ケアマネジャー(介護支援専門員)試験の難易度は、受験資格と出題形式の2つで決まります。
受験するだけで通算5年以上かつ900日以上の実務経験が必要なため、母集団がすでに実務経験者に絞られています。
そのうえで第28回(令和7年度)の合格率は25.6%でした。
出題形式も特徴的です。
60問を120分で解く五肢複択方式で、介護支援分野25問と保健医療福祉サービス分野35問の2分野に分かれています。
この記事では、試験の形式と合格基準の仕組みから、ケアマネ試験の難易度を具体的に確認します。
五肢複択は曖昧な知識が点になりません。演習量を確保できる教材を選ぶ方法もあります。
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編集部のアドバイス

五肢複択は「正しいものを2つ」「3つ」と選ばせる形式です。1つでも外すと不正解になるため、4択の試験と同じ感覚で臨むと得点が伸びません。
ケアマネの難易度は受験資格の時点で絞られている
まず母集団の話です。
受験には5年以上かつ900日以上の実務経験が必要
受験資格は、国家資格等に基づく業務または相談援助業務に、通算5年以上かつ従事日数900日以上従事していることです。
期間と日数の両方を満たす必要があります。
誰でも受けられる試験ではなく、受験者はすでに現場経験のある人に限られます。
要件の詳細はケアマネの受験資格で扱っています。
合格者の64.1%は介護福祉士
第28回の職種別合格者数は次のとおりです。
| 職種 | 合格者数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 介護福祉士 | 8,310人 | 64.1% |
| 看護師、准看護師 | 2,094人 | 16.2% |
| 社会福祉士 | 857人 | 6.6% |
| 理学療法士 | 618人 | 4.8% |
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実務経験のある有資格者同士で競う試験です。
同じ合格率25.6%でも、受験資格のない試験の25.6%とは意味が違います。
合格率は直近5回で19.0〜32.1%
| 回 | 年度 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第24回 | 令和3年度 | 54,290 | 23.3% |
| 第25回 | 令和4年度 | 54,406 | 19.0% |
| 第26回 | 令和5年度 | 56,494 | 21.0% |
| 第27回 | 令和6年度 | 53,699 | 32.1% |
| 第28回 | 令和7年度 | 50,601 | 25.6% |
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13.1ポイントの幅があります。
推移の全体はケアマネの合格率で扱っています。
ケアマネの難易度を上げているのは五肢複択という形式
出題形式に特徴があります。
60問を120分、2分野構成
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題方法 | 五肢複択方式 |
| 解答方法 | マークシート方式 |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 60問 |
| 内訳 | 介護支援分野25問/保健医療福祉サービス分野35問 |
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受験者は一律60問すべてを解答します。
1問あたり2分の計算です。
点字受験者は1.5倍の180分、弱視等受験者は1.3倍の156分と定められています。
五肢複択は部分点がない
五肢複択は、5つの選択肢から正しいものを複数選ぶ形式です。
「正しいものを2つ選べ」「3つ選べ」といった問われ方になります。
4択のように1つを選ぶ形式と違い、選ぶべき選択肢をすべて正確に判定しないと得点になりません。
曖昧に覚えている知識が通用しにくい形式です。
2分野の配点比率は25対35
介護支援分野が25問、保健医療福祉サービス分野が35問です。
出題数では保健医療福祉サービス分野のほうが10問多くなります。
斉藤さやか60問120分なので、時間そのものは厳しくありません。きつさは1問の精度です。五肢複択は「だいたい分かる」が点にならない形式です。
ケアマネの難易度は合格基準の決まり方にも表れる
合格ラインの仕組みです。
合格基準を設定するのは試験問題作成機関
ケアマネ試験は都道府県が実施します。
公益財団法人社会福祉振興・試験センターが、介護保険法による登録試験問題作成機関として「介護支援専門員実務研修受講試験の試験問題の作成及び合格基準の設定に関する事務を都道府県から受託」しています。
