ケアマネジャー(介護支援専門員)試験の第28回(令和7年度)の合格率は25.6%でした。
受験者50,601人に対して、合格者は12,961人です。
厚生労働省は第1回(平成10年度)から第28回までの実施状況をすべて公表しています。
28回を通して見ると、合格率は10.1%から44.1%まで大きく動いてきました。
もっとも低かったのは第21回(平成30年度)の10.1%です。
この記事では、28回分の推移と、合格率が大きく動いた2つの転換点を確認します。
年によって合格率が13ポイント動く試験です。出題傾向を押さえた教材で対策する方法もあります。
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編集部のアドバイス

「ケアマネの合格率は20%前後」とよく言われますが、直近5回でも19.0%から32.1%まで13.1ポイント動いています。受ける年によって体感はかなり変わります。
ケアマネの合格率は第28回で25.6%
まず直近の数字です。
第28回は50,601人が受験して12,961人が合格
| 項目 | 第28回(令和7年度) |
|---|---|
| 試験期日 | 令和7年10月12日(日) |
| 受験者数 | 50,601人 |
| 合格者数 | 12,961人 |
| 合格率 | 25.6% |
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前回の第27回は32.1%だったので、6.5ポイント下がりました。
直近5回でも13.1ポイント動いている
| 回 | 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第24回 | 令和3年度 | 54,290 | 12,662 | 23.3% |
| 第25回 | 令和4年度 | 54,406 | 10,328 | 19.0% |
| 第26回 | 令和5年度 | 56,494 | 11,844 | 21.0% |
| 第27回 | 令和6年度 | 53,699 | 17,228 | 32.1% |
| 第28回 | 令和7年度 | 50,601 | 12,961 | 25.6% |
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最低の第25回19.0%と最高の第27回32.1%で、13.1ポイントの差があります。
受験者数は5万人台で安定しているため、合格者数の増減がそのまま合格率に出ています。
累計では約78万人が合格している
第1回から第28回までの合計は、受験者3,162,106人・合格者781,248人です。
厚生労働省は第22回について、10月13日開催分と3月8日開催分を合算して掲載していると注記しています。
ケアマネの合格点は第28回で18点と25点
合格率とあわせて確認しておきたいのが、何点取れば合格になるのかです。
合格点は2分野それぞれに設定される
ケアマネ試験の合格基準は、総得点ではなく分野ごとに設定されます。
介護支援分野25問と保健医療福祉サービス分野35問のそれぞれで、基準となる点数に達している必要があります。
配点は1問1点です。
片方だけ高得点でも、もう片方が基準に届かなければ合格になりません。
直近5回の合格点の推移
埼玉県が公表している合格基準から、直近5回分を並べます。
| 回 | 年度 | 介護支援分野(25問) | 保健医療福祉(35問) | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第24回 | 令和3年度 | 14点 | 25点 | 23.3% |
| 第25回 | 令和4年度 | 18点 | 26点 | 19.0% |
| 第26回 | 令和5年度 | 17点 | 24点 | 21.0% |
| 第27回 | 令和6年度 | 18点 | 25点 | 32.1% |
| 第28回 | 令和7年度 | 18点 | 25点 | 25.6% |
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※合格基準は埼玉県の公表資料、合格率は厚生労働省の公表値によります。
2分野それぞれの基準を満たす必要があり、合計点では判定しません。
介護支援分野は14点から18点、保健医療福祉サービス分野は24点から26点の範囲で動いています。
合格点は正答率70%を難易度で補正して決まる
公表資料の注記には、「介護支援分野、保健医療福祉サービス分野ごとに、正答率70%を基準とし、問題の難易度で補正した」と書かれています。
70%が出発点で、その年の問題の難しさに応じて上下に動かされる仕組みです。
得点率にすると次のようになります。
| 回 | 介護支援分野の得点率 | 保健医療福祉の得点率 |
|---|---|---|
| 第24回 | 56.0% | 71.4% |
| 第25回 | 72.0% | 74.3% |
| 第26回 | 68.0% | 68.6% |
| 第27回 | 72.0% | 71.4% |
| 第28回 | 72.0% | 71.4% |
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※当サイトで合格点を問題数で割って算出しました。
小数第2位を四捨五入しています。
70%を上回る回も下回る回もあり、補正は一方向ではありません。
第24回は介護支援分野が14点まで下がった
直近5回で突出しているのが第24回です。
介護支援分野の合格点が14点、得点率にして56.0%まで下がっています。
出発点の70%から14ポイント下方に補正された形です。
この回の合格率は23.3%で、基準が下がった結果として合格率が極端に高くなったわけではありません。
