ケアマネジャー(介護支援専門員)になるには、試験に合格するだけでは足りません。
試験の正式名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」です。
名前のとおり、この試験は実務研修を受けるための試験にあたります。
合格したあとに実務研修を受け、登録を経て介護支援専門員証の交付を受けて、ようやくケアマネとして働けます。
しかも受験の手前にも条件があります。
通算5年以上かつ従事日数900日以上の実務経験です。
この記事では、受験資格から資格証の交付までの流れを公式情報で確認します。
受験資格を満たしたら次は試験です。働きながら進める場合は、学習期間とサポート内容を確認しておくと計画が立ちます。
講座を使うなら申し込む時期で学費が変わります。ユーキャンのケアマネジャー講座は2026年10月22日23:59まで、WEB申込限定の「早得!スタート応援キャンペーン」で一括払いの学費が54,000円から49,000円(5,000円割引)になります(分割払いは54,600円→49,530円・3,810円×13回)。郵送・電話での申し込みと、10月23日0:00以降のWEB申込は通常価格です(2026年10月12日に公式の費用ページで確認・税込)。
編集部のアドバイス

「合格=ケアマネ」ではありません。合格後に研修と登録が控えています。試験の年だけでなく、その後のスケジュールも含めて計画してください。
なお、介護支援専門員証の有効期間と更新のための研修は、社会福祉法等の一部を改正する法律(令和8年法律第51号・令和8年6月25日公布)で廃止されることが決まっています。
施行日は政令待ちで、2026年10月時点では現行の更新制が続きます。
改正の内容はケアマネの資格は廃止されるのかで扱っています。
ケアマネになるには実務経験が先に必要
出発点は受験資格です。
通算5年以上かつ900日以上
受験資格は、国家資格等に基づく業務(別表1)または相談援助業務(別表2)に従事し、その期間が通算して5年以上であり、かつ従事日数が900日以上であることです。
期間と日数の両方を満たす必要があります。
常勤・非常勤・パート等の勤務形態は問わず、勤務時間が短い場合も1日として算定されます。
国家資格は登録日から数える
国家資格等を持ち、その資格に基づく業務で申し込む場合、実務経験の開始日は勤務を始めた日ではなく資格が登録された日です。
資格を取る前の勤務期間は含まれません。
要件の詳細はケアマネの受験資格で扱っています。
実際に合格しているのは介護福祉士が最多
第28回(令和7年度)の職種別合格者数は次のとおりです。
| 職種 | 合格者数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 介護福祉士 | 8,310人 | 64.1% |
| 看護師、准看護師 | 2,094人 | 16.2% |
| 社会福祉士 | 857人 | 6.6% |
| 理学療法士 | 618人 | 4.8% |
| 作業療法士 | 293人 | 2.3% |
| 保健師 | 245人 | 1.9% |
| 相談援助業務等従事者 | 242人 | 1.9% |
← 横にスクロールできます →
介護福祉士が64.1%で、合格者の3人に2人近くを占めます。
介護職から積み上げるルートが、実際にもっとも多い道筋です。
ケアマネになるには試験に合格する
次の段階が試験です。
試験は年1回、都道府県が実施する
ケアマネ試験は都道府県が実施します。
東京都の令和8年度の日程は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験申込期間 | 令和8年6月1日(月)〜6月30日(火)※当日消印有効 |
| 試験日 | 令和8年10月11日(日)午前10時開始 |
| 合格発表 | 令和8年11月24日(火)予定 |
| 受験手数料 | 12,400円(別途コンビニ振込手数料148円) |
← 横にスクロールできます →
実施主体が都道府県のため、日程や手数料は地域によって異なります。
出題は五肢複択60問・120分
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題方法 | 五肢複択方式(マークシート) |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 60問 |
| 内訳 | 介護支援分野25問/保健医療福祉サービス分野35問 |
← 横にスクロールできます →
第28回(令和7年度)の合格率は25.6%で、受験者50,601人に対し合格者は12,961人でした。
試験の中身はケアマネの難易度で扱っています。
受験地は勤務地か住所地で決まる
申込日現在に受験資格該当業務に従事している場合はその勤務地、従事していない場合は住所地が属する都道府県で受験します。
複数の勤務地がある場合は、主たる勤務地の所在する都道府県です。
申込後に受験地を変更することはできません。
斉藤さやか試験に受かった人のうち、その年に働き始められるとは限りません。研修の日程が次の段階の律速になります。
