販売士2級の合格率は、ネット試験になってから54.1%です。
日本商工会議所のデータを2021年7月28日から2026年6月30日まで合計して算出しました。
同じ期間の3級は58.3%なので、その差は4.2ポイントしかありません。
級が1つ上がっても、合格率はほとんど下がらないということです。
試験時間も3級の60分に対して2級は70分で、10分しか違いません。
それでも2級を難しいと感じる人が多いのは、別のところに理由があります。
この記事では、販売士2級の難易度の実態を公式データで確認します。
編集部のアドバイス

販売士2級は「3級の上位版」ではなく、想定している立場が違います。3級は売場の販売員、2級は売場責任者や小規模店舗の店長のレベルです。部下の育成や仕入・在庫の管理といった、自分が動く話ではなく人と数字を動かす話に変わります。
販売士2級の合格率は54.1%で3級との差は4.2ポイント

まず日本商工会議所が公表している2級のネット試験データです。
| 期間 | 実受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2021.7.28〜2022.3.31 | 5,655人 | 3,136人 | 55.5% |
| 2022年度 | 6,374人 | 3,531人 | 55.4% |
| 2023年度 | 6,613人 | 3,265人 | 49.4% |
| 2024年度 | 5,453人 | 3,052人 | 56.0% |
| 2025年度 | 5,870人 | 3,182人 | 54.2% |
| 2026年度4〜6月 | 807人 | 492人 | 61.0% |
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合計すると実受験者30,772人・合格者16,658人で、合格率は54.1%です(当サイトで算出)。
2023年度だけ49.4%と5割を切っていますが、それ以外の年度は54%から61%の間に収まっています。
級ごとに並べると、落差がどこにあるかがはっきりします。
| 級 | 実受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 3級 | 43,777人 | 25,538人 | 58.3% |
| 2級 | 30,772人 | 16,658人 | 54.1% |
| 1級 | 5,465人 | 1,037人 | 19.0% |
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※合計は当サイトで算出
3級から2級への低下は4.2ポイントです。
2級から1級への低下は35.1ポイントあります。
販売士の難易度は級が上がるにつれてなだらかに上がるのではなく、2級と1級の間で段差になっています。
「2級はかなり難しい」というイメージが先行しがちですが、データはそう言っていません。
斉藤さやか2級を受けるかどうかで迷っているなら、合格率を理由に尻込みする必要はないと思います。3級と5割台という同じ土俵にいます。迷うポイントは難しさより、受験料が2,200円上がることと、範囲が管理者目線に変わることのほうです。
販売士2級の難易度は範囲の質が変わるところにある

日本商工会議所は級ごとの想定人物像を明記しています。
| 級 | 想定レベル | 身につく知識 |
|---|---|---|
| 3級 | 売場の販売員 | 接客マナー、販売技術などの接客業務 |
| 2級 | 売場責任者・小規模店舗の店長 | 従業員の育成や指導、仕入や在庫の管理 |
| 1級 | 大規模店舗の店長・経営者 | 商品計画、マーケティング政策の立案、人事・労務・財務管理 |
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3級と2級の違いは、知識の量ではなく立っている位置です。
3級は自分が接客する側の知識で、2級は人に接客させる側の知識になります。
日本商工会議所は2級について「販売促進の企画・実行をリードし、店舗・売場を包括的にマネジメントできる人材を目指す」と説明しています。
そのうえで「幹部・管理職への昇進条件として活用している企業もある」とも記載しています。
試験の形式そのものは3級とほぼ同じです。
| 項目 | 3級 | 2級 |
|---|---|---|
| 試験時間 | 60分 | 70分 |
| 合格基準 | 平均70点以上かつ1科目ごと50点以上 | 平均70点以上かつ1科目ごと50点以上 |
| 出題形式 | 択一式正誤10問+択一式穴埋10問 | 択一式正誤10問+択一式穴埋10問 |
| 出題数 | 5科目合計100問 | 5科目合計100問 |
| 公式テキスト | 販売士ハンドブック(基礎編) | 販売士ハンドブック(応用編) |
| ハンドブックからの出題 | 90%以上 | 80%以上 |
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合格基準も出題形式も3級と同一です。
違うのは時間が10分長いことと、公式ハンドブックからの出題比率が90%以上から80%以上に下がることです。
この10ポイント分が、テキストの外から出る領域になります。
販売士2級の受験料は6,600円で3級より2,200円高い
費用の差も確認しておきます。
| 費目 | 3級 | 2級 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 受験料(税込) | 4,400円 | 6,600円 | 2,200円 |
| 事務手数料(税込) | 550円 | 550円 | 0円 |
| 合計 | 4,950円 | 7,150円 | 2,200円 |
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※差額は当サイトで算出
事務手数料は級にかかわらず受験者1名あたり550円です。
2級の実際の支払いは7,150円になります。
なお日本商工会議所は、科目免除を利用したのに必要な書類を出せなかった場合でも、受験料と事務手数料は返還しないと明記しています。
免除を使わない場合は5科目すべてを対策することになります。
2級向けの教材は販売士2級の通信講座で比べられます。
販売士2級の科目免除は3ルートある

