MENU

社会福祉士の年収は平均403万円|国の調査でわかる実態と資格手当

社会福祉士の年収。公式の就労状況調査による平均は403.1万円で最頻値も400万円
  • URLをコピーしました!

社会福祉士の年収は、平均で403.1万円です。

この数字は求人サイトの集計ではなく、厚生労働省の協力を得て試験センターが実施した全国調査の結果です。

回答者は10万人を超えます。

ただし調査は令和2年度に行われ、年収は令和元年分です。

この記事では公式調査の数字をそのまま使い、勤続年数による差や資格手当の実態まで確認します。

編集部のアドバイス

斉藤さやか
斉藤さやか

社会福祉士は、公的な平均年収が公表されている数少ない資格です。多くの資格は職業分類に区分がなく「求人サイトの数字しかない」という状態になりますが、社会福祉士は登録者10万人の回答が公開されています。数字を調べるならまずこの調査を見てください。

目次

本コンテンツは、当サイト(ママキャン資格部)の制作ガイドラインに基づく編集プロセスを経て作成しています。 >>コンテンツ制作ガイドライン

社会福祉士の平均年収は403.1万円

令和2年度就労状況調査の年収データ

出典は社会福祉振興・試験センターの就労状況調査です。

項目値
平均年収403.1万円
最頻値400万円
標準偏差175.8万円
最高値3,000万円
最低値1万円
回答者77,576人
無回答13,420人(17.30%)

← 横にスクロールできます →

※集計データから当サイトで抽出

平均403.1万円、最頻値も400万円です。

対象は「福祉・介護・医療の分野で仕事をしている」と回答した77,576人です。

標準偏差が175.8万円と大きく、ばらつきの広い分布になっています。

年収の分布を見ると、その広さがはっきりします。

年収人数割合
103万円未満2,431人3.13%
103〜130万円未満837人1.08%
130〜150万円未満497人0.64%
150〜200万円未満1,300人1.68%
200〜300万円未満8,522人10.99%
300〜400万円未満18,174人23.43%
400〜500万円未満15,339人19.77%
500〜600万円未満8,197人10.57%
600万円以上8,859人11.42%
無回答13,420人17.30%

← 横にスクロールできます →

※当サイトで集計データから抽出

最も多い層は300万円台の23.43%です。

300万円台と400万円台を合わせると43.20%になります。

一方で600万円以上が11.42%、103万円未満も3.13%います。

パートタイムや短時間勤務が含まれるため、下側にも層があります。

この数字を読むときの3つの注意点

公式調査でも、そのまま今の水準として使うことはできません。

注意点内容
調査時期令和2年度実施で、年収は令和元年(2019年)分
回答の性質登録者への任意の調査で、無回答が17.30%ある
対象の限定福祉・介護・医療の分野で働いている人の数字で、他分野や未就業者は含まない

← 横にスクロールできます →

試験センターが公表している就労状況調査は令和2年度、平成27年度、平成24年度の3回だけです。

令和2年度が最新版です。

斉藤さやか斉藤さやか

6年前のデータであることは弱点ですが、それでも求人サイトの集計より信頼できます。求人の提示額は「これから採る人の条件」で、今働いている人の実態ではありません。公式調査は実際に働いている10万人が答えたものです。

社会福祉士の年収は勤続年数で倍近く変わる

現在の職場の職歴別 平均年収

同じ調査に、現在の職場での職歴別の平均年収があります。

現在の職場の職歴回答数平均年収
1年以上3年未満13,055人307.2万円
3年以上5年未満9,954人332.2万円
5年以上10年未満17,225人368.0万円
10年以上15年未満11,250人420.1万円
15年以上20年未満7,633人476.7万円
20年以上30年未満7,653人555.2万円
30年以上2,402人626.0万円
全体77,576人403.1万円

