年金アドバイザー2級の合格率は、直近2回の合計で21.82%です。
3級の35.15%と比べると13.33ポイント低くなります。
ただし2級の本当の壁は合格率ではありません。
2級だけ出題が記述式10題で、試験時間は180分です。
そしてCBT方式が用意されておらず、受けられるのは年1回の公開試験だけです。
申し込んだ人の23.69%が実際には受験していないという数字も出ています。
この記事では、2級が3級と何が違うのかを公式データで確認します。
編集部のアドバイス

3級から2級へは「同じ試験の上位級」ではありません。マークシートから記述式に変わり、時間は120分から180分に伸び、通年で受けられるCBTもなくなります。年1回のチャンスに180分の記述を書き切る試験だと思って計画を立ててください。
年金アドバイザー2級の合格率は21.82%で3級の6割水準

まず銀行業務検定協会が事務局報で公表している成績結果です。
| 回 | 実施日 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第160回 | 2025年3月 | 674人 | 146人 | 21.66% |
| 第163回 | 2026年3月1日 | 724人 | 159人 | 21.96% |
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2回を合計すると受験者1,398人・合格者305人で、合格率は21.82%です(当サイトで算出)。
2回とも21%台で、3級のような回ごとの振れがありません。
級を並べると落差の位置が分かります。
| 級 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 4級 | 1,074人 | 557人 | 51.86% |
| 3級 | 5,525人 | 1,942人 | 35.15% |
| 2級 | 1,398人 | 305人 | 21.82% |
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※4級・2級は第160回と第163回、3級は第160回・第162回・第163回の合計。集計は当サイトで算出
4級から3級で16.71ポイント、3級から2級で13.33ポイント下がります。
段差の大きさは似ていて、2級だけが突出して低いわけではありません。
平均点を見ると事情が変わります。
| 級 | 平均点 | 合格ライン60点までの差 |
|---|---|---|
| 4級 | 59.73〜60.47点 | ほぼゼロ |
| 3級 | 47.78〜51.41点 | 8.59〜12.22点 |
| 2級 | 45.13〜45.18点 | 14.82〜14.87点 |
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※差は当サイトで算出
2級の平均点は45点台で、合格ラインまで約15点足りません。
しかも2回とも45.13点と45.18点で、ほとんど同じ位置に着地しています。
斉藤さやか平均点が2回続けて45点台で揃うのは、試験の難易度が安定して設計されているということです。運の要素が小さいぶん、足りない15点を積まないと通らないという意味でもあります。
年金アドバイザー2級は記述式10題で180分

3級との違いを並べます。
| 項目 | 3級 | 2級 |
|---|---|---|
| 出題形式 | 五答択一マークシート式〈一部事例付〉50問(各2点) | 記述式10題(各10点) |
| 試験時間 | 120分 | 180分 |
| 合格基準 | 100点満点中60点以上 | 100点満点中60点以上 |
| 受験料(税込) | 5,500円 | 8,250円 |
| CBT方式 | あり | なし |
| 実施時間 | 13:30〜15:30 | 13:30〜16:30 |
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いちばん大きいのが出題形式です。
3級は五答択一で、分からなくても5分の1の確率で当たります。
2級は記述式10題で、1題10点です。
部分点の扱いは公表されていませんが、選択肢から選ぶ余地はありません。
経済法令研究会は2級の対象を「金融機関に勤務する年金専担者等」とし、「研修講師や指導者として必要なレベル」を測ると説明しています。
3級が「顧客からの年金相談に応じ、適切なアドバイスを行うための実践的応用力」だったのに対し、2級は人に教える側です。
自分が分かっているだけでは足りず、説明として書けるかを問われます。
科目構成も確認しておきます。
| 級 | 科目構成 |
|---|---|
| 3級 | (1)基本知識 五答択一式30問 (2)技能・応用 事例付五答択一式10事例20問 |
| 2級 | わが国の社会保険制度の概要/年金制度とその仕組み/年金給付と支給要件/企業年金・個人年金の仕組み/年金請求手続と年金受給者の手続/その他 |
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2級には「経過措置一覧表は、試験問題中に掲載してあります」という注記があります。
経過措置を暗記して持ち込む必要はないということです。
持込品は3級と共通で、受験票と筆記用具、そして電卓1台です。
電卓は金融計算・関数・メモ機能が付いたものを使えません。
年金アドバイザー2級はCBTがなく年1回しかない
受け方の違いも決定的です。
| 級 | 公開試験 | CBT方式 |
|---|---|---|
| 4級 | 2026年12月6日 | 2026年6月1日〜2027年3月31日 |
| 3級 | 2026年度から7月・12月の年2回 | 2026年6月1日〜2027年3月31日 |
| 2級 | 2026年12月6日 | 実施なし |
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3級と4級にはCBT方式があり、通年で何回でも予約できます。
2級にはありません。
つまり落ちたら次は1年後です。
2026年度の2級は2026年12月6日(日)13:30〜16:30に実施されます。
申込受付は2026年10月5日(月)9:00から10月19日(月)23:30までです。
経済法令研究会は「受付期間終了後の申込・取消、受験料の返金・次回試験への充当、受験種目・級数および受験地変更はお断りしております」と明記しています。
申し込んだあとの級変更もできません。
成績通知にも差があります。
銀行業務検定協会によると、マークシート方式の種目は試験の約1か月後、記述式の種目は約2か月後に成績通知書が郵送されます。
2級は記述式なので、結果が分かるのも遅くなります。
記述式で年1回しかないため、準備不足だと受験そのものを見送ることになります。
2級に届く教材は年金アドバイザー講座の対応級で確認できます。
年金アドバイザー2級は申し込んだ4人に1人が受けていない

