アロマセラピストに向いているかどうかは、性格の話だけでは決まりません。
AEAJが公表している取得条件とデータを並べると、続けられる人の条件がかなり具体的に見えてきます。
実技85時間以上を認定スクールに通って履修できること。
会員であり続けるために毎年12,000円を払えること。
そして取得者の85%がそうであるように、すでに何かの仕事を持っていること。
この記事では、公式情報から向き不向きを判断する材料を並べます。
編集部のアドバイス

「香りが好き」は向いている理由になりますが、それだけだとアロマテラピー検定で十分です。アロマセラピストまで進むかどうかの分かれ目は、通学できるか、続けられるか、使う場面があるかの3点です。どれも性格ではなく環境の話です。
アロマセラピストに向いてる人はまず認定スクールに通える人

最初の条件は環境です。
AEAJはアロマセラピストの実技カリキュラムについて、認定スクールでの履修が必要だと明記しています。
| 区分 | 時間 | 学び方 |
|---|---|---|
| 共通学科 | 50時間以上 | 認定スクールまたは独学 |
| 実技 | 85時間以上 | AEAJ認定スクールのみ |
| 合計 | 135時間以上 | ― |
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※合計は当サイトで算出
学科は独学で進められます。
AEAJは「2025年3月開催のアロマテラピーインストラクター・アロマセラピスト共通学科試験より、独学受験が可能です」と回答しています。
ところが実技85時間以上は代わりがききません。
通える範囲にAEAJ認定スクールがあるか、そこへ85時間以上通う時間を確保できるかが最初の関門になります。
さらにカルテ演習があります。
標準カリキュラムの「カルテ作成指導」に基づき、カルテを10ケース作成する必要があります。
10ケースということは、施術する相手を10人分そろえるということです。
ここで詰まる人が出ます。
斉藤さやか「向いている人」を性格で語る記事は多いのですが、実際に脱落する理由の多くは通学とケース確保です。先に通えるスクールを探して、そこから逆算するほうが現実的だと思います。
アロマセラピストに向いてる人は仕事を持っている人が多い

次に、実際に取得している人がどういう層なのかを見ます。
AEAJが公開している資格取得者アンケートの結果です。
| 受験の動機(複数選択) | 割合 |
|---|---|
| 仕事のスキルアップのため | 85% |
| アロマテラピーの知識を深めるため | 68% |
| 家族や友人の健康や体調管理に役立てるため | 59% |
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※第46〜47回アンケート・回答数146人
1位が「仕事のスキルアップのため」で85%です。
趣味の延長で取る資格ではなく、すでに持っている仕事に上乗せする資格だという姿が出ています。
業種を見ると、その「仕事」の中身が分かります。
| 受験者の業種 | 割合 |
|---|---|
| 理美容・エステ関連 | 17% |
| 医療関連 | 15% |
| 福祉関連 | 6% |
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理美容・エステが17%、医療が15%、福祉が6%です。
人に触れる仕事、人の体調に関わる仕事が上位に来ています。
入門のアロマテラピー検定とは構成が違う点も参考になります。
| 業種 | 検定受験者 |
|---|---|
| 医療・福祉関連 | 23% |
| 理容・美容・エステ関連 | 9% |
| 教育・学校法人 | 5% |
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※第48〜49回アンケート・回答数3,407件
検定では医療・福祉が23%で最多、理容・美容・エステは9%です。
施術を仕事にする段階で、理美容・エステ側の比率が上がります。
すでに施術系の仕事をしている人ほど、資格を使う場面がはっきりしているということです。
アロマセラピストに向いてる人は毎年の会費を払い続けられる人
3つ目は費用です。
アロマセラピストは取得して終わりではありません。
| 費目 | 金額 | タイミング |
|---|---|---|
| アロマテラピー検定1級 受験料 | 6,600円(税込) | 取得時 |
| AEAJ入会金 | 10,000円(不課税) | 初年度のみ |
| AEAJ年会費 | 12,000円(不課税) | 毎年 |
| アドバイザー認定講習会(AEAJ直接開催) | 9,966円(税込) | 取得時 |
| アドバイザー資格登録認定料 | 10,450円(税込) | 取得時 |
| 共通学科試験 受験料 | 5,236円(税込) | 取得時 |
| アロマセラピスト資格登録認定料 | 10,450円(税込) | 取得時 |
| 合計 | 64,702円 | ― |
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※合計は当サイトで算出
これはAEAJに支払う分だけです。
認定スクールの実技カリキュラム費用は各スクールが設定し、公式には記載がありません。
そのうえで、資格を持ち続けるには毎年12,000円がかかります。
AEAJは「資格の継続には、毎年会員更新が必要です」と明記しています。
退会すると資格は失効します。
公式Q&Aは「取得後も継続して会員であることで資格を保持できます。退会すると資格は失効します」と回答しています。
10年持ち続ければ年会費だけで120,000円です(当サイトで算出)。
資格を使う場面があるかどうかが、この固定費に見合うかを決めます。
まず検定から試すなら、対策の手段は通信で足ります。
アロマテラピーの通信講座おすすめで、料金とサポート内容を確認できます。
アロマセラピストに向いてない人の条件も公式から分かる

