中小企業診断士の合格発表は1次と2次で2回あります。令和8年度は1次が9月1日(火)、2次が令和9年1月13日(水)です。そして令和8年度から2次試験の口述試験が廃止されました。10月25日(日)の筆記試験が最終の関門になります。発表の見方と、1次試験の公式統計から読める合格率の中身までまとめました。
先に結論だけ置きます。
- 令和8年度の1次合格発表は9月1日(火)、2次は令和9年1月13日(水)
- 令和8年度から2次の口述試験が廃止。10月25日(日)の筆記が最終関門になった
- 同時に受験手数料も改定。1次14,500→17,200円、2次17,800→15,100円で総額32,300円は同額
- 2次筆記は4科目各100点の400点満点。9時40分から17時20分までの1日
- 紙の合格証書や科目合格通知は発送されない。PDFデータでの取得に変更されている
- 令和8年度1次の合格率23.0%は「全科目受験した人」が分母。1科目でも欠席した人を含めると19.4%
編集部のアドバイス

本記事は2026年10月時点の公式情報に沿って整理しました。令和8年度は制度が変わった年です。口述試験が廃止されたぶん、10月25日の筆記で結果がほぼ決まります。過去の情報を見て「筆記のあとに口述がある」と思っている人は、前提を更新してください。
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中小企業診断士の合格発表は1次と2次で2回ある
中小企業診断士試験は2段階です。
1次に合格した人が2次を受けるので、合格発表も2回あります。
令和8年度は1次が9月1日、2次が令和9年1月13日
| 項目 | 第1次試験 | 第2次試験 |
|---|---|---|
| 試験日 | 令和8年8月1日(土)・8月2日(日) | 令和8年10月25日(日) |
| 申込受付 | 令和8年4月23日(木)〜5月27日(水) | 令和8年9月1日(火)10時〜9月18日(金)16時 |
| 合格発表 | 令和8年9月1日(火) | 令和9年1月13日(水) |
| 受験手数料 | 17,200円 | 15,100円(+オンライン決済事務手数料525円) |
2次の試験日から合格発表までは80日あります。10月25日に受けて、結果が分かるのは翌年の1月13日です。
紙の合格証書は発送されない
発表の受け取り方が変わっています。
協会連合会の1次試験結果のページには「紙の合格証書や科目合格通知等は発送しません。PDFデータでの取得に変更しています」と明記されています。合格証書はオンラインで交付されます。
郵便を待っていても届きません。発表日にホームページで受験番号を確認し、合格証書はPDFで取得する流れになります。
科目合格者の受験番号も同じ日に出る
1次の発表では2種類の受験番号が掲載されます。
試験合格者の受験番号と、科目合格者の受験番号です。どちらも令和8年9月1日に掲載されました。
1次に落ちても科目合格が残ることがあるので、発表では2つのリストを確認することになります。
中小企業診断士は令和8年度から口述試験が廃止された
これが令和8年度のいちばん大きな変更です。
2次試験は長く「筆記+口述」でしたが、令和8年度から筆記だけになりました。
<第2次試験口述試験の廃止>令和8年度より第2次試験における口述試験が廃止となります。
出典:令和8年度からの中小企業診断士試験における改正点について|一般社団法人日本中小企業診断士協会連合会
10月25日の筆記が最終関門になった
中小企業庁が出した令和8年度の試験実施の公告でも、2次試験は「短答式又は論文式による筆記試験を行う」とだけ書かれています。
協会連合会の2次試験案内の概要にも、口述試験の記載は1か所もありません。試験科目の説明は「中小企業の診断および助言に関する実務の事例について、筆記の方法により行います」です。
つまり10月25日の筆記で結果が決まり、1月13日に合否が出るという流れになります。筆記のあとに口述の準備をする必要はありません。
廃止の理由は公式に書かれている
珍しいことに、協会連合会は廃止の理由まで公表しています。
「試験を安定的に実施するため、また、受験者の試験への負担軽減、当連合会における経費削減及び試験プロセスの効率化等の観点から行われます」とされ、背景として新型コロナウイルス感染症対策や令和5年度台風6号に伴う1次試験の再試験実施といった臨時的経費に加え、人件費や会場費の高騰で試験会計が悪化していたことが挙げられています。
制度変更の理由がここまで具体的に示される例は多くありません。口述の廃止は、受験者の負担軽減と試験の存続を同時に図る措置という位置づけです。
受験手数料も同時に改定された