合格基準は試験のあとに公表される
東京都は、平成30年度(第21回)以降の試験問題、正答番号および合格基準を東京都福祉局ホームページで確認できると案内しています。
つまり合格基準は受験後に公表される形です。
試験前に「何点取れば合格か」を知ることはできません。
具体的な基準点は、受験予定地の公表資料で確認してください。
2分野それぞれに基準がある
出題が介護支援分野と保健医療福祉サービス分野の2分野に分かれているため、合格基準も分野ごとに設定されます。
総得点だけでなく、分野ごとの基準を満たす必要がある構造です。
出題数が25問と35問で違うため、どちらか一方を捨てる戦い方は成立しません。
ケアマネの難易度と受験の条件
試験そのもの以外の条件も確認します。
試験は年1回、都道府県ごとに実施される
東京都の令和8年度の試験日は令和8年10月11日(日)午前10時開始です。
受験申込期間は令和8年6月1日から6月30日まで(当日消印有効)で、合格発表は令和8年11月24日(火)の予定です。
実施主体が都道府県のため、日程や手続きは地域によって異なります。
受験地は勤務地か住所地で決まる
申込日現在に受験資格該当業務に従事している場合はその勤務地、従事していない場合は住所地が属する都道府県で受験します。
複数の勤務地がある場合は、主たる勤務地の所在する都道府県です。
申込後に受験地を変更することはできません。
受験手数料は都道府県によって異なる
東京都の令和8年度の受験手数料は12,400円です(コンビニエンスストアへの振込手数料として別途148円)。
金額は地域によって異なるため、受験予定地の受験要項で確認してください。
合格後に実務研修がある
試験の正式名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」です。
名称のとおり、この試験は実務研修を受講するための試験にあたります。
合格後の流れはケアマネになるにはで扱っています。
ケアマネの難易度に関するよくある質問
ケアマネ試験は難しいですか?
第28回(令和7年度)の合格率は25.6%です。
ただし受験には通算5年以上かつ900日以上の実務経験が必要で、受験者はすでに実務経験者に絞られています。
試験はどんな形式ですか?
五肢複択方式のマークシートで、60問を120分で解きます。
介護支援分野25問、保健医療福祉サービス分野35問の2分野構成です。
五肢複択とは何ですか?
5つの選択肢から正しいものを複数選ぶ形式です。
選ぶべき選択肢をすべて正確に判定する必要があります。
合格点は何点ですか?
合格基準は試験後に公表されます。
東京都は平成30年度以降の試験問題・正答番号・合格基準を福祉局ホームページで確認できるとしています。
苦手な分野を捨てられますか?
できません。
出題が2分野に分かれており、分野ごとに基準が設定されます。
試験は年に何回ありますか?
年1回です。
東京都の令和8年度は10月11日(日)に実施されます。
まとめ:ケアマネの難易度は五肢複択と2分野の基準で決まる
ケアマネの難易度について、公式情報から整理すると次のとおりです。
- 第28回(令和7年度)の合格率は25.6%、直近5回は19.0〜32.1%
- 受験には通算5年以上かつ900日以上の実務経験が必要で、母集団が実務経験者に限られる
- 合格者の64.1%は介護福祉士、16.2%は看護師・准看護師
- 出題は五肢複択方式のマークシートで60問120分、1問あたり2分
- 内訳は介護支援分野25問・保健医療福祉サービス分野35問
- 合格基準の設定は社会福祉振興・試験センターが都道府県から受託
- 合格基準は試験後に公表され、受験前には分からない
- 2分野構成のため、どちらかを捨てる戦い方は成立しない
- 試験は年1回、実施は都道府県(東京都の受験手数料は12,400円)
難しさの中身は、知識の量より1問の精度です。
五肢複択で確実に判定できる状態まで持っていけるかが分かれ目になります。
2分野それぞれに基準があるため、範囲を偏りなく押さえられる講座も選択肢になります。
必要な学習量はケアマネの勉強時間で扱っています。
出典一覧
- 東京都福祉保健財団「令和8年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験」(2026年10月7日確認)
- 厚生労働省「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2026年10月7日確認)
- 社会福祉振興・試験センター「介護支援専門員」(2026年10月7日確認)


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