問題が難しかったぶんを基準側で調整した回と読めます。
斉藤さやか「7割取れば受かる」という説明をよく見かけますが、第24回の介護支援分野は56%で合格しています。固定の目標点を置くより、分野ごとに穴を作らないほうが確実です。
合格点が同じでも合格率は変わる
第27回と第28回は、合格点が18点と25点でまったく同じです。
それでも合格率は32.1%と25.6%で、6.5ポイント違います。
合格点は問題の難易度に合わせて決まるもので、受験者全体の出来までは吸収しません。
合格点は試験後に公表される
合格基準は試験前には示されず、合格発表に合わせて公表されます。
公表するのは実施主体である都道府県です。
受験する年の基準は、受験地の都道府県が公表する資料で確認してください。
ケアマネの合格率は28回で2度大きく動いた
長期の推移を見ると転換点がはっきりします。
第1回から第10回までの推移
| 回 | 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 平成10年度 | 207,080 | 91,269 | 44.1% |
| 第2回 | 平成11年度 | 165,117 | 68,090 | 41.2% |
| 第3回 | 平成12年度 | 128,153 | 43,854 | 34.2% |
| 第4回 | 平成13年度 | 92,735 | 32,560 | 35.1% |
| 第5回 | 平成14年度 | 96,207 | 29,508 | 30.7% |
| 第6回 | 平成15年度 | 112,961 | 34,634 | 30.7% |
| 第7回 | 平成16年度 | 124,791 | 37,781 | 30.3% |
| 第8回 | 平成17年度 | 136,030 | 34,813 | 25.6% |
| 第9回 | 平成18年度 | 138,262 | 28,391 | 20.5% |
| 第10回 | 平成19年度 | 139,006 | 31,758 | 22.8% |
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制度が始まった第1回は44.1%で、受験者も207,080人と最多でした。
その後は回を追うごとに下がり、第9回で20.5%まで落ちています。
第11回から第20回までの推移
| 回 | 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第11回 | 平成20年度 | 133,072 | 28,992 | 21.8% |
| 第12回 | 平成21年度 | 140,277 | 33,119 | 23.6% |
| 第13回 | 平成22年度 | 139,959 | 28,703 | 20.5% |
| 第14回 | 平成23年度 | 145,529 | 22,332 | 15.3% |
| 第15回 | 平成24年度 | 146,586 | 27,905 | 19.0% |
| 第16回 | 平成25年度 | 144,397 | 22,331 | 15.5% |
| 第17回 | 平成26年度 | 174,974 | 33,539 | 19.2% |
| 第18回 | 平成27年度 | 134,539 | 20,924 | 15.6% |
| 第19回 | 平成28年度 | 124,585 | 16,281 | 13.1% |
| 第20回 | 平成29年度 | 131,560 | 28,233 | 21.5% |
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第17回の174,974人が受験者数の最多です。
第19回の13.1%は、この時点までで最低の合格率でした。
第21回で受験者が62.5%減り、合格率も10.1%まで落ちた
| 回 | 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第20回 | 平成29年度 | 131,560 | 28,233 | 21.5% |
| 第21回 | 平成30年度 | 49,332 | 4,990 | 10.1% |
| 第22回 | 令和元年度 | 41,049 | 8,018 | 19.5% |
| 第23回 | 令和2年度 | 46,415 | 8,200 | 17.7% |
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第20回から第21回で、受験者数は131,560人から49,332人へ82,228人減りました。
減少率は62.5%です。
同じ年に合格率も21.5%から10.1%へ落ち、28回を通じて最低の数字になりました。
この年に受験資格の対象が整理され、実務経験の要件が変わっています。
受験資格の中身はケアマネの受験資格で扱っています。
その介護福祉士側の合格発表と、第38回から始まったパート別合格は介護福祉士の合格発表はいつ?にまとめています。
斉藤さやか第21回の10.1%は、受験資格が変わった年の数字です。母集団が入れ替わった直後なので、ここだけを見て「ケアマネは1割しか受からない」と考える必要はありません。
ケアマネの合格者は介護福祉士が64.1%
誰が合格しているかも公表されています。
第28回の職種別合格者数
| 職種 | 合格者数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 介護福祉士 | 8,310人 | 64.1% |
| 看護師、准看護師 | 2,094人 | 16.2% |
| 社会福祉士 | 857人 | 6.6% |
| 理学療法士 | 618人 | 4.8% |