公表データでもう1つ目立つのが受験率です。
| 回 | 応募者 | 受験者 | 受験率 |
|---|---|---|---|
| 第160回 | 895人 | 674人 | 75.31% |
| 第163回 | 937人 | 724人 | 77.27% |
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2回の合計では応募1,832人に対して受験1,398人で、受験率は76.31%です(当サイトで算出)。
434人が申し込んだのに受けていません。
級で比べると差がはっきりします。
| 級 | 応募者 | 受験者 | 受験率 |
|---|---|---|---|
| 4級 | 1,161人 | 1,074人 | 92.51% |
| 3級 | 6,524人 | 5,525人 | 84.69% |
| 2級 | 1,832人 | 1,398人 | 76.31% |
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※集計は当サイトで算出
4級は92.51%が受けに来るのに、2級は76.31%です。
2級では申し込んだ4人に1人近くが欠席している計算になります。
記述式180分という負荷と、団体申込で受験が決まる金融機関特有の事情が重なっていると考えられます。
ただし理由は公表されていません。
合格率21.82%は、この「受けに来た人」を分母にした数字です。
応募者1,832人を分母にすると16.65%まで下がります(当サイトで算出)。
斉藤さやか受験率の低さは、裏を返せば「準備できた人だけが会場に来ている」ということでもあります。その集団で21.82%しか受からないと考えると、記述式の重さが見えてきます。
年金アドバイザー2級で落としやすいのは老齢給付
どこで点を落としているかも公表されています。
第163回で平均点が低かった問題は次のとおりです。
| 問題 | テーマ |
|---|---|
| 問題3 | 老齢厚生年金 |
| 問題5 | 老齢給付の繰上げ・繰下げ |
| 問題7 | 遺族給付 |
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第160回も傾向は近いものでした。
| 問題 | テーマ |
|---|---|
| 問題1 | 最近の年金制度の改正・トピックス |
| 問題3 | 老齢厚生年金 |
| 問題8 | 企業年金 |
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2回とも問題3の老齢厚生年金が入っています。
3級でも正解率の低い問題は老齢給付まわりに集まっていました。
級が変わっても、つまずく場所は同じということです。
参考までに、2級の個人賞は第163回が最優秀1名(87点)、第160回が最優秀1名(88点)でした。
満点に近い答案は出ておらず、記述式で100点を取るのは現実的でないことが分かります。
勉強時間の目安については、経済法令研究会も銀行業務検定協会も公式には示していません。
年金アドバイザー2級の難易度に関するよくある質問
年金アドバイザー2級の合格率は何%ですか
直近2回(第160回・第163回)の合計で21.82%です。
受験者1,398人に対して合格者305人でした(当サイトで算出)。
第160回が21.66%、第163回が21.96%で、回ごとの振れはほとんどありません。
年金アドバイザー2級と3級はどれくらい違いますか
合格率は3級35.15%に対し2級21.82%で13.33ポイントの差です。
ただし決定的な違いは形式で、3級が五答択一マークシート50問・120分なのに対し、2級は記述式10題・180分です。
2級にはCBT方式もありません。
年金アドバイザー2級はCBTで受けられますか
受けられません。
CBT方式が用意されているのは3級と4級だけです。
2級は年1回の公開試験のみで、2026年度は2026年12月6日(日)13:30〜16:30に実施されます。
年金アドバイザー2級は何点取れば合格ですか
100点満点中60点以上です。
ただし平均点は第160回45.13点、第163回45.18点で、合格ラインまで約15点足りていません。
個人賞の最優秀者も87点・88点で、満点に近い答案は出ていません。
年金アドバイザー2級の勉強時間はどれくらい必要ですか
経済法令研究会も銀行業務検定協会も公式には示していません。
判断材料になるのは、記述式10題を180分で書き切る形式であることと、平均点が45点台で合格ラインに約15点届いていないという実績のほうです。
まとめ|年金アドバイザー2級は記述式と年1回が本当の壁
- 直近2回の合計で合格率21.82%(受験1,398人・合格305人)
- 第160回21.66%・第163回21.96%で回ごとの振れがほとんどない
- 平均点は45.13点と45.18点で、合格ライン60点まで約15点足りない
- 3級35.15%との差は13.33ポイント
- 2級だけ出題が記述式10題(各10点)で、択一のような当たりがない
- 試験時間は180分で、3級の120分より1時間長い
- 受験料は8,250円(税込)で3級より2,750円高い
- 2級にCBT方式はなく、受けられるのは年1回の公開試験だけ
- 2026年度は2026年12月6日実施、申込は2026年10月5日〜10月19日
- 受付期間後の申込・取消・返金・級数変更はすべて不可
- 記述式は成績通知が約2か月後で、マークシートより1か月遅い
- 応募者に対する受験率は76.31%で、4人に1人近くが欠席している
- 応募者を分母にすると合格率は16.65%まで下がる
- 平均点が低かったのは2回とも老齢厚生年金まわり
- 個人賞の最優秀は87点・88点で、満点答案は出ていない
- 経過措置一覧表は試験問題中に掲載されるため暗記の必要はない
3級の合格率とCBTの使い方は年金アドバイザー3級の難易度で整理しています。
資格そのものの評価は年金アドバイザーは意味ないのかでまとめました。
講座で対策する場合は年金アドバイザー通信講座おすすめ比較を参考にしてください。


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