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社会福祉士は独学できる?勉強時間より先に決める3つの前提

社会福祉士の独学。既卒の合格率41.1%に対し新卒は79.2%で38ポイントの差がある
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社会福祉士は独学だけでは受験できません。

受験資格を得る段階で、大学か養成施設のどちらかを通る必要があるからです。

つまり「独学か講座か」は、受験資格を満たした後の話になります。

しかも公式に勉強時間の目安は示されていません。

この記事では、公式データから学習量を見積もる手がかりを整理します。

編集部のアドバイス

斉藤さやか
斉藤さやか

「社会福祉士 独学」で調べている人は、まず自分が受験資格を持っているか確認してください。持っていれば試験対策の話ですが、持っていなければ養成施設に1年通う話が先に来ます。順番を間違えると、独学の計画を立てても受験できません。

目次

本コンテンツは、当サイト(ママキャン資格部)の制作ガイドラインに基づく編集プロセスを経て作成しています。 >>コンテンツ制作ガイドライン

社会福祉士は受験資格を独学では取れない

受験資格に必要な課程

前提の確認です。

社会福祉士及び介護福祉士法第7条は、12号のいずれかに該当しない者は受験できないと定めています。

12号のすべてが、大学・短大・養成施設のいずれかを通る設計です。

ルートの例必要な通学・通信課程
大学で指定科目を修めて卒業大学4年
大学で基礎科目を修めて卒業大学4年+短期養成施設等6月以上
大学を卒業(一般)大学4年+一般養成施設等1年以上
指定施設で相談援助4年以上一般養成施設等1年以上

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実務経験だけで受験できるルートはありません。

学歴要件のない第11号でも、一般養成施設等で1年以上学ぶことが条件です。

したがって「独学で社会福祉士」という言い方が指すのは、受験資格を満たした後の試験対策になります。

受験資格そのものが未取得なら、まず養成施設を選ぶところからです。

斉藤さやか斉藤さやか

ここを取り違えている人が多い印象です。宅建や簿記のように「テキストを買えば受けられる」試験ではありません。入口に必ず学校が入ります。

社会福祉士の勉強時間の目安は公式に示されていない

試験センターも厚生労働省も、必要な学習時間を公表していません。

試験の概要として公表されているのは、試験時間と出題数までです。

項目内容
出題数129問(午前84問、午後45問)
総試験時間225分
出題形式五肢択一を基本とする多肢選択形式
配点1問1点の129点満点
試験科目19科目

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「300時間」などの数字は、講座事業者や合格者が経験から示しているものです。

公式の根拠として扱えるものではありません。

代わりに、公式データから学習量を測る手がかりが3つあります。

手がかり内容
科目数19科目を1日で解く
合格基準の構造6科目群すべてで得点が必要
新卒と既卒の差学習環境の違いが合格率に38ポイントの差として出ている

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順に見ます。

社会福祉士試験は19科目を1日で解く

第39回の出題数と時間配分

まず量です。

第39回の試験科目は19科目あります。

区分科目
午前(共通科目12科目)医学概論/心理学と心理的支援/社会学と社会システム/社会福祉の原理と政策/社会保障/権利擁護を支える法制度/地域福祉と包括的支援体制/障害者福祉/刑事司法と福祉/ソーシャルワークの基盤と専門職/ソーシャルワークの理論と方法/社会福祉調査の基礎
午後(専門科目7科目)高齢者福祉/児童・家庭福祉/貧困に対する支援/保健医療と福祉/ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)/ソーシャルワークの理論と方法(専門)/福祉サービスの組織と経営

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医学、心理学、社会学、法制度、社会保障、刑事司法まで入ります。

福祉の知識だけでは足りない構成です。

1科目あたりの出題数を計算すると、平均6.8問になります。

129問を19科目で割った数字です。

多くの科目が6問前後で、深く掘るより広く押さえる設計です。

時間配分も見ておきます。

区分問題数時間1問あたり
午前84問140分約100秒
午後45問85分約113秒

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※1問あたりの時間は当サイトで算出

1問2分弱です。

考え込む余裕はありません。

社会福祉士の合格基準は6科目群すべてで得点が必要

次に構造です。

合格には2つの条件があります。

条件内容
条件1総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点
条件26科目群すべてにおいて得点があった者

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19科目は6つの群にまとめられています。

群科目
[1]医学概論/心理学と心理的支援/社会学と社会システム
[2]社会福祉の原理と政策/社会保障/権利擁護を支える法制度
[3]地域福祉と包括的支援体制/障害者福祉/刑事司法と福祉
[4]ソーシャルワークの基盤と専門職/ソーシャルワークの理論と方法/社会福祉調査の基礎
[5]高齢者福祉/児童・家庭福祉/貧困に対する支援/保健医療と福祉
[6]ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)/ソーシャルワークの理論と方法(専門)/福祉サービスの組織と経営

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条件2は「得点があった者」です。

6割ではなく1点でも取れていればよい、という基準になっています。

一方で、1つの群で0点だと総得点が基準を超えていても不合格です。

独学で計画を立てるとき、これが効いてきます。

苦手な群をまるごと捨てる戦い方が成立しません。

厚生労働省は不合格者への通知に「無得点科目群」を含めると明記しています。

わざわざ通知項目になっているということは、この条件で落ちる人がいるということです。

実際の合格基準点は4割前後まで下がる

条件1の「60%程度」も、そのまま受け取れません。

回総得点合格基準点満点比
第37回129点62点以上48.1%
第38回129点50点以上38.8%

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※満点比は当サイトで算出

第38回は50点、38.8%でした。

基準点は問題の難易度で補正されるため、事前には決まりません。

ただし「6割は必要」と思って準備したほうが安全です。

補正で下がるかどうかは、自分では選べません。

独学の難しさは既卒の合格率に表れている

第38回 新卒と既卒の差

最も参考になる数字です。

第38回のルート別・新卒既卒別の結果を合算しました。

区分受験者合格者合格率
新卒13,150人10,410人79.2%
既卒11,240人4,624人41.1%

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新卒79.2%に対し、既卒41.1%です。

38ポイントの差があります。

新卒は在学中または修了直後で、学校の試験対策を受けながら受験する人が中心です。

既卒は卒業から時間が経ち、自分で学習を組み立てる人が多くなります。

ルート別に見ても同じ傾向です。

ルート新卒 合格率既卒 合格率差
①福祉系大学等78.4%42.2%36.2ポイント
③短期養成施設等70.8%39.0%31.8ポイント
④一般養成施設等81.7%40.0%41.7ポイント

