社労士の合格発表は、第58回(令和8年度)が令和8年10月1日(木)でした。合格率は9.3%で過去10年で最高、合格者3,961人も10年で最多です。前年の5.5%から3.8ポイント上がった理由は、公式が「昨年度試験の合格基準を補正した」と明記しています。発表資料の掲載期間は11月5日(木)午後5時30分までなので、確認は早めに済ませてください。
先に結論だけ置きます。
- 第58回の合格発表は令和8年10月1日(木)。発表資料の掲載は11月5日(木)午後5時30分まで
- 合格率9.3%は過去10年で最高。前年5.5%から3.8ポイント上昇し、合格者3,961人は10年で最多
- 合格基準は選択式が総得点25点以上かつ各科目3点以上、ただし雇用保険法だけ2点以上
- 択一式は総得点47点以上かつ各科目4点以上。公式が「昨年度試験の合格基準を補正した」と明記
- 合格者の受験番号は後日官報に公告。厚労省本省や社労士会での掲示は行われない
- 第58回は出題ミスがあり、択一式の一般常識 問9は2つの選択肢が正答になった
編集部のアドバイス

本記事は2026年10月時点の公式情報に沿って整理しました。社労士でいちばん理解されにくいのが合格基準です。総得点だけでなく科目ごとに足切りがあり、しかもその基準は年ごとに補正されます。第58回は選択式の雇用保険法だけ2点に緩和されました。自分がどこで落ちたのかは、この構造を知らないと特定できません。
発表直後が次の一年を決める時期

次の試験は令和9年8月です。発表の10月から数えると10か月あります。受験経験者向けのコースは初学者向けとは別枠で用意されているので、どちらを使うかで費用も進め方も変わります。
- アガルートには受験経験者割引(受講料10%OFF)と他校乗換割引(受講料20%OFF)がある
- 2027年合格目標で、学習経験者向けの中上級カリキュラム・上級カリキュラムが別に用意されている
- 資料請求・無料体験と受講相談から中身を確かめられる
料金・割引条件は公式サイトの記載(2026年10月22日時点)。適用条件は公式サイトで確認してください。
社労士の合格発表は第58回が令和8年10月1日だった
第58回社会保険労務士試験は令和8年8月23日(日)に実施されました。
試験地は全国19都道府県の26会場で、合格発表は39日後の10月1日(木)でした。
発表資料の掲載は11月5日午後5時30分まで
社会保険労務士試験オフィシャルサイトの合格発表ページには、掲載期間が明示されています。
このページの掲載予定期間は、令和8年10月1日(木)~11月5日(木)午後5時30分までです。
出典:合格発表|社会保険労務士試験オフィシャルサイト
合格者受験番号一覧も合格基準の資料も、この期間を過ぎると見られなくなります。自分の成績や基準点を確認したい場合は期間内に保存しておくのが安全です。
合格者の受験番号は後日官報に公告される
厚生労働省の発表資料に、受験番号の扱いが書かれています。
合格者の受験番号は、後日、官報に公告いたします。なお、厚生労働省本省、全国社会保険労務士会連合会及び都道府県社会保険労務士会での合格者受験番号の掲示等は行いませんので、ご留意ください。
出典:第58回社会保険労務士試験の合格者発表(厚生労働省)|社会保険労務士試験オフィシャルサイト
役所や社労士会に行っても掲示はありません。確認はオフィシャルサイトか、後日の官報になります。
合否や成績の照会には応じてもらえない
オフィシャルサイトには「合否、成績及び合格基準に関する照会には、その理由の如何を問わず応じられません」と明記されています。
自分の点数を問い合わせて確かめることはできません。公表された合格基準と自分の自己採点を突き合わせるしかない仕組みです。
社労士の合格発表で確定した第58回の合格基準
社労士の合格基準は、総得点だけでは決まりません。
選択式・択一式のそれぞれに総得点の基準と科目ごとの足切りがあり、毎年の難易度で補正されます。
| 区分 | 配点 | 第58回の合格基準 | 必要な得点率 |
|---|---|---|---|
| 選択式 | 各問1点・1科目5点・合計40点満点 | 総得点25点以上かつ各科目3点以上(ただし雇用保険法は2点以上) | 62.5% |
| 択一式 | 各問1点・1科目10点・合計70点満点 | 総得点47点以上かつ各科目4点以上 | 67.1% |
雇用保険法だけ2点以上に緩和された
第58回でいちばん具体的な特徴がここです。
選択式の科目別基準は原則3点以上ですが、雇用保険法だけ2点以上に下げられました。1科目5点満点なので、他科目は6割、雇用保険法は4割で足切りを越えられたことになります。
この1点の違いで合否が分かれる人がいます。自己採点で「選択式の雇用保険法が2点だった」という人は、落ちたと思っていても通っている可能性がありました。
公式が「昨年度の基準を補正した」と明記している
基準が動く理由も公表されています。
上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を補正したものである。
出典:第58回(令和8年度)社会保険労務士試験の合格基準及び正答(同サイト)
つまり「何点取れば受かるか」は事前に決まっていません。前年の基準を出発点に、その年の難易度で上下させるという作りです。
科目ごとの足切りも同じで、難しかった科目は基準が下がります。第58回の雇用保険法がその例です。
総得点が足りても1科目で落ちる試験
