食生活アドバイザーを独学で目指せるかどうかは、合格基準を見れば判断できます。
3級は45問中27問、2級は50問中31問の正解が合格ラインです。
正答率にすると3級が60.0%、2級が62.0%で、級が上がってもほとんど変わりません。
しかも3級・2級はどちらも全問マークシートで、記述はありません。
この記事では、独学の可否を左右する合格基準・出題形式・範囲の広さ・費用を、FLAネットワーク協会の公式情報で確認します。
独学と講座のどちらで進めるか迷っている場合は、協会公認講座の教材構成と標準学習期間を先に見ておくと比較の軸が決まります。
編集部のアドバイス

独学か講座かを決める前に、まず「落とせる問題数」を把握してください。3級は18問、2級は19問まで間違えられます。この数字が頭にあるかどうかで、教材の選び方が変わります。
食生活アドバイザーの独学を左右するのは合格基準
まず合格に必要な数字を押さえます。
3級は27問以上、2級は31問以上
協会が公表している合格基準は、問題数で示されています。
| 級 | 出題数 | 配点 | 満点 | 合格基準 |
|---|---|---|---|---|
| 3級 | 45題 | 1問2点 | 90点 | 27問以上正解 |
| 2級 | 50題 | 1問2点 | 100点 | 31問以上正解 |
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※FLAネットワーク協会の受験案内の記載によります。
点数ではなく正解した問題数で示されているのが特徴です。
正答率にすると60%と62%
問題数を正答率に直すと差が小さいことが分かります。
| 級 | 正答率 | 落とせる問題数 |
|---|---|---|
| 3級 | 60.0% | 18問 |
| 2級 | 62.0% | 19問 |
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※当サイトで合格基準を出題数で割って算出しました。
2級のほうが2ポイント高いだけです。
落とせる問題数はむしろ2級のほうが1問多くなります。
満点を取る必要はまったくない
3級は45問のうち18問、2級は50問のうち19問を間違えても合格します。
4割近く落としても通る設計です。
苦手な分野を1つ残したまま挑んでも、他で取り返せる余地があります。
斉藤さやか「6割で受かる試験」と聞くと簡単に思えますが、範囲が広いぶん6割を安定させるのが難しい試験です。満点狙いをやめて、確実に取れる分野を増やすほうが近道になります。
食生活アドバイザーの出題は全問マークシート
形式も独学のしやすさに直結します。
3級・2級に記述はない
協会が示している出題形式は次のとおりです。
| 級 | 出題形式 |
|---|---|
| 3級 | 選択問題(マークシート形式45題) |
| 2級 | 選択問題(マークシート形式50題) |
| 1級 | 選択問題(マークシート形式42問)+記述式問題(13問) |
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※協会の受験案内の記載によります。
記述が出るのは1級だけです。
3級・2級は選択肢から選ぶ形式なので、書いて覚える訓練は必要ありません。
試験時間は3級も2級も90分
時間配分も確認しておきます。
3級・2級ともに試験時間は90分です。
3級は45題なので1問あたり2分、2級は50題なので1問あたり1分48秒の計算になります。
マークシートで選ぶだけの形式としては、時間に追われる設定ではありません。
持ち込めるものは限られる
当日の持ち物も決まっています。
協会は受験票、HBの筆記用具、消しゴム、腕時計を挙げています。
腕時計は時計機能のみの機種に限られ、携帯電話などのモバイル端末は使用できません。
会場に時計がない可能性を想定して、アナログの腕時計を用意しておくほうが確実です。
食生活アドバイザーの独学で壁になるのは範囲の広さ
難しさは1問の難易度ではなく、覆う範囲にあります。
3級は4科目、2級は6科目
級が上がると科目数が増えます。
| 級 | 科目 |
|---|---|
| 3級 | 体を育もう/知を育もう/徳を育もう/才を育もう |
| 2級 | ウエルネス上手になろう/もてなし上手になろう/買い物上手になろう/段取り上手になろう/生き方上手になろう/やりくり上手になろう |
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※協会の受験案内の記載によります。
3級の4科目に対して2級は6科目で、1.5倍になります。
栄養から流通まで扱う
中身は栄養学だけではありません。
協会が挙げている3級の内容には、5大栄養素やダイエットといった体の話に加えて、行事と料理、地産地消、食品表示、アレルギー、有機栽培、遺伝子組換え、食中毒、環境問題、食料自給率が含まれます。
2級ではさらに円高と円安、福祉、暮らしとIT社会といった社会・経済の話題まで広がります。
食の資格という名前から栄養中心を想像すると、範囲のズレに戸惑います。
生活に密着した内容が多い
協会自身も学習法について触れています。
受験案内には、出題範囲は広いがそのほとんどが生活に密着した内容であり、暗記型の学習だけではなく、食に関するニュースや身の回りの健康問題に関心を持って調べることがレベルアップの秘訣だと書かれています。
机に向かう時間だけで決まる試験ではない、という位置づけです。
食生活アドバイザーの独学と講座の費用を比べる
お金の面も判断材料になります。
受験料は3級6,000円・2級8,000円
まず受験料です。
| 申込方法 | 受験料(税込) |
|---|---|
| 3級のみ | 6,000円 |
| 2級のみ | 8,000円 |
| 3級・2級の併願 | 14,000円 |
