きんざいが公表した2026年4月〜8月実施分のFP2級の合格率は、学科試験が28.57%でした。
3級の学科51.33%と比べると、数字の上では大きく下がります。
ただし合格基準は3級と同じ「6割」で、変わったのは出題の深さと受検者の顔ぶれです。
この記事では、公表データと試験要綱をもとに、FP2級の難易度がどこにあるのかを整理します。
編集部のアドバイス

FP2級の合格率が3級より低いのは、問題が難しくなるからだけではありません。2級には受検資格があり、3級合格者や実務経験者しか受けられないため、母集団の性質が変わります。そのうえで学科28.57%という数字なので、3級と同じ感覚で臨むと足をすくわれます。
FP2級の合格率は学科28.57%・実技57.40%

まず公表されている数字です。
| 2026年4月〜8月実施(きんざい) | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2級 学科試験 | 13,791名 | 3,941名 | 28.57% |
| 2級 実技試験(計) | 8,972名 | 5,150名 | 57.40% |
| 実技:個人資産相談業務 | — | — | 57.53% |
| 実技:中小事業主資産相談業務 | — | — | 34.88% |
| 実技:生保顧客資産相談業務 | — | — | 58.53% |
| 実技:損保顧客資産相談業務 | — | — | 69.62% |
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学科と実技で合格率が倍近く違います。
そして実技は業務区分によって34.88%から69.62%まで幅があります。
なおFP技能検定は日本FP協会ときんざいの2団体が実施しており、合格率は団体ごとに公表されます。
日本FP協会の数字は同協会の試験結果データで確認できます。
斉藤さやか学科28.57%という数字だけ見ると身構えますが、実技は57.40%です。つまり2級の関門は学科にあります。学科をどう抜けるかに学習時間を寄せるのが正解です。
合格基準は3級と同じ「6割」
難易度を測るうえで確実なのは、公表されている合格基準です。
| 科目 | 試験時間 | 問題数 | 出題形式 | 合格基準 |
|---|---|---|---|---|
| 学科試験 | 120分 | 60問 | 多肢選択式 | 36点以上(60点満点) |
| 実技試験 | 90分 | 40問 | 多肢選択式及び記述式 | 60点以上(100点満点) |
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学科は60問中36問で合格という基準は3級と同じです。
変わるのは時間と出題の深さです。
| 項目 | 3級 | 2級 |
|---|---|---|
| 学科の試験時間 | 90分 | 120分 |
| 実技の問題数 | 20問 | 40問 |
| 実技の出題形式 | 多肢選択式 | 多肢選択式及び記述式 |
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実技に記述式が加わるのが2級の大きな違いです。
選択肢から選ぶだけでなく、計算して数字を書く問題が出ます。
母集団が3級と違う
2級には受検資格があります。
3級FP技能検定の合格者、FP業務の実務経験2年以上、AFP認定研修の修了者などに限られます。
つまり2級の受検者は、3級を通過した人か実務経験者です。
その母集団で学科28.57%なので、数字以上に対策が要る試験だと考えてください。
受検できる条件はFP2級の受験資格と4つのルートで解説しています。
FP2級の難易度を押し上げている3つの要素

1.実技に記述式が入る
3級の実技は多肢選択式のみですが、2級は記述式を含みます。
用語を知っているだけでは書けないため、計算プロセスを手で再現できるところまで持っていく必要があります。
2.実技の業務区分で難易度が変わる
きんざいの2026年4月〜8月実施分では、損保顧客資産相談業務69.62%に対し、中小事業主資産相談業務は34.88%でした。
同じ2級でも、選ぶ科目によって合格率が倍近く変わります。
自分の業務や得意分野と合った科目を選ぶことが、そのまま難易度の調整になります。
3.学科の範囲が広い
学科は60問を120分で解きます。
ライフプランニング、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継と、扱う分野が広いのが特徴です。
6割でよいとはいえ、分野をまたいで薄く広く押さえる必要があります。
学科と実技は別々に受けられる
負担を分散する制度もあります。
学科試験と実技試験は同じ日に受ける必要がありません。
片方だけ合格した場合は「一部合格」となり、合格した試験実施日の翌々年度末まで、もう一方を受けるときに免除を受けられます。
またFP技能士(FP技能検定の合格者)は、無期限で同じ級または下位の級の学科試験の免除ができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施方式 | 学科・実技ともCBT方式で全国のテストセンターから選択 |
| 予約 | 受検日の属する月を含んで4カ月前の月初から、受検日の3日前まで |
| 受検手数料(非課税) | 学科と実技11,700円/学科のみ5,700円/実技のみ6,000円 |
| 一部合格の有効期限 | 合格した試験実施日の翌々年度末まで |
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学科が関門である以上、「まず学科だけ受ける」という戦い方も現実的です。
難易度に対してどう準備するか
合格基準が6割で、受検日を自分で選べる試験です。
学科をどこまで仕上げてから予約するかを、自分でコントロールできます。
学習の進め方はFP2級は独学で合格できる?勉強時間の目安にまとめました。
3級から順に受ける場合はFP3級の難易度と合格率もあわせてご覧ください。
講座を使う場合の比較はFP2級講座の合格率とサポートで確認できます。
斉藤さやか実技の科目選びは、想像以上に結果を左右します。合格率が34.88%の科目と69.62%の科目が同じ「2級実技」なんです。勤務先の業務と関係ないなら、無理に難しい科目を選ぶ理由はありません。
FP2級の難易度に関するよくある質問
FP2級の合格率はどのくらいですか?
きんざいが公表した2026年4月〜8月実施分では、学科28.57%、実技(計)57.40%でした。
合格率は実施団体ごとに公表されるため、日本FP協会の数字は同協会の試験結果データで確認してください。
何点取れば合格ですか?
学科試験は60点満点で36点以上、実技試験は100点満点で60点以上です。
合格基準は3級と同じく6割です。
3級と比べてどのくらい難しいですか?
合格基準は同じ6割ですが、学科の試験時間が90分から120分に、実技の問題数が20問から40問に増えます。
さらに実技には記述式が加わります。
学科と実技はどちらが難しいですか?
きんざいの2026年4月〜8月実施分では学科28.57%、実技(計)57.40%で、数字の上では学科のほうが通りにくくなっています。
実技はどの業務区分を選ぶべきですか?
きんざいで受検する場合、個人資産相談業務・中小事業主資産相談業務・生保顧客資産相談業務・損保顧客資産相談業務から選びます。
日本FP協会で受検する場合は資産設計提案業務です。
業務区分によって合格率に差があるため、自分の業務や学習しやすい分野で選んでください。
まとめ|関門は学科、調整できるのは実技科目
- きんざいの2026年4〜8月実施分は学科28.57%・実技(計)57.40%
- 合格基準は学科36点/60点満点、実技60点/100点満点で3級と同じ6割
- 学科は120分60問、実技は90分40問で多肢選択式及び記述式
- 実技は業務区分によって34.88%〜69.62%と差が大きい
- 受検資格があるため母集団が3級と異なる
- 学科と実技は別々に受けられ、一部合格は翌々年度末まで有効
数字を見て構えるより、「学科に時間を寄せる」「実技は自分に合う科目を選ぶ」の2点で難易度は動かせます。
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