← 横にスクロールできます →

※当サイトで集計データから抽出

1年以上3年未満の307.2万円から、30年以上の626.0万円まで上がります。

差は318.8万円で、2倍を超えます。

全体平均の403.1万円を超えるのは、職歴10年以上の層からです。

5年以上10年未満の368.0万円は、まだ平均に届きません。

働き始めてすぐの水準を見て判断すると、実態を低く見積もることになります。

なお1年未満の層は8,181人いますが、年収の回答は全員が無回答です。

前年の年収がその職場のものではないため、答えられない設計になっています。

無回答13,420人のうち8,181人、61.0%がこの層です。

養成校の教員は平均538.7万円

同じ調査の別の区分です。

項目値
平均年収538.7万円
最頻値500万円
最高値1,800万円
回答者1,234人
600万円以上の割合35.09%

← 横にスクロールできます →

※当サイトで集計データから抽出

福祉・介護・医療の資格者を養成する高校・専門学校・大学等で働く人の数字です。

福祉分野の403.1万円より135.6万円高くなっています。

ただし回答者は1,234人で、社会福祉士全体から見ると1.23%です。

手当が付くかは職場次第ですが、資格がなければ土俵に乗りません。

取得までの費用は社会福祉士講座の受講料比較で把握できます。

社会福祉士の6割の職場には資格手当がない

資格手当の有無と金額

年収を考えるうえで無視できないデータです。

区分人数割合
資格手当がある29,010人37.40%
資格手当がない47,611人61.37%
無回答955人1.23%

← 横にスクロールできます →

※当サイトで集計データから抽出

6割を超える職場に資格手当がありません。

手当がある場合の金額です。

項目値
平均額10,827円/月
最頻値10,000円/月
最高値200,000円/月
最低値100円/月

← 横にスクロールできます →

※当サイトで集計データから抽出

平均は月10,827円です。

年額にすると13万円ほどになります。

金額の分布も偏っています。

月額割合(手当がある人の中で)
5,000円未満15.56%
5,000〜10,000円未満26.22%
10,000〜20,000円未満37.03%
20,000〜30,000円未満11.38%
30,000〜50,000円未満4.34%
50,000円以上0.76%

← 横にスクロールできます →

※当サイトで集計データから抽出

2万円未満が78.81%を占めます。

3万円以上は5.10%しかありません。

資格手当だけで年収が大きく変わる構造ではない、というのが数字の示すところです。

斉藤さやか斉藤さやか

資格を取れば手当がつく、と単純には言えません。6割の職場には制度自体がなく、あっても月1万円前後です。年収が上がるとしたら、手当ではなく任される仕事や役職が変わることのほうが効いていると考えられます。勤続年数別の数字がそれを裏づけています。

社会福祉士の8割弱は福祉・介護・医療の分野で働いている

そもそもどこで働いているのかも、同じ調査でわかります。

現在の就業状況人数割合
福祉・介護・医療の分野で仕事をしている77,576人77.36%
資格者を養成する高校・専門学校・大学等で仕事をしている1,234人1.23%
福祉・介護・医療以外の分野で仕事をしている9,439人9.41%
仕事をしていない10,778人10.75%
無回答1,254人1.25%
合計100,281人100%

← 横にスクロールできます →

※当サイトで集計データから抽出

77.36%が福祉・介護・医療の分野で働いています。

一方で9.41%は他分野、10.75%は仕事をしていないと答えています。

登録している人の2割弱は、資格と直接関係のない状況にあるということです。

公的な職業分類には社会福祉士の区分がない

年収を別の角度から確認しようとすると、ここで止まります。

総務省の日本標準職業分類の全416項目を検索しましたが、「社会福祉士」という項目はありません。

近い区分は次のとおりです。

大分類中分類小分類
B 専門的・技術的職業従事者16 社会福祉専門職業従事者161 福祉相談指導専門員
B 専門的・技術的職業従事者16 社会福祉専門職業従事者162 福祉施設指導専門員
B 専門的・技術的職業従事者16 社会福祉専門職業従事者169 その他の社会福祉専門職業従事者

← 横にスクロールできます →

※該当部分を当サイトで抜粋

この区分は資格の有無で分かれません。

社会福祉士の資格を持たない相談員も同じ枠に入ります。

産業別で見ると次の水準です。

産業(男女計・年齢計)所定内給与額
医療,福祉315.7千円
(参考)産業で最も高い 電気・ガス・熱供給・水道業444.0千円
(参考)産業で最も低い 宿泊業,飲食サービス業277.2千円