選択式は1科目5点しかないので、1問の差が足切りに直結します。苦手科目を放置したまま総得点を積む作り方では、何年受けても同じところで止まります。
社労士の合格率は第58回で9.3%|過去10年で最高
オフィシャルサイトが公表している過去10年の推移から集計しました。
| 年 | 受験申込者 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 平成29年 | 49,902人 | 38,685人 | 2,613人 | 6.8% |
| 平成30年 | 49,582人 | 38,427人 | 2,413人 | 6.3% |
| 令和元年 | 49,570人 | 38,428人 | 2,525人 | 6.6% |
| 令和2年 | 49,250人 | 34,845人 | 2,237人 | 6.4% |
| 令和3年 | 50,433人 | 37,306人 | 2,937人 | 7.9% |
| 令和4年 | 52,251人 | 40,633人 | 2,134人 | 5.3%(10年で最低) |
| 令和5年 | 53,292人 | 42,741人 | 2,720人 | 6.4% |
| 令和6年 | 53,707人 | 43,174人 | 2,974人 | 6.9% |
| 令和7年 | 53,618人 | 43,421人 | 2,376人 | 5.5% |
| 令和8年(第58回) | 52,842人 | 42,510人 | 3,961人 | 9.3%(10年で最高) |
前年5.5%から3.8ポイント上がった
令和7年の5.5%から令和8年の9.3%へ、3.8ポイント上昇しました。
合格者数は2,376人から3,961人で1.67倍です。受験者数は43,421人から42,510人へ2.1%減っているので、分母が増えたわけではありません。基準点の補正が効いた結果です。
10年平均6.7%との差は2.6ポイント
過去10年の合格率の平均は6.7%です。
第58回の9.3%はそこから2.6ポイント高く、2位の令和3年7.9%も1.4ポイント上回ります。10年のなかで突出した回でした。
逆に最低は令和4年の5.3%です。10年の幅は5.3%から9.3%で、4ポイントの差があります。「社労士の合格率は6%前後」という説明は、年によって2倍近く違うことを飛ばしています。
難易度の全体像は社会保険労務士はやめとけは本当?理由と取るべき人を解説でも扱っています。
社労士の合格発表で公表された受験者の内訳
厚生労働省の発表資料には、合格者の構成も載っています。
合格者の61.9%が会社員
| 職業 | 合格者の構成比 |
|---|---|
| 会社員 | 61.9% |
| 無職 | 11.1% |
| 公務員 | 8.0% |
| 団体職員 | 4.5% |
| 自営業 | 3.8% |
| 役員 | 3.2% |
| 学生 | 0.9% |
| その他 | 6.6% |
働きながら受けている人が多数派です。年齢別では30歳代31.4%、40歳代28.2%、50歳代21.2%で、30代から50代に8割が集まります。最年少20歳、最高齢77歳でした。男女別は男性58.7%、女性41.3%です。
科目免除者の合格率は全体より高い
社労士試験には科目免除の制度があります。
| 区分 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 42,510人 | 3,961人 | 9.3% |
| うち科目免除者 | 822人 | 90人 | 10.9% |
| うち公務員特例の免除者 | 365人 | 55人 | 15.1% |
科目免除者の合格率は10.9%、なかでも公務員特例の免除者は15.1%で全体の9.3%を大きく上回ります。解く科目が減るぶん、足切りを踏む機会も減るためと考えられます。
申し込んだ人の19.6%が受験していない
受験申込者52,842人に対し、実際の受験者は42,510人でした。
差は10,332人で、申込者の19.6%が受験していません。公式の受験率は80.4%(前年81.0%)です。
合格率9.3%は受験者を分母にした数字です。申込者を分母にすると7.5%になります。どちらの数字を見ているかで印象が変わります。
社労士の第58回は出題ミスがあった
合格発表と同じ10月1日に、問題の誤りも公表されました。
択一式の一般常識 問9で2つの選択肢が正答になった
択一式試験問題「労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識」の問9について、誤った選択肢について択一すべきところ、本来正答とされるべき選択肢(E)以外にも選択肢(D)が誤った内容のものであったため、選択肢(D)及び(E)が正答となった。
出典:令和8年社会保険労務士試験に係る問題誤りについて(社会保険労務士試験オフィシャルサイト)
採点では「該当する2つの選択肢を正解とした」という措置が取られました。公表された正答にも、この問だけD及びEと記載されています。
一般常識は択一式の足切りが効きやすい科目です。この1問が救済されたことで、科目別基準4点を越えられた人がいることになります。自己採点でこの問をDと答えて外したと数えていた人は、公式の正答で確認し直す価値があります。
社労士の合格発表後、不合格だった場合にやること
第58回は受験者42,510人のうち38,549人が不合格でした。
合格率が10年で最高の回でも、9割は次に向き直すことになります。