口述廃止で浮いた経費は、手数料の内訳に反映されました。
| 区分 | 改正前 | 改正後 | 差 |
|---|---|---|---|
| 第1次試験 | 14,500円 | 17,200円 | +2,700円 |
| 第2次試験 | 17,800円 | 15,100円 | −2,700円 |
| 合計 | 32,300円 | 32,300円 | ±0円 |
1次が2,700円上がり、2次が同じ2,700円下がっています。公式も「試験の受験手数料(総額)は、現行、改正後ともに32,300円で同額です」と注記しています。
ただし1次だけ受けて2次に進まない年がある人は、実質的に負担が増えます。1次に複数回挑戦する人ほど影響を受ける改定です。
筆記のあとは80日ある
10月25日から1月13日までは80日です。口述がなくなったので、この期間にやるべき試験はありません。自己採点が厳しそうなら、次の年の準備にそのまま入れます。
中小企業診断士2次試験の時間割|10月25日の1日
2次筆記は4科目を1日で解きます。
科目名はすべて「中小企業の診断及び助言に関する実務の事例」で、I〜IVの番号で区別されます。
| 試験時間 | 配点 | 試験科目 |
|---|---|---|
| 9:40〜11:00(80分) | 100点 | A 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I |
| 11:40〜13:00(80分) | 100点 | B 同 II |
| 14:00〜15:20(80分) | 100点 | C 同 III |
| 16:00〜17:20(80分) | 100点 | D 同 IV |
| 合計 | 400点 | 4科目 |
9時40分から17時20分までの7時間40分
最初の科目が9時40分開始、最後の科目が17時20分終了です。
拘束時間は7時間40分になります。80分の試験が4本で、あいだの休憩は40分前後です。昼休みにあたる13時から14時も1時間しかありません。
記述式を4本続けて書くので、体力の配分そのものが結果に影響します。
2次の解答速報は各社の模範解答例
2次は記述式なので、1次のようなマークシートの答え合わせができません。
各社が出すのは正解そのものではなく模範解答例です。採点基準は公表されないため、自己採点で合否を判断するのは1次より難しいという前提で見てください。
試験地は札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の各地区です。
中小企業診断士1次試験の合格率は23.0%だった
令和8年度1次の統計資料から、合格率の中身を見ます。
公式が出している数字は23.0%ですが、分母の取り方に注意が必要です。
合格率の分母は「全科目受験した人」
| 項目 | 令和8年度 第1次試験 |
|---|---|
| 申込者数 | 25,512人 |
| 受験者数①(1科目でも受験) | 21,147人 |
| 受験者数②(欠席科目なし) | 17,829人 |
| 試験合格者数 | 4,099人 |
| 試験合格率(公式) | 23.0%(受験者数②が分母) |
| 受験者数①を分母にすると | 19.4%(編集部で算出) |
公式は受験者数を2通りで公表しています。受験者数①が「1科目でも受験した方」、受験者数②が「欠席した科目がひとつもない方」です。
合格率23.0%は受験者数②を分母にした値です。1科目でも欠席した人を含めると19.4%になり、3.6ポイント下がります。
科目合格だけを狙って一部の科目を受けない人がいるため、この2つの数字が分かれます。「合格率23%」を見るときは、全科目を受けた人のなかでの割合だと押さえておいてください。
科目別の合格者数は3.6倍の差がある
科目合格者数は科目ごとに大きく違います。
| 科目 | 科目受験者数 | 科目合格者数 |
|---|---|---|
| 企業経営理論 | 15,750人 | 5,179人 |
| 経営情報システム | 15,929人 | 3,540人 |
| 財務・会計 | 17,474人 | 3,378人 |
| 経営法務 | 16,313人 | 1,796人 |
| 中小企業経営・中小企業政策 | 14,940人 | 1,737人 |
| 運営管理 | 15,838人 | 1,566人 |
| 経済学・経済政策 | 16,777人 | 1,433人 |
最多の企業経営理論5,179人と最少の経済学・経済政策1,433人で3.6倍の差があります。受験者数はどの科目も1.5万人から1.7万人で大きく変わらないので、科目ごとの難易度の差がそのまま出ています。
科目合格を狙うなら、どの科目が取りやすいかはこの数字から読めます。合格者の最年長は76歳、最年少は18歳でした。
