FP3級の合格率を調べると、サイトによって数字が大きく違います。
「80%以上」と書かれているものもあれば、「51%」と書かれているものもあります。
これは間違いではなく、FP技能検定には実施団体が2つあり、公表している合格率がそれぞれ別だからです。
この記事では、実施団体ごとの違いと合格基準をもとに、FP3級の難易度を正確に整理します。
編集部のアドバイス

FP3級の合格率を見るときは、必ず「どちらの団体の数字か」を確認してください。日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)では受検者層が違い、合格率も別々に公表されています。自分が申し込む団体の数字を見ないと、難易度の見積もりがずれます。
FP技能検定は実施団体が2つある

まず前提を押さえます。
FP技能検定は、厚生労働大臣から職業能力開発促進法にもとづく指定試験機関の指定を受けた団体が実施する国家検定です。
実施団体は、日本FP協会と一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)の2つです。
| 項目 | 日本FP協会 | きんざい |
|---|---|---|
| 学科試験 | 共通 | 共通 |
| 実技試験の科目 | 資産設計提案業務 | 個人資産相談業務/保険顧客資産相談業務 |
| 合格率の公表 | 団体ごとに公表 | 団体ごとに公表 |
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学科試験は両団体で共通ですが、実技試験は選べる科目が異なります。
そして合格率は団体ごとに別々に公表されるため、同じ「FP3級の合格率」でも数字が変わります。
斉藤さやか「どっちの団体で受けたらいいですか」という質問をよく受けます。学科は共通なので、実技でどの業務分野を選びたいかで決めるのがいちばんシンプルです。
きんざいが公表したFP3級の合格率
実際の数字を見てみます。
| 2026年4月〜8月実施(きんざい) | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 3級 学科試験 | 19,752名 | 10,140名 | 51.33% |
| 3級 実技試験(計) | 19,485名 | 9,675名 | 49.65% |
| 実技:個人資産相談業務 | — | — | 68.38% |
| 実技:保険顧客資産相談業務 | — | — | 43.79% |
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実技試験は、同じ3級でも業務区分によって合格率が20ポイント以上違います。
個人資産相談業務が68.38%、保険顧客資産相談業務が43.79%です。
つまり「FP3級の難易度」は、級だけでなく、どの実技科目を選ぶかでも変わります。
日本FP協会が実施する試験の合格率は、同協会の試験結果データで公表されています。
FP3級の合格基準は「6割」

合格率より確実な指標が、公表されている合格基準です。
| 科目 | 試験時間 | 問題数 | 出題形式 | 合格基準 |
|---|---|---|---|---|
| 学科試験 | 90分 | 60問 | 多肢選択式 | 36点以上(60点満点) |
| 実技試験 | 60分 | 20問 | 多肢選択式 | 60点以上(100点満点) |
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学科は60問中36問、つまり6割正解すれば合格です。
実技も100点満点で60点以上です。
相対評価ではなく絶対評価なので、6割を超えれば他の受検者の出来に関係なく合格になります。
学科と実技は別々に受けられる
学科試験と実技試験の両方に合格すると、FP技能士になります。
片方だけ合格した場合は「一部合格」となり、合格した試験実施日の翌々年度末まで、もう一方の試験を受けるときに免除を受けられます。
1日で両方受ける必要はなく、学科だけ先に取っておくことも可能です。
受検資格がほぼ制限されない
FP3級の受検資格は、次のように定められています。
「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」
FP業務とは、資産の設計・運用・管理およびこれらに係わる相談業務、コンサルティング業務を指します。
実務経験や学歴の要件はないため、これから学ぶ人も対象です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受検資格 | FP業務に従事している者または従事しようとしている者 |
| 実施方式 | 学科・実技ともCBT方式で全国のテストセンターで随時実施 |
| 予約 | 受検日の属する月を含んで4カ月前の月初から、受検日の3日前まで |
| 受検手数料(非課税) | 学科と実技8,000円/学科のみ4,000円/実技のみ4,000円 |
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CBT方式なので、自分の準備ができたタイミングで受けられます。
休止期間を除き、テストセンターの空いている日時から選べます。
FP2級との違い
3級の次のステップが2級です。
| 項目 | 3級 | 2級 |
|---|---|---|
| 学科試験 | 90分・60問・36点以上 | 120分・60問・36点以上 |
| 実技試験 | 60分・20問・60点以上 | 90分・40問・60点以上 |
| 実技の出題形式 | 多肢選択式 | 多肢選択式及び記述式 |
| 受検資格 | 制限なし(FP業務に従事または従事しようとする者) | 3級合格者など4つのルートのいずれか |
| 受検手数料 | 学科と実技8,000円 | 学科と実技11,700円 |
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2級は試験時間が長く、実技に記述式が加わります。
また受検資格が設けられているため、多くの人は3級から順に受けることになります。
2級の難易度はFP2級の難易度と合格率、受検条件はFP2級の受験資格で解説しています。
FP3級の学習をどう進めるか
合格基準が6割で、受検日も自分で選べる試験です。
範囲は広いものの、深追いが不要なタイプの試験だといえます。
学習の進め方はFP3級は独学で合格できる?勉強時間の目安で詳しく解説しています。
教材やスケジュールを整理してもらいたい場合は、FP3級に対応した通信講座で比較できます。
斉藤さやか3級は「6割で受かる・いつでも受けられる・受検資格がない」という3点がそろっています。難しいかどうかより、いつ受けると決めるかで結果が決まる試験だと思ってください。
FP3級の難易度に関するよくある質問
FP3級の合格率はどのくらいですか?
実施団体によって公表される数字が異なります。
きんざいが公表した2026年4月〜8月実施分では、学科51.33%、実技(計)49.65%でした。
日本FP協会の合格率は同協会の試験結果データで公表されています。
何点取れば合格ですか?
学科試験は60点満点で36点以上、実技試験は100点満点で60点以上です。
いずれも6割が基準で、絶対評価です。
受検資格はありますか?
「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」が対象で、実務経験や学歴の要件はありません。
学科と実技は同じ日に受けないといけませんか?
別々に受けられます。
片方だけ合格した場合は一部合格となり、合格した試験実施日の翌々年度末まで、もう一方を受けるときに免除を受けられます。
実技試験はどれを選べばいいですか?
日本FP協会で申し込む場合は「資産設計提案業務」、きんざいで申し込む場合は「個人資産相談業務」または「保険顧客資産相談業務」から選びます。
きんざいの2026年4月〜8月実施分では、個人資産相談業務68.38%、保険顧客資産相談業務43.79%と合格率に差がありました。
まとめ|合格率より「6割」と「実技科目」を見る
- FP技能検定は日本FP協会ときんざいの2団体が実施する国家検定
- 学科は共通だが実技の科目が異なり、合格率も団体ごとに公表される
- きんざいの2026年4〜8月実施分は学科51.33%・実技(計)49.65%
- 実技は業務区分によって合格率が20ポイント以上違う
- 合格基準は学科36点/60点満点、実技60点/100点満点の絶対評価
- 受検資格の制限はなく、CBT方式で随時受検できる
合格率の数字を比べるより、6割という基準と、自分が受ける実技科目を確認するほうが実態に近づきます。
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