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行政書士はやめとけと言われる理由|データで確かめた4つの根拠

行政書士はやめとけと言われる理由。合格率14.54%で受験者の62.3%は40代以上
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行政書士を調べると「やめとけ」「食えない」という言葉が必ず出てきます。

言われる理由には、実際のデータで裏づけられるものと、そうでないものが混ざっています。

この記事では、よく挙げられる4つの理由を、試験機関と日本行政書士会連合会が公表している数字で一つずつ確認します。

編集部のアドバイス

斉藤さやか
斉藤さやか

「やめとけ」という意見の多くは、資格を取ったあとの受注の難しさを指しています。試験そのものより、独立後に仕事をどう取るかが本題です。会社員として働きながら取得して、副業や転職の選択肢を広げる使い方もあるので、自分がどの使い方をするのかを先に決めてから判断してください。

目次

本コンテンツは、当サイト(ママキャン資格部)の制作ガイドラインに基づく編集プロセスを経て作成しています。 >>コンテンツ制作ガイドライン

理由1|合格率14.54%は決して易しくない

行政書士試験の合格率の推移

まず試験そのものの水準です。

年度受験者数合格者数合格率
令和7年度50,163人7,292人14.54%
令和6年度47,785人6,165人12.90%
令和5年度46,991人6,571人13.98%
令和4年度47,850人5,802人12.13%
令和3年度47,870人5,353人11.18%

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過去10年の合格率は9.95%から15.72%で、平均は12.53%です。

受験者の85%以上が不合格になる試験だということです。

さらに合格には法令等122点・基礎知識24点・全体180点という3つの基準をすべて満たす必要があります。

「誰でも受けられる」ことと「簡単に受かる」ことは別だ、という指摘は事実です。

くわしくは行政書士の難易度にまとめています。

斉藤さやか斉藤さやか

受験資格がないので気軽に申し込めるのですが、令和7年度は申込者の21%が受験に来ていません。ここまで含めると、最後までやり切る人自体が限られている試験です。

理由2|1件あたりの報酬額が低い業務が2割ある

平均報酬額の分布(203業務)

次に収入面です。

日本行政書士会連合会の報酬額統計から、平均報酬額の分布を集計しました。

平均報酬額の帯業務数割合
3万円未満38件18.7%
3万円以上5万円未満29件14.3%
5万円以上10万円未満51件25.1%
10万円以上20万円未満51件25.1%
20万円以上50万円未満29件14.3%
50万円以上5件2.5%

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※当サイトで集計

平均報酬額が3万円未満の業務が18.7%あります。

内容証明郵便作成は平均26,960円で、回答者179人という比較的扱う人の多い業務です。

単価の低い仕事だけで生計を立てようとすると、相当な件数が必要になるのは確かです。

一方で50万円以上の業務も2.5%あり、一般貨物自動車運送事業経営許可申請の平均は457,675円でした。

単価が低いのは事実ですが、すべての業務が低いわけではありません。

理由3|全国に54,186人という同業者がいる

競合の多さもよく挙げられます。

区分人数
個人会員54,186人
法人会員1,719
令和7年度の試験合格者7,292人

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※令和8年4月1日現在

会員54,186人に対して、毎年7,292人が新たに合格しています。

ただし分布には偏りがあります。

東京都が8,573人で全体の15.8%、上位3都府県で29.6%を占める一方、鳥取県は212人です。

同業者の数は地域によって40倍以上違うため、「飽和している」という感覚は活動する地域によってかなり変わります。

理由4|資格を取っただけでは仕事が来ない

最も本質的な指摘がこれです。

行政書士の業務は行政書士法第19条によって資格者に独占されており、無資格で報酬を得て行うと第21条の2により1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象になります。

制度上の保護はあるということです。

項目内容
独占の根拠行政書士法第19条第1項
罰則1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金(第21条の2)
名称の制限行政書士でない者は行政書士または紛らわしい名称を用いてはならない(第19条の2)

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ただし独占業務があることと、依頼が自動的に来ることは別です。

行政書士の報酬には法定の基準がなく、価格も自分で決めます。

つまり資格は「その仕事をしてよい」という許可であって、「仕事が来る」という保証ではありません。

「やめとけ」と言われる理由の中心は、この受注の部分にあります。

斉藤さやか斉藤さやか

独占業務があるのに食えないと言われるのは矛盾しているようですが、要は営業の話です。ここを分けて考えないと、資格そのものへの評価を見誤ります。

合格率14.54%という数字は、対策の質がそのまま結果に出ることを意味します。

合格実績を公表している講座は合格実績から選ぶ行政書士講座で比べられます。

受験者の62.3%は40代以上という事実

令和7年度 年齢別の受験者構成

否定的な意見がある一方で、受験者は増え続けています。

令和7年度の年齢別の内訳です。

年齢受験者数全体に占める割合合格率
10歳代以下723人1.4%9.13%
20歳代8,294人16.5%18.29%
30歳代9,907人19.8%19.41%
40歳代12,161人24.2%15.35%
50歳代12,330人24.6%11.72%
60歳代以上6,748人13.5%7.02%