2級には科目免除制度があります。
免除されるのは「販売・経営管理」科目です。
| ルート | 条件 | 実施主体 |
|---|---|---|
| 2級販売士養成講習会 | 所定時間の受講と予備試験の合格 | 日本商工会議所(各地の大学・専門学校で実施) |
| 2級養成通信教育講座 | 全課程の修了とスクーリングの受講・修了 | 日本販売士協会/公開経営指導協会 |
| 販売士2級オンライン養成教育講座 | 全課程の修了 | 日本販売士協会/公開経営指導協会 |
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ここは3級と事情が違うところです。
3級の「オンライン養成教育講座」は日本商工会議所が現在募集を停止していると明記していますが、2級のオンライン養成教育講座は科目免除の対象として案内されています。
一方で、3級にある商業経済検定による免除ルートは2級にはありません。
免除のルールは3級と共通です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 免除される科目 | 販売・経営管理 |
| 有効期限 | 受講修了日の属する年度の翌年度末まで |
| 試験時間 | 免除者も5科目受験者と同じ70分 |
| 免除科目を受験した場合 | 採点されない |
| 証書の提出 | 試験申込時にマイページから提出(申込後の提出は不可) |
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たとえば2026年9月に修了すれば、2028年3月末までに受験すれば免除が使えます。
この期間内なら何度受験しても免除が適用されます。
注意したいのは、免除を使っても試験時間が短くならない点です。
4科目を70分で解くことになるため、時間の余裕はむしろ増えます。
販売士2級はどの級から受けてもいい
販売士には受験資格がありません。
日本商工会議所は「レベルは1級から3級までの3つに分かれており、どの級からでも受験できます」と明記しています。
3級に合格していなくても2級から受けられます。
実務経験がある人が3級を飛ばすのは合理的な判断です。
ただし実際の受験者数を見ると、3級から順に受ける人が多数派です。
| 級 | 2021.7.28〜2026.6.30の実受験者 | 構成比 |
|---|---|---|
| 3級 | 43,777人 | 54.7% |
| 2級 | 30,772人 | 38.5% |
| 1級 | 5,465人 | 6.8% |
| 合計 | 80,014人 | 100% |
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※合計と構成比は当サイトで算出
3級と2級で93.2%を占めます。
2級の受験者は3級の約7割で、1級はその6分の1以下です。
2級までは通るルートとして定着していて、1級は別世界という構図になっています。
斉藤さやか3級と2級を続けて受けるつもりなら、間を空けないほうが楽です。科目の枠組みが5科目とも同じなので、3級で覚えた用語がそのまま生きます。時間が空くとゼロから読み直すことになり、結局2回分の労力がかかります。
販売士2級の合否はその場で分かる
2021年度からネット試験方式になっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 各試験会場が定める日時と受験者の都合を調整して決定 |
| 申込方法 | インターネット申込方式/会場問い合わせ方式 |
| 合否判定 | 試験終了と同時に自動採点 |
| 科目免除利用時 | 試験日の約14日後に確定 |
| 認定証 | 販売士認定証(カード)を郵送。紙の合格証書は廃止 |
