先にしておけば、途中で詰まる進め方を避けられます。
資格の区分と前提条件はピラティス資格の種類、費用の全体像はピラティス資格の費用で扱っています。
受講条件や試験の重さはピラティス資格の難易度を参考にしてください。
出典一覧
- zenplace「コース・プログラム」(2026年10月5日確認)
- BASIPilatesJapan「TEACHERTRAININGPROGRAMS」(2026年10月5日確認)
- PilatesMethodAlliance「ITTAP」(2026年10月5日確認)
- MAJOLI「ピラティスインストラクター資格講座オンライン」(2026年10月5日確認)
- balancedbody「コース料金」(2026年10月5日確認)
- ポールスターピラティスジャパン「ピラティス資格は働きながら取れる」(2026年10月5日確認)
- PHIPilatesJapan「資格認定養成コース」(2026年10月5日確認)
- MAJOLI「特定商取引法に基づく表記」(2026年10月5日確認)


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