逆側も整理しておきます。
向いていないというより、いまは適さないという条件です。
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| 通える範囲にAEAJ認定スクールがない | 実技85時間以上は認定スクールでしか履修できない |
| 施術する相手を10人そろえられない | カルテ演習でカルテを10ケース作成する必要がある |
| 資格を使う予定がない | 保持に毎年12,000円かかり、退会すると失効する |
| 香りを生活に取り入れたいだけ | アロマテラピー検定やアドバイザーで足りる |
| 医療的な効果を提供したい | アロマの資格はすべて民間資格で、診断や治療はできない |
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最後の行は特に重要です。
AEAJは「日本のアロマテラピーに関する資格はすべて民間資格ですので、資格がなければ仕事をしてはいけないということはありません」と回答しています。
裏返すと、資格を取っても医療行為ができるようになるわけではありません。
独占業務がないということは、資格が守ってくれる領域もないということです。
香りを生活に取り入れたいだけなら、手前の資格で十分です。
| 資格 | 受験資格 | 受験料(税込) |
|---|---|---|
| アロマテラピー検定2級 | 制限なし | 6,600円 |
| アロマテラピー検定1級 | 制限なし | 6,600円 |
| 2級・1級 併願 | 制限なし | 13,200円 |
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検定は年齢や経験の制限がなく、合格率はAEAJ公式で約90%と案内されています。
まず検定を受けてみて、続けたければ上に進むという順番が組めます。
アロマセラピストに向いてるかを5項目で確認する
ここまでの条件をまとめます。
| 確認項目 | 向いている状態 | 根拠 |
|---|---|---|
| 通学 | 通える範囲にAEAJ認定スクールがある | 実技85時間以上は認定スクール必須 |
| 時間 | 学科50時間以上と実技85時間以上を確保できる | AEAJ標準カリキュラム |
| 相手 | カルテ演習の10ケースをそろえられる | カルテ作成指導に基づく10ケース |
| 費用 | 64,702円と毎年12,000円を負担できる | AEAJ公式の金額から積み上げ |
| 使い道 | 施術を仕事にする予定がある | 取得者の85%が仕事のスキルアップを動機に挙げている |
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※積み上げは当サイトで算出
5項目のうち、性格に関わるものは1つもありません。
すべて環境と予定の話です。
実際、AEAJ認定のアロマセラピストは2026年3月31日現在で13,189名です。
アロマテラピー検定の累計受験申込者562,889人に対して2.3%にあたります(当サイトで算出)。
この40倍近い差は、向き不向きというより条件を満たせるかどうかの差だと考えたほうが実態に近いはずです。
斉藤さやか自分が向いているか分からないうちは、検定1級まで受けてみるのが一番安い判定方法です。6,600円で、合格率は約90%です。そこで面白いと思えたらアドバイザーへ、そこまで来て通えるスクールがあれば実技へ、と段階を踏めます。
アロマセラピストに向いてる人に関するよくある質問
アロマセラピストに資格は必要ですか
法律上は必要ありません。
AEAJは「日本のアロマテラピーに関する資格はすべて民間資格ですので、資格がなければ仕事をしてはいけないということはありません」と回答しています。
独占業務はなく、資格を取っても医療的な診断や治療はできません。
通信講座だけでアロマセラピストになれますか
なれません。
AEAJは実技カリキュラムについて「AEAJ認定スクールでの履修が必要」と明記しています。
共通学科は2025年3月開催の試験から独学受験が可能になりましたが、実技85時間以上は通学が必要です。
未経験からでもアロマセラピストを目指せますか
目指せます。
入口のアロマテラピー検定は年齢や経験の制限がなく、誰でも受験できます。
ただし取得者アンケートでは受験動機の1位が「仕事のスキルアップのため」85%で、業種も理美容・エステ17%、医療15%、福祉6%と、すでに仕事を持つ人が多数を占めます。
アロマセラピストに向いている性格はありますか
AEAJは性格に関する条件を示していません。
公式情報から読み取れるのは、認定スクールに通えること、学科50時間以上と実技85時間以上を確保できること、カルテ演習の10ケースをそろえられること、費用を負担できることという環境面の条件です。
まず何から始めればいいですか
アロマテラピー検定1級です。
受験料は6,600円(税込)で受験資格の制限はなく、合格率はAEAJ公式で約90%と案内されています。
1級に合格し、AEAJに入会してアロマテラピーアドバイザー資格を取得することが、アロマセラピストへ進む前提になります。
まとめ|アロマセラピストの向き不向きは性格ではなく条件
- 向き不向きを決めるのは性格ではなく、通学・時間・相手・費用・使い道の5条件
- 実技85時間以上はAEAJ認定スクールでしか履修できない
- 共通学科50時間以上は2025年3月開催の試験から独学受験が可能になった
- 標準カリキュラムは合計135時間以上
- カルテ演習ではカルテを10ケース作成する必要があり、施術する相手が要る
- 取得者アンケートの受験動機1位は「仕事のスキルアップのため」で85%
- 業種は理美容・エステ17%、医療15%、福祉6%
- 検定受験者は医療・福祉23%が最多で、上位資格に進む段階で理美容・エステ側へ寄る
- AEAJへ支払う費用は合計64,702円で、認定スクールの実技費用は別途
- 資格の保持には毎年12,000円の年会費が必要で、退会すると失効する
- 10年保持すると年会費だけで120,000円
- アロマの資格はすべて民間資格で、独占業務はなく診断や治療もできない
- 香りを生活に取り入れたいだけならアロマテラピー検定で足りる
- 検定は受験資格の制限がなく2級・1級とも6,600円、合格率は約90%
- 認定者13,189名は検定の累計受験申込者562,889人の2.3%
資格そのものの中身と取得ルートはアロマセラピストとはで整理しています。
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