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※差の算出は当サイトで実施

どのルートでも30ポイント以上の差が出ています。

一般養成施設等ルートでは41.7ポイントと最も開きます。

養成施設を出た年に受けるかどうかが、通過率を大きく変えているということです。

また働きながら受けるルートの数字も参考になります。

ルート受験者合格率
②福祉系短大等+実務経験1,040人38.8%

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このルートは実務をしながら受験する人が中心で、4ルートで最も低い38.8%です。

全体の60.7%とは22ポイント近い開きがあります。

斉藤さやか斉藤さやか

既卒41.1%という数字は、独学を選ぶ人が向き合う現実に近いと思います。落ち込む話ではなく、逆算の材料です。卒業した年に受けきるのが一番確率が高く、それを逃したなら学習の仕組みを自分で用意する必要がある、ということになります。

年1回という制約が、独学で粘るか講座で短縮するかの判断を迫ります。

費用対効果は社会福祉士講座の料金とサポートで確認してください。

社会福祉士は年1回しか受けられない

計画に影響する制度上の制約です。

項目内容
実施回数年1回
第39回 試験日令和9年2月7日(日)
第39回 申し込み受付令和8年9月3日〜10月2日
第39回 合格発表令和9年3月9日

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申し込みは試験の5か月前に締め切られます。

科目合格の制度もありません。

前年に取れた科目群が次の年に持ち越されることはなく、毎回129問すべてを解きます。

受験手数料も1回ごとにかかります。

区分第39回
社会福祉士のみ受験24,300円

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第38回の19,370円から4,930円上がりました。

1回で決める前提で組むほうが、費用面でも合理的です。

合格者の4割弱は41歳以上

独学で挑む社会人にとっての参考データです。

第38回の合格者15,438人の年齢構成です。

年齢人数割合
〜30歳7,273人47.1%
31〜40歳2,389人15.5%
41〜50歳3,098人20.1%
51〜60歳2,098人13.6%
61歳〜580人3.8%

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41歳以上を合計すると37.5%です。

51歳以上も17.4%を占めます。

30歳以下が47.1%で最多ですが、社会人が半数以上を占めている試験です。

働きながら合格している人は、実数で見れば毎年8千人前後います。

社会福祉士の独学に関するよくある質問

社会福祉士は独学で合格できますか?

受験資格を満たしていれば、試験対策を独学で進めることは可能です。

ただし受験資格そのものは独学では取れません。

受験資格は独学で取れますか?

取れません。

法第7条の12ルートはすべて大学・短大・養成施設のいずれかを経由します。

勉強時間はどのくらい必要ですか?

試験センターも厚生労働省も目安を公表していません。

ネット上の数字は各社や合格者の経験則です。

何点取れば合格できますか?

第38回は129点満点で50点以上、第37回は62点以上でした。

基準点は問題の難易度で補正されるため事前に確定しません。

苦手な科目を捨てても大丈夫ですか?

危険です。

6つの科目群のいずれかが0点だと、総得点が基準を超えていても不合格になります。

独学だと不利ですか?

数字の上では差があります。

第38回は新卒79.2%に対し既卒41.1%でした。

年に何回受けられますか?

年1回です。

科目合格の持ち越し制度もありません。

働きながらでも取れますか?

取れています。

第38回の合格者のうち41歳以上が37.5%を占めます。

まとめ|社会福祉士の独学は受験資格を得た後の話

  • 受験資格は法第7条の12ルートで、すべて大学・短大・養成施設を経由する
  • 実務経験だけで受験できるルートはない
  • 公式に勉強時間の目安は公表されていない
  • 試験は19科目129問を1日で解く(午前84問140分・午後45問85分)
  • 合格には総得点の基準に加え、6科目群すべてで得点が必要
  • 実際の基準点は第37回62点(48.1%)、第38回50点(38.8%)
  • 新卒79.2%に対し既卒41.1%で38ポイントの差
  • 一般養成施設等ルートでは新卒と既卒の差が41.7ポイントに開く
  • 働きながら受ける福祉系短大+実務経験ルートは38.8%で最低
  • 年1回のみで科目合格の持ち越しもなく、受験手数料は24,300円

受験資格の詳細は社会福祉士の受験資格で確認できます。

合格率の推移は社会福祉士の難易度にまとめています。

講座で対策する場合は社会福祉士の通信講座おすすめ5選で比較してください。

出典一覧

この記事を書いた人

斉藤さやかのアバター 斉藤さやか Mamcamp代表・講師

強みも特技もない一人の主婦から、公式LINE/Instagram/YouTubeなどの運用・監修を1,200件以上経験し、時間と場所に縛られない働き方を実現。

現在はマーケティングコンサルタントとしても活動しながら、これまでに累計900名以上(のべ1,000名近く)の主婦の働き方をサポート。ママキャンでは「強みのない主婦でも、自分に合う仕事は必ず見つかる」という前提で、一人ひとりに合わせた個別サポートに邁進しています。

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