難易度と勉強量の見通しは中小企業診断士の通信講座おすすめ13選でも扱っています。
中小企業診断士の合格発表後、結果別にやること
結果によって次の動きが変わります。
1次合格は2年間有効
2次を受けられるのは、令和8年度または令和7年度の1次試験に合格した人です。
つまり1次に合格すると2次に2回挑戦できます。令和8年度の1次に合格した人は、令和8年度と令和9年度の2次を受けられる計算です。
2次で届かなかった場合、翌年は1次を受け直さずに2次だけに集中できます。これは負担のかかり方が大きく変わる仕組みです。
1次の科目合格も2年間使える
1次に落ちても、科目合格が残ります。
中小企業庁の公告には「令和6年度若しくは令和7年度の第1次試験の一部の科目に合格した者に対して、その者の申請により当該試験科目を免除することができる」とあります。令和8年度の1次を受けるとき、令和6年度と令和7年度の科目合格が免除に使えたということです。
免除は自動ではなく申請が必要です。申請を忘れると全科目を受け直すことになります。
2次に届かなかった場合
2次は400点満点の記述式で、採点基準は公表されません。
独学で届かなかった場合、何をどう直せばいいのかが自分では判断しにくい試験です。模範解答例と自分の答案の差を埋める作業には、第三者の視点が効きます。
1次合格が有効なうちに2次を通すのが最短なので、1月13日の発表を待たずに動くほうが有利です。
来年こそ、という人へ

この試験は「1次からやり直す人」と「2次だけ受け直す人」で必要な準備がまったく違います。受験経験者向けのコースが別枠で用意されているかどうかで、費用も変わります。
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中小企業診断士の合格発表によくある質問
発表前後に多い疑問をまとめました。
中小企業診断士の合格発表はいつですか?
令和8年度は1次が9月1日(火)、2次が令和9年1月13日(水)です。どちらも日本中小企業診断士協会連合会のホームページに合格者の受験番号が掲載されます。
口述試験はもうないのですか?
令和8年度から廃止されました。協会連合会が「令和8年度より第2次試験における口述試験が廃止となります」と公表しています。令和8年度の2次試験は10月25日の筆記のみで、その結果が令和9年1月13日に発表されます。
合格証書は郵送されますか?
されません。協会連合会は「紙の合格証書や科目合格通知等は発送しません。PDFデータでの取得に変更しています」と案内しています。合格証書はオンラインで交付されます。
1次の合格率23.0%はどう計算されていますか?
欠席した科目がひとつもない受験者17,829人を分母に、試験合格者4,099人を割った値です。1科目でも受験した人21,147人を分母にすると19.4%になります。公式は受験者数を2通りで公表しているので、どちらの数字かを確認してください。
1次に合格したら2次は何回受けられますか?
2回です。令和8年度の2次を受けられるのは令和8年度または令和7年度の1次合格者なので、1次に合格した年とその翌年の2回挑戦できます。
受験手数料は上がったのですか?
総額は変わっていません。1次が14,500円から17,200円へ上がり、2次が17,800円から15,100円へ下がって、合計32,300円は同額です。ただし1次だけ受ける年は2,700円の負担増になります。
まとめ
中小企業診断士の合格発表は、令和8年度が1次9月1日(火)、2次令和9年1月13日(水)です。
最大の変更は令和8年度からの口述試験の廃止です。2次試験は10月25日(日)の筆記のみになり、その結果が80日後の1月13日に出ます。過去の情報で「筆記のあとに口述がある」と理解している人は前提を更新してください。
同時に受験手数料が改定され、1次が14,500円から17,200円、2次が17,800円から15,100円になりました。総額32,300円は同額ですが、1次だけ受ける年は2,700円の負担増です。
紙の合格証書や科目合格通知は発送されず、PDFでの取得に変わっています。郵便を待っていても届きません。
令和8年度1次の合格率23.0%は「欠席科目がない受験者」を分母にした数字で、1科目でも欠席した人を含めると19.4%です。科目別の合格者数は企業経営理論5,179人から経済学・経済政策1,433人まで3.6倍の差がありました。
1次合格は2年間有効で、2次に2回挑戦できます。1次の科目合格も翌年・翌々年ぶんが免除に使えますが、申請が必要です。

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