ピラティス資格の難易度を測ろうとすると、最初に行き止まりに当たります。
主要団体の公式ページに、合格率が載っていないからです。
PHI Pilates・zen place・balanced body・BASI Pilates・MAJOLIの公式ページを確認しましたが、合格率の記載は見当たりませんでした。
そこで難易度の実体を決めているのは、試験の点数ではなく次の3つです。
受講条件、認定までに必要な実践時間、そして学科と実技の二本立てという試験の形。
この記事では、各団体が公開している条件から、ピラティス資格の難易度を具体的に測り直します。
マシンの受講条件で止まりたくない場合は、マットとマシンを同時に扱う講座を確認する方法もあります。
\受講条件なしで始められるオンライン講座/
編集部のアドバイス

難易度でつまずく人の多くは、試験ではなく入口で止まります。マシンの資格には受講条件がある団体があり、持っている資格によっては申し込めません。先に受講条件を確認してください。
ピラティス資格の難易度は合格率では測れない
まず、公表されていないものを確認します。
主要5団体とも合格率を公表していない
2026年10月5日時点で、PHI Pilates Japan、zen place、balanced body、BASI Pilates Japan、MAJOLIの公式ページには合格率の記載がありません。
国家試験のように実施団体が結果を公表する仕組みがないため、数字で団体間を比較することはできません。
ピラティスには国家資格がなく、すべてが民間団体の認定資格であることが背景にあります。
試験は学科と実技の二本立て
一方で、試験の形式は公開されています。
zen placeは、最終試験を「学科・実技(自己実践+指導)」と記載しています。
MAJOLIは卒業テストの内容を次のように案内しています。
- 筆記テスト(マット・マシン両方):テキストや講座内で学んだ中から出題
- 実技テスト(マット・マシン両方):オリジナルマニュアルの中の一部を発表
知識を覚えるだけでは終わらず、人前で指導する形で評価される点が共通しています。
斉藤さやか筆記だけなら暗記で越えられますが、実技は練習量がそのまま出ます。難易度を下げたいなら、指導練習の時間を早めに確保するのが近道です。
ピラティス資格の難易度を決めているのは受講条件
試験より手前に関門があります。
PHIのリフォーマーⅠには受講制限がある
PHI Pilatesは、リフォーマーⅠコースに受講制限を設けています。
受講できるのは、PHI Pilatesインストラクター資格の保有者か、次のいずれかの資格を持つ人です。
- 医療・保健分野に関連した国家資格
- 健康運動指導士
- NATABOC-ATC
- JASPO-AT
- JATI-ATI
- PHI以外のピラティス資格
つまり、まったくの未経験からPHIでいきなりマシンの資格を取ることはできません。
PHIは「初めて受講する方は、最初に必ず基本コースのマットⅠ/Ⅱまたはリフォーマー Ⅰのどちらかを受講してください」と案内しており、未経験者の実質的な入口はマットⅠ/Ⅱ(254,100円・税込)になります。
受講した入口によって次に進めるコースが変わる
PHIはさらに、修了したコースによって受講できる範囲が変わる仕組みです。
| 最初に修了したコース | その後に受講できるコース |
|---|---|
| マットⅠ/Ⅱ | 他のコースをすべて受講できる |
| リフォーマーⅠ | リフォーマーⅡ・Ⅲ、タワー、チェア、ユアバック(プロップスとバレルは不可) |
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リフォーマーⅠから入った場合、プロップスとバレルを受けるにはマットⅠ/Ⅱを修了する必要があります。
入口の選び方で遠回りになる設計なので、順番は先に確認してください。
上位資格は下位資格が前提になる
zen placeも同様に、段階を前提にしています。
TBC(トラピーズテーブル/バレル/チェア)コースの受講条件は、マット資格とリフォーマー資格の取得済みです。
コンプリヘンシブを目指す場合、マットとリフォーマーを先に終える必要があります。
資格の区分と体系はピラティス資格の種類にまとめています。
ピラティス資格の難易度の本体は実践時間
試験当日より重いのが、認定までの積み上げです。
zen placeは認定に必要な時間を内訳で公開している
| 項目 | マット&リフォーマー | コンプリヘンシブ |
|---|---|---|
| コース時間 | 56時間 | 86時間 |
| 自主練習 | 100時間 | 200時間 |
| 見学(オブザベーション) | 50時間 | 100時間 |
| 指導練習(ティーチング) | 100時間 | 200時間 |
| 合計 | 306時間 | 586時間 |
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※合計は公表値から算出
コース時間は全体の2割に届きません。
難易度の大半は、授業の外にあります。
BASIは「500時間」を正面から掲げている
BASI Pilatesは、養成プログラムの見出しに「教えられるようになるまで、500時間。」と掲げています。
「授業を受けるだけでも、エクササイズを覚えるだけでも、資格は取得できません」とし、学び・観察・自己練習・実際に教えることの4つを500時間かけて積み上げる構成だと説明しています。
国際基準そのものが数百時間を求めている
この時間数は、特定の団体が厳しいわけではありません。
ピラティスの国際団体PMAは、養成プログラムの認定制度ITTAPでマット100時間・リフォーマー300時間・コンプリヘンシブ450時間を基準としています。
zen placeの306時間・586時間も、BASIの500時間も、この水準に沿った設計です。
ピラティス資格の難易度とは、試験の難しさではなく「数百時間を確保し続けられるか」だと考えると実態に合います。
時間の割り振り方はピラティス資格は働きながら取れるかで扱っています。
未経験からでもピラティス資格の難易度は越えられるのか