| 作業療法士 | 293人 | 2.3% |
| 保健師 | 245人 | 1.9% |
| 相談援助業務等従事者 | 242人 | 1.9% |
| 柔道整復師 | 212人 | 1.6% |
| 栄養士、管理栄養士 | 198人 | 1.5% |
| 歯科衛生士 | 137人 | 1.1% |
| 薬剤師 | 126人 | 1.0% |
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厚生労働省は、この表の合計欄について複数の法定資格の取得者を含むため合格者数とは一致しないと注記しています。
累計では看護師・准看護師が23.2%
第1回から第28回の合計で見ると構成が変わります。
| 職種 | 累計合格者数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 介護福祉士 | 357,241人 | 45.7% |
| 看護師、准看護師 | 181,620人 | 23.2% |
| 相談援助業務等従事者 | 80,098人 | 10.3% |
| 社会福祉士 | 50,413人 | 6.5% |
| 保健師 | 29,189人 | 3.7% |
| 薬剤師 | 21,029人 | 2.7% |
| 理学療法士 | 20,035人 | 2.6% |
| 医師 | 15,493人 | 2.0% |
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累計では介護福祉士45.7%ですが、第28回では64.1%まで上がっています。
受験資格の整理後、介護福祉士ルートの比重が高まっている形です。
ケアマネの合格率は都道府県別には公表されない
地域ごとのデータの読み方です。
公表されているのは合格者数のみ
厚生労働省は都道府県別の合格者数を公表していますが、受験者数は都道府県別には公表していません。
そのため都道府県別の合格率は算出できません。
第28回の都道府県別合格者数(上位)
| 都道府県 | 合格者数 |
|---|---|
| 東京都 | 1,284人 |
| 大阪府 | 936人 |
| 神奈川県 | 904人 |
| 埼玉県 | 717人 |
| 愛知県 | 710人 |
| 千葉県 | 592人 |
| 北海道 | 569人 |
| 兵庫県 | 562人 |
| 福岡県 | 516人 |
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総計は12,961人です。
累計の都道府県別
第1回から第28回の合計では、東京都68,981人、大阪府58,620人、神奈川県45,483人、北海道40,637人の順です。
総計781,248人のうち、上位4都道府県で約27%を占めます。
ケアマネの合格率に関するよくある質問
ケアマネの合格率は何%ですか?
第28回(令和7年度)は25.6%です。
受験者50,601人に対し、合格者は12,961人でした。
合格率はどのくらい変わりますか?
28回を通して10.1%から44.1%まで動いています。
直近5回でも19.0%から32.1%までの幅があります。
いちばん低かったのはいつですか?
第21回(平成30年度)の10.1%です。
この年は受験者数も131,560人から49,332人へ62.5%減りました。
なぜ第21回で急に変わったのですか?
この年に受験資格の対象が整理されました。
厚生労働省は理由を数値とあわせて説明していないため、因果を断定することはできません。
都道府県で合格率は違いますか?
都道府県別の受験者数が公表されていないため、合格率は算出できません。
公表されているのは都道府県別の合格者数のみです。
これまでに何人が合格していますか?
第1回から第28回までの累計で781,248人です。
受験者の累計は3,162,106人でした。
ケアマネ試験は何点取れば合格ですか?
第28回は介護支援分野25問で18点、保健医療福祉サービス分野35問で25点が合格点でした。
合格点は回ごとに変わり、直近5回では介護支援分野が14点から18点の範囲で動いています。
まとめ:ケアマネの合格率は28回で10.1%から44.1%まで動いている
ケアマネの合格率について、厚生労働省の公表データから整理すると次のとおりです。
- 第28回(令和7年度)は25.6%、受験50,601人に対し合格12,961人
- 前回の第27回32.1%から6.5ポイント低下
- 28回を通じた最高は第1回の44.1%、最低は第21回の10.1%
- 第20回から第21回で受験者が131,560人から49,332人へ62.5%減少
- 直近5回は19.0%から32.1%の範囲で、13.1ポイントの幅がある
- 累計は受験者3,162,106人・合格者781,248人
- 第28回の職種別は介護福祉士64.1%、看護師・准看護師16.2%
- 都道府県別の受験者数は非公表のため、地域別の合格率は算出できない
「20%前後」という目安は間違いではありませんが、年による振れ幅は小さくありません。
受ける年の難易度に左右されにくい状態を作るなら、範囲を体系的に追える講座が使えます。
試験の中身はケアマネの難易度、受験できるかの判定はケアマネの受験資格で扱っています。
出典一覧
- 厚生労働省「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2026年10月7日確認)
- 厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等」(2026年10月7日確認)


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