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統一試験は2021年2月の第87回で終わり、いまは随時受験できます。
参考までに、最後の統一試験の2級合格率は73.4%でした。
ネット試験移行後の54.1%とは19.3ポイントの差があります。
合格後は5年ごとの資格更新が必要です。
更新しなければ失効し、有効期間終了後1年を過ぎると遅延更新もできなくなります。
販売士2級の難易度に関するよくある質問
販売士2級の合格率は何%ですか
ネット試験になった2021年7月28日から2026年6月30日までの合計で54.1%です。
実受験者30,772人に対して合格者16,658人でした(当サイトで算出)。
年度別では2023年度の49.4%が最も低く、2026年度4〜6月の61.0%が最も高い数字です。
販売士2級と3級はどれくらい難易度が違いますか
同じ期間の合格率は3級58.3%、2級54.1%で差は4.2ポイントです。
合格基準も出題形式も同一で、試験時間が60分から70分に10分伸びるだけです。
大きく変わるのは想定される立場で、3級が売場の販売員、2級が売場責任者や小規模店舗の店長のレベルになります。
販売士2級はいきなり受けられますか
受けられます。
日本商工会議所は「どの級からでも受験できます」と明記しており、3級の合格は2級の受験条件になっていません。
販売士2級の勉強時間はどれくらい必要ですか
日本商工会議所も日本販売士協会も公式には示していません。
判断材料になる公式の数字は、2級検定試験が『販売士ハンドブック(応用編)』から80%以上出題されるという比率のほうです。
3級の90%以上より10ポイント下がるぶん、テキスト外への備えが要ります。
販売士2級で科目免除を使うと試験時間は短くなりますか
短くなりません。
日本商工会議所は「販売・経営管理」科目免除者の試験時間も5科目受験者と同様に70分と明記しています。
免除された科目を受験しても採点されません。
まとめ|販売士2級の難易度は3級とほぼ同じ水準
- ネット試験移行後(2021.7.28〜2026.6.30)の2級合格率は54.1%
- 実受験者30,772人に対し合格者は16,658人
- 同期間の3級58.3%との差は4.2ポイントしかない
- 2級から1級への落差は35.1ポイントで、段差は2級と1級の間にある
- 年度別では2023年度の49.4%が唯一5割を切った
- 合格基準は3級と同じく平均70点以上かつ1科目ごと50点以上
- 出題形式も3級と同じ択一式で、5科目100問
- 違いは試験時間が60分から70分になることと、公式ハンドブックからの出題が80%以上に下がること
- 受験料は6,600円で3級より2,200円高く、事務手数料550円を足すと7,150円
- 科目免除は養成講習会・養成通信教育講座・オンライン養成教育講座の3ルート
- 3級のオンライン養成教育講座は募集停止だが、2級のオンライン養成教育講座は継続している
- 3級にある商業経済検定による免除ルートは2級にはない
- 免除を使っても試験時間は70分のまま変わらない
- 受験資格はなく、3級を飛ばして2級から受けられる
- 実受験者の構成比は3級54.7%・2級38.5%・1級6.8%
- 最後の統一試験(第87回)の2級合格率は73.4%で、現在との差は19.3ポイント
3級の合格基準や科目免除の詳細は販売士3級の難易度と合格率で整理しています。
1級だけ合格率が2割を切る理由は販売士1級の難易度で解説しています。
講座で対策する場合は販売士の通信講座おすすめ比較を参考にしてください。


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