前提知識の面では、入口は開いています。
BASIの受講生は6〜7割が会社員や主婦
BASIは、受講生の内訳を公開しています。
| 層 | 割合 |
|---|---|
| 会社員や主婦など、スポーツとは異なる分野 | 6〜7割 |
| セラピスト・ダンサー・ヨガ講師・アスリート | 2〜3割 |
| 理学療法士や整形外科医など身体の専門家 | 1〜2割 |
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BASIは「最も多いのは、ピラティス未経験から始める方」と記載し、受講生の年代も20代から60代までと幅があるとしています。
身体の専門家は1〜2割にとどまるため、医療系の知識がないと始められない資格ではありません。
ただしマット以外は入口が狭まる
一方で、前述のとおりPHIのリフォーマーⅠには受講制限があります。
未経験者がマシンから入れるかは団体によって異なるため、「未経験可」という記載がどのコースに掛かっているかを確認してください。
マットの資格なら、PHI・zen place・balanced bodyのいずれも受講条件を設けていません。
マシンまで一度に取りたい場合は、オンラインで両方を扱う講座もあります。
\マットとマシンを同時に取得/
解剖学は全団体の必修範囲
難易度の中身として、どの団体も解剖学を扱います。
BASIは「解剖学・運動学」を柱の1つに挙げ、「骨や筋肉、関節の仕組みを学び、身体がなぜそう動くのかを理解する」と説明しています。
MAJOLIも講座の第二章・第三章で骨盤や主動筋、解剖学知識を扱う構成です。
運動指導の経験があっても、解剖学の用語は新しく覚える部分になります。
ピラティス資格の難易度と費用の関係
落ちたときのコストも、難易度の一部です。
入口の費用は25万円から
| 範囲 | 団体 | 受講料(税込) |
|---|---|---|
| マットのみ | PHI Pilates マットⅠ/Ⅱ | 254,100円 |
| マットのみ | zen place マット資格コース | 340,000円 |
| マットのみ | balanced body マットコース | 430,000円(セット350,000円) |
| マット+マシン | zen place マット&リフォーマー | セット768,250円(合計898,500円) |
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最も安い入口でも254,100円です。
ウェブ系や事務系の民間資格と比べて、1桁違う水準から始まります。
返金条件は団体によって異なる
MAJOLIは特定商取引法に基づく表記で、入金後のキャンセル・返金を原則受け付けないこと、キャンセル料は100%であることを明記しています。
再試験の費用や、不合格時の扱いは団体ごとに条件が異なります。
申し込み前に、各団体へ直接確認してください。
ピラティス資格の難易度に関するよくある質問
ピラティス資格の合格率は何%ですか?
公表されていません。
2026年10月5日時点で、確認した主要5団体の公式ページに合格率の記載はありませんでした。
ピラティス資格は国家資格ですか?
いいえ。
国家資格はなく、すべて民間団体の認定資格です。
未経験でも取れますか?
マットの資格であれば、PHI・zen place・balanced bodyのいずれも受講条件を設けていません。
BASIは受講生の6〜7割が会社員や主婦など、スポーツとは異なる分野の出身だとしています。
マシンの資格から取ることはできますか?
団体によります。
PHIのリフォーマーⅠには受講制限があり、医療・保健分野の国家資格や他社のピラティス資格などの保有者に限られます。
試験ではどんなことが問われますか?
学科と実技の両方です。
zen placeは「学科・実技(自己実践+指導)」、MAJOLIは筆記テストと実技テストと案内しています。
取得までにどのくらい時間がかかりますか?
zen placeの公表値では、マット&リフォーマーで合計306時間、コンプリヘンシブで合計586時間です。
BASIは認定までに500時間としています。
まとめ:ピラティス資格の難易度は試験ではなく積み上げで決まる
ピラティス資格の難易度について、公式情報から整理すると次のとおりです。
- 確認した主要5団体の公式ページに合格率の記載はない
- 試験は学科と実技の二本立てで、人前で指導する形で評価される
- PHIのリフォーマーⅠには受講制限があり、未経験者はマットから入ることになる
- 入口に選んだコースで、その後に受講できる範囲が変わる
- zen placeは認定までマット&リフォーマー306時間・コンプリヘンシブ586時間、BASIは500時間
- 国際団体PMAのITTAP基準もマット100時間・リフォーマー300時間・コンプリヘンシブ450時間
- BASIの受講生は6〜7割が会社員や主婦で、身体の専門家は1〜2割
- 入口の費用は254,100円からで、返金条件は団体ごとに異なる
難易度を下げたいなら、試験対策より先に指導練習の時間を確保してください。
区分ごとの体系はピラティス資格の種類、費用の全体像はピラティス資格の費用で扱っています。
取得後の働き方まで含めて判断したい場合はピラティスインストラクターはやめとけと言われる理由も参考にしてください。
出典一覧
- zenplace「コース・プログラム」(2026年10月5日確認)
- MAJOLI「ピラティスインストラクター資格講座オンライン」(2026年10月5日確認)
- PHIPilatesJapan「資格認定養成コース」(2026年10月5日確認)
- BASIPilatesJapan「TEACHERTRAININGPROGRAMS」(2026年10月5日確認)
- PilatesMethodAlliance「ITTAP」(2026年10月5日確認)
- balancedbody「コース料金」(2026年10月5日確認)
- MAJOLI「特定商取引法に基づく表記」(2026年10月5日確認)


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