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※協会の受験案内によります。
併願しても割引はない
ここは注意が必要です。
3級6,000円と2級8,000円を単体で足すと14,000円で、併願の14,000円と同額です。
併願にしても受験料は1円も安くなりません。
同じ日に3級が午前、2級が午後で実施されるため、1日で両方受けられるという利点だけがあります。
講座を使う場合の相場
独学との比較対象になる講座も確認しておきます。
ユーキャンの食生活アドバイザー(2級・3級)合格指導講座は、一括44,000円、分割は3,700円×12回で総計44,400円です(税込・送料当社負担)。
標準学習期間は4ヵ月で、受講開始から12ヵ月まで指導を受けられます。
添削は3回で、2級・3級の模擬試験が含まれます。
この講座はFLAネットワーク協会公認講座として案内されており、教育訓練給付金(一般教育訓練)の対象講座でもあります。
※一般教育訓練給付金は教育訓練経費の20%(上限10万円)が訓練修了後に支給されます。
対象になるかは雇用保険の加入状況によるため、ハローワークでの確認が必要です。
独学なら受験料と市販教材だけ、講座なら4万円台という構図になります。
4ヵ月で2級と3級をまとめて狙う設計が自分のペースに合うかどうかは、教材の内訳を見てから判断してください。
食生活アドバイザーの独学スケジュールは試験日から逆算する
受験機会の少なさが計画を左右します。
試験は年2回しかない
食生活アドバイザー検定は7月と11月の年2回実施されます。
直近では第56回が2026年11月22日(日)に行われます。
落ちると次は半年後になるため、1回あたりの重みは小さくありません。
申込は支払い方法で締切が変わる
手続きの締切にも差があります。
第56回の申込開始は2026年7月30日ですが、締切は支払い方法で分かれます。
| 支払い方法 | 申込締切 |
|---|---|
| 郵便局・ゆうちょ銀行の払込取扱票 | 2026年9月25日 |
| クレジットカード | 2026年10月5日 |
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※協会の予定表によります。
払込取扱票は請求の締切(9月14日16時)が別に設けられています。
払込取扱票を使う場合は、請求と申込で締切が二重にあるため、早めに動く必要があります。
合否が分かるのは約3週間後
結果が出るまでの期間も見ておきます。
第56回は試験日が11月22日、合否通知の発送日が12月15日です。
試験から約3週間かかります。
受験票の発送は11月9日なので、ここまでに届かない場合は問い合わせ期間(11月17日・18日)に連絡する必要があります。
食生活アドバイザーの独学に関するよくある質問
判断に迷いやすい点をまとめます。
食生活アドバイザーは独学で受かりますか?
3級・2級とも全問マークシートで、合格基準は3級が45問中27問、2級が50問中31問です。
記述がなく4割近く落としても合格できる設計のため、独学で対策できる形式になっています。
合格率はどのくらいですか?
FLAネットワーク協会は合格率を公表していません。
判断材料になるのは公表されている合格基準で、正答率にすると3級60.0%、2級62.0%です。
3級を飛ばして2級から受けられますか?
受けられます。
3級・2級には受験資格の制限がなく、どちらからでも申し込めます。
3級と2級を同じ日に受けられますか?
受けられます。
3級は集合10時15分・開始10時30分、2級は集合13時15分・開始13時30分で時間帯が分かれています。
ただし併願にしても受験料は14,000円で、単体で両方申し込む場合と同額です。
どのくらい勉強すれば足りますか?
協会は必要な学習時間を示していません。
目安としては、ユーキャンの講座が標準学習期間を4ヵ月に設定しています。
1級も独学できますか?
1級は選択問題42問に加えて記述式問題が13問出題されます。
合格には選択28題以上かつ記述8題以上の両方が必要で、3級・2級とは対策の性質が変わります。
まとめ:食生活アドバイザーの独学は6割を安定させられるかで決まる
ここまでの内容を整理します。
- 合格基準は3級が45問中27問、2級が50問中31問
- 正答率にすると3級60.0%、2級62.0%で、級による差は2ポイント
- 落とせる問題数は3級18問、2級19問
- 3級・2級は全問マークシートで記述はなく、記述があるのは1級だけ
- 試験時間は3級・2級とも90分
- 科目数は3級が4科目、2級が6科目で、栄養から流通・経済まで範囲が広い
- 受験料は3級6,000円、2級8,000円、併願14,000円で併願の割引はない
- ユーキャンの講座は一括44,000円、標準学習期間4ヵ月で協会公認講座
- 試験は年2回(7月・11月)で、第56回は2026年11月22日
- 申込締切は払込取扱票が9月25日、クレジットカードが10月5日と分かれる
形式のうえでは独学しやすい試験です。
分かれ目は、広い範囲で6割を安定させられるかどうかにあります。
級ごとの違いは食生活アドバイザーの3級と2級、必要な学習量は食生活アドバイザーの勉強時間で扱っています。
出典一覧
- FLAネットワーク協会「受験案内」(2026年10月17日確認)
- FLAネットワーク協会「食生活アドバイザー®公式HP」(2026年10月17日確認)
- ユーキャン「食生活アドバイザー(2級・3級)資格取得講座」(2026年10月17日確認)
- ユーキャン「食生活アドバイザー講座 費用について」(2026年10月17日確認)
- 厚生労働省「教育訓練給付制度」(2026年10月17日確認)


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