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※割合と合格率は当サイトで算出

受験者の62.3%が40代以上です。

最も多いのは50歳代の12,330人でした。

受験者数は平成30年度の39,105人から令和7年度の50,163人へ、7年間で1万1千人以上増えています。

「やめとけ」と言われながら受験者が増え続けているのは、定年後や転職の選択肢として評価されている面があるからだと読めます。

なお令和7年度の合格者には77歳の人が含まれています。

試験に合格しただけでは行政書士になれない

「やめとけ」の背景には、合格から開業までの距離もあります。

行政書士法第6条は次のように定めています。

条文内容
第6条第1項行政書士となる資格を有する者が行政書士となるには、行政書士名簿に住所・氏名・生年月日・事務所の名称及び所在地その他の事項の登録を受けなければならない
第6条第2項・第3項行政書士名簿は日本行政書士会連合会に備え、登録は同会が行う
第6条の2第1項登録の申請は、事務所の所在地の属する都道府県の行政書士会を経由して行う

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試験に合格しただけでは行政書士を名乗れません。

名簿への登録を受けて初めて業務を行えます。

しかも登録の申請には事務所の名称と所在地が必要です。

つまり登録の時点で事務所を構えることが前提になっています。

合格後すぐに独立を決めきれない人にとっては、ここが一つの区切りになります。

なお登録に必要な費用は都道府県の行政書士会ごとに異なるため、事務所を置く予定の会に確認してください。

「やめとけ」が当てはまる人と当てはまらない人

ここまでのデータを、判断材料として整理します。

使い方データから言えること
独立して生計を立てる単価の低い業務が18.7%あり、受注の導線づくりが前提になる
勤務先で活かす業務範囲が条文で保護されており、担当できる仕事の幅が広がる
定年後の選択肢にする受験者の13.5%が60歳代以上で、合格者には77歳の例もある
他資格と組み合わせる弁護士・弁理士・公認会計士・税理士の有資格者は試験なしで資格を得られる

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「やめとけ」という意見は、独立して生計を立てる前提の話として見ると筋が通っています。

一方で勤務や副業、定年後の活動として考える場合には、同じ前提は当てはまりません。

どの使い方をするのかを決めてから、必要な学習量を見積もるのが現実的な順番です。

収入の構造は行政書士の年収で詳しく整理しています。

行政書士はやめとけと言われることに関するよくある質問

行政書士は本当に食えないのですか?

業務によります。

平均報酬額が3万円未満の業務が18.7%ある一方、50万円以上の業務も2.5%あります。

行政書士は飽和していますか?

会員数は令和8年4月1日現在で54,186人です。

ただし東京都8,573人に対し鳥取県212人と地域差が大きく、一律には言えません。

試験は簡単ですか?

簡単ではありません。

令和7年度の合格率は14.54%で、過去10年の平均は12.53%です。

資格を取れば仕事は来ますか?

来ません。

行政書士法第19条で業務は独占されていますが、依頼の獲得は別の問題です。

何歳から目指しても遅くないですか?

令和7年度は受験者の13.5%が60歳代以上で、合格者には77歳の人がいます。

ただし60歳代以上の合格率は7.02%で、全年齢のなかで最も低い数字です。

独立せずに働く道はありますか?

あります。

行政書士法人や企業で勤務する働き方があり、その場合は給与として支払われます。

まとめ|行政書士の「やめとけ」は独立前提の話

  • 合格率は令和7年度14.54%、過去10年平均12.53%で易しい試験ではない
  • 合格には3つの基準点をすべて満たす必要がある
  • 平均報酬額が3万円未満の業務が18.7%ある一方、50万円以上も2.5%ある
  • 会員は54,186人だが東京8,573人・鳥取212人と地域差が40倍以上
  • 第19条で業務は独占され、違反には拘禁刑または罰金がある
  • ただし独占業務があることと依頼が来ることは別問題
  • 受験者の62.3%は40代以上で、受験者数は7年で1万1千人以上増えている
  • 「やめとけ」は独立して生計を立てる前提の話として読むのが正確

講座で対策する場合は行政書士の通信講座おすすめ8選で比較してください。

出典一覧

この記事を書いた人

斉藤さやかのアバター 斉藤さやか Mamcamp代表・講師

強みも特技もない一人の主婦から、公式LINE/Instagram/YouTubeなどの運用・監修を1,200件以上経験し、時間と場所に縛られない働き方を実現。

現在はマーケティングコンサルタントとしても活動しながら、これまでに累計900名以上(のべ1,000名近く)の主婦の働き方をサポート。ママキャンでは「強みのない主婦でも、自分に合う仕事は必ず見つかる」という前提で、一人ひとりに合わせた個別サポートに邁進しています。

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