← 横にスクロールできます →

医療,福祉は315.7千円(男344.3千円・女302.8千円)です。

ただしこれは令和7年6月分の所定内給与額で、賞与や時間外を含みません。

12を掛けても年収にはなりません。

また医療,福祉には医師も介護職員も含まれるため、社会福祉士の水準を表すものではありません。

社会福祉士の年収を知りたいなら、産業別統計より試験センターの就労状況調査を見るほうが直接的です。

社会福祉士は名称独占で業務独占ではない

収入の構造を理解するうえで押さえておきたい点です。

社会福祉士及び介護福祉士法第48条第1項はこう定めています。

「社会福祉士でない者は、社会福祉士という名称を使用してはならない」

禁じられているのは名称の使用です。

相談援助の仕事そのものを社会福祉士が独占しているわけではありません。

違反した場合の罰則も定められています。

条文内容
第53条第48条第1項に違反した者などは30万円以下の罰金

← 横にスクロールできます →

資格がないと働けない仕事ではないため、資格手当が6割の職場にない、という状況ともつながります。

一方で法律上の義務は課されます。

条文内容
第44条の2(誠実義務)担当する者が個人の尊厳を保持し自立した日常生活を営めるよう、常にその者の立場に立って誠実に業務を行う
第45条(信用失墜行為の禁止)社会福祉士の信用を傷つけるような行為をしてはならない
第46条(秘密保持義務)正当な理由なく業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。社会福祉士でなくなった後も同様
第47条第1項(連携)地域に即した創意と工夫を行いつつ、福祉サービス関係者等との連携を保つ
第47条の2(資質向上の責務)環境の変化による業務内容の変化に適応するため知識及び技能の向上に努める

← 横にスクロールできます →

第45条と第46条に違反すると、厚生労働大臣が登録を取り消すか、期間を定めて名称の使用を停止できます(第32条第2項)。

社会福祉士の年収に関するよくある質問

社会福祉士の平均年収はいくらですか?

403.1万円です。

社会福祉振興・試験センターの令和2年度就労状況調査で、福祉・介護・医療分野で働く77,576人の令和元年の年収の平均です。

そのデータは新しいですか?

令和2年度の調査で、年収は令和元年(2019年)分です。

試験センターが公表している就労状況調査はこれが最新版です。

年収はどのくらい上がりますか?

現在の職場での職歴別で見ると、1年以上3年未満が307.2万円、30年以上が626.0万円です。

全体平均403.1万円を超えるのは職歴10年以上からです。

資格手当はもらえますか?

職場によります。

資格手当があると答えたのは37.40%で、61.37%はないと答えています。

資格手当はいくらですか?

手当がある場合の平均は月10,827円です。

2万円未満が78.81%を占めます。

社会福祉士はどこで働いていますか?

77.36%が福祉・介護・医療の分野です。

9.41%は他分野、10.75%は仕事をしていないと答えています。

公的な統計に社会福祉士の区分はありますか?

ありません。

総務省の日本標準職業分類の416項目に「社会福祉士」の項目はなく、近い区分も資格の有無で分かれません。

社会福祉士は業務独占資格ですか?

名称独占資格です。

社会福祉士でない者が名称を使うことは禁じられていますが、相談援助の業務自体は独占されていません。

まとめ|社会福祉士の年収は公式調査で平均403.1万円

  • 平均年収403.1万円(最頻値400万円・標準偏差175.8万円・回答77,576人)
  • 出典は試験センターの令和2年度就労状況調査で、年収は令和元年分
  • 300万円台が23.43%で最多、300〜500万円で43.20%を占める
  • 現在の職場の職歴別では307.2万円(1〜3年)から626.0万円(30年以上)まで
  • 全体平均を超えるのは職歴10年以上から
  • 養成校の教員は平均538.7万円だが回答は1,234人のみ
  • 資格手当があるのは37.40%で、61.37%の職場にはない
  • 手当がある場合の平均は月10,827円、2万円未満が78.81%
  • 登録者の77.36%が福祉・介護・医療の分野で働いている
  • 総務省の職業分類に社会福祉士の区分はない
  • 社会福祉士は名称独占で、業務独占ではない

資格の位置づけは社会福祉士とはで整理しています。

合格率は社会福祉士の難易度で確認できます。

講座で対策する場合は社会福祉士の通信講座おすすめ5選で比較してください。

出典一覧

この記事を書いた人

斉藤さやかのアバター 斉藤さやか Mamcamp代表・講師

強みも特技もない一人の主婦から、公式LINE/Instagram/YouTubeなどの運用・監修を1,200件以上経験し、時間と場所に縛られない働き方を実現。

現在はマーケティングコンサルタントとしても活動しながら、これまでに累計900名以上(のべ1,000名近く)の主婦の働き方をサポート。ママキャンでは「強みのない主婦でも、自分に合う仕事は必ず見つかる」という前提で、一人ひとりに合わせた個別サポートに邁進しています。

コメント

コメントする

目次