どこで足切りに掛かったかを特定する
最初にやるのは原因の切り分けです。
社労士で落ちるパターンは3つあります。選択式の総得点が足りない、択一式の総得点が足りない、総得点は足りているがどこかの科目で足切りに掛かった——このどれかです。
公表された合格基準と自己採点を科目ごとに突き合わせてください。成績の照会には応じてもらえないので、自分で特定するしかありません。原因が「総得点不足」なのか「1科目の足切り」なのかで、次の一年の組み立てはまったく変わります。
次の試験は令和9年8月
社労士試験は毎年8月下旬に実施されます。
第58回は8月23日だったので、同じ時期なら発表の10月から次の試験まで10か月あります。科目免除のような持ち越しは一般にないため、10科目をもう一度仕上げる前提になります。
基準点が年ごとに補正される試験なので、「前年の基準を越える点数」を目標にすると足りません。基準が上がった年でも通る点数を狙う設計に変える必要があります。
受験経験者には受講料の割引がある
独学で届かなかった場合、同じ進め方をもう一年続けると同じ科目で止まりやすいです。
とくに選択式は1科目5点しかないため、苦手科目を残したまま総得点を積む作り方では足切りを越えられません。弱点科目を特定して潰す工程が必要になります。
来年こそ、という人へ

一度受けた人には、受講料そのものが下がる割引が用意されています。期間限定のセールとは別枠なので、時期を問わず使えるのが強みです。学習経験者向けのコースが初学者向けと分かれているかどうかも、選ぶときの分かれ目になります。
- 受験経験者割引で受講料10%OFF、他校からの乗り換えなら20%OFF
- 2027年合格目標。学習経験者向けに中上級カリキュラム(ライト205,920円・フル275,220円)と上級カリキュラム(ライト176,220円・フル245,520円)がある
- はじめから受ける場合の入門カリキュラムはライト166,320円・フル235,620円
- 講座そのものの評判はアガルート社労士講座の評判は?
- 17社の料金とサポート比較は社労士通信講座おすすめ17選
- 今月出ている各社の割引は資格スクール・通信講座のクーポン・割引まとめ
料金・割引条件は公式サイトの記載(2026年10月22日時点)。適用条件と併用の可否は公式サイトで確認してください。
合格後に他資格と組み合わせる進め方は社労士のダブルライセンスおすすめ7選で扱っています。
社労士の合格発表によくある質問
発表前後に多い疑問をまとめました。
社労士の合格発表はいつですか?
第58回(令和8年度)は10月1日(木)に発表されました。試験が8月23日(日)だったので39日後です。発表は厚生労働省ホームページと社会保険労務士試験オフィシャルサイトで公表されます。
発表はどこで見られますか?
社会保険労務士試験オフィシャルサイトの合格発表ページです。合格者の受験番号は後日官報にも公告されます。厚生労働省本省や全国社会保険労務士会連合会、都道府県社会保険労務士会での掲示は行われません。
何点取れば合格できますか?
固定点はありません。第58回は選択式が総得点25点以上かつ各科目3点以上(雇用保険法のみ2点以上)、択一式が総得点47点以上かつ各科目4点以上でした。公式に「昨年度試験の合格基準を補正したもの」と明記されているため、年ごとに動きます。
総得点が足りていれば合格ですか?
なりません。選択式・択一式のそれぞれで総得点の基準と科目ごとの基準の両方を満たす必要があります。選択式は1科目5点満点なので、1科目で2点以下を取ると総得点が足りていても不合格になります。
自分の点数を問い合わせられますか?
できません。オフィシャルサイトに「合否、成績及び合格基準に関する照会には、その理由の如何を問わず応じられません」と明記されています。公表された合格基準と自己採点を突き合わせて判断することになります。
合格したらすぐ社労士として働けますか?
登録が必要です。労働社会保険諸法令の事務に2年以上従事した者、または厚生労働大臣が指定した講習を修了した者が、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録することで社会保険労務士になれます。令和8年8月31日現在の登録者数は47,407人です。
まとめ
社労士の合格発表は、第58回(令和8年度)が令和8年10月1日(木)でした。
発表資料の掲載は11月5日(木)午後5時30分までです。合格基準や合格者受験番号一覧はこの期間を過ぎると見られなくなるので、必要なら保存しておいてください。合否や成績の照会には応じてもらえません。
合格率9.3%は過去10年で最高で、合格者3,961人も10年で最多です。前年の5.5%から3.8ポイント上がり、合格者数は1.67倍になりました。受験者数は前年より2.1%減っているので、基準点の補正が効いた結果です。
第58回の合格基準は選択式が総得点25点以上かつ各科目3点以上、ただし雇用保険法だけ2点以上。択一式は総得点47点以上かつ各科目4点以上でした。公式が「昨年度試験の合格基準を補正したもの」と明記しており、何点取れば受かるかは事前に決まりません。
加えて第58回は出題ミスがあり、択一式の一般常識 問9は選択肢DとEの両方が正答として扱われました。一般常識は足切りが効きやすい科目なので、自己採点を公式の正答で確認し直す価値があります。

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