ケアマネになるには合格後に実務研修を受ける
ここが見落とされやすい段階です。
試験の正式名称が示していること
この試験の正式名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」です。
試験そのものが資格を与えるのではなく、実務研修を受講する資格を得るための試験という位置づけになります。
研修は都道府県や指定された団体が実施する
東京都の場合、公益財団法人東京都福祉保健財団が実務研修を実施しています。
同財団は実務研修のほか、専門研修Ⅰ、更新研修、再研修を実施しています。
専門研修Ⅱは公益財団法人総合健康推進財団、主任研修・主任更新研修は東京都介護支援専門員協議会が実施しています。
研修によって実施機関が分かれる仕組みです。
実務研修を修了してから登録と証の交付
実務研修を修了したあと、登録の手続きを経て介護支援専門員証の交付を受けます。
東京都福祉保健財団は、登録関連として「申請から登録・専門員証交付までのスケジュール」を案内しています。
試験合格から証の交付まで複数の手続きが続くため、合格した年のうちに働き始められるとは限りません。
教育訓練給付制度の案内がある
東京都福祉保健財団は、研修に関する案内のなかで教育訓練給付制度のページを設けています。
対象になるかは制度の要件と講座によって異なるため、個別に確認してください。
ケアマネになったあとも研修が続く
資格の維持にも条件があります。
証の更新には研修が必要
介護支援専門員証の更新には、所定の研修を修了する必要があります。
東京都福祉保健財団が実施している更新研修は次の3種類です。
| 研修 | 時間 |
|---|---|
| 更新研修(実務経験者) | 88時間 |
| 更新研修(実務経験者) | 32時間 |
| 更新研修(実務未経験者) | 54時間 |
← 横にスクロールできます →
実務経験者向けに88時間と32時間の2種類があり、実務未経験者向けは54時間です。
どの研修を受けるかは、これまでに修了した研修や実務経験の状況によって変わります。
同財団は「受講する研修がわからない方」向けの案内ページを用意しています。
主任ケアマネには別の研修がある
主任介護支援専門員になるには、主任研修を修了する必要があります。
東京都の場合、主任研修・主任更新研修は東京都介護支援専門員協議会が実施しています。
資格を取るまでより、維持するほうが長い
受験資格の5年、試験、実務研修、登録、そして更新研修。
資格を取るまでにかかる時間も長いですが、取得後も定期的に研修を受け続ける設計になっています。
更新研修の詳細はケアマネの更新研修で扱っています。
ケアマネになるにはどれくらいかかるか
全体の流れを並べます。
標準的な道筋
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 国家資格等に基づく業務または相談援助業務に通算5年以上かつ900日以上従事 |
| 2 | 介護支援専門員実務研修受講試験に合格(年1回・都道府県実施) |
| 3 | 実務研修を受講・修了 |
| 4 | 登録手続き |
| 5 | 介護支援専門員証の交付 |
| 6 | 以後、更新研修を修了して証を更新 |
← 横にスクロールできます →
最短でも実務経験の5年がかかる
段階1だけで5年以上です。
試験は年1回なので、受験資格を満たした年に不合格だと次は1年後になります。
第28回の合格率は25.6%で、直近5回は19.0%から32.1%の範囲でした。
累計で約78万人が合格している
第1回(平成10年度)から第28回までの累計は、受験者3,162,106人・合格者781,248人です。
制度の開始から28年で、約78万人が試験を通過してきました。
ケアマネになるには関するよくある質問
ケアマネになるには何年かかりますか?
受験資格を満たすだけで通算5年以上かつ900日以上の実務経験が必要です。
その後に試験、実務研修、登録の段階が続きます。
試験に合格すればケアマネになれますか?
なれません。
試験の正式名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」で、合格後に実務研修を受け、登録を経て介護支援専門員証の交付を受ける必要があります。
未経験から目指せますか?
受験資格として実務経験が必要なため、まず対象となる国家資格等に基づく業務または相談援助業務に就く必要があります。
第28回の合格者の64.1%は介護福祉士でした。
試験は年に何回ありますか?
年1回です。
東京都の令和8年度は10月11日(日)に実施されます。
資格を取ったあとも研修はありますか?
あります。
介護支援専門員証の更新には研修の修了が必要で、東京都では88時間・32時間・54時間の更新研修が実施されています。
費用はいくらかかりますか?
東京都の令和8年度の受験手数料は12,400円です。
このほか実務研修や更新研修の費用がかかり、金額は実施機関によって異なります。
まとめ:ケアマネになるには試験の前後に長い段階がある
ケアマネになるまでの流れを、公式情報から整理すると次のとおりです。
- 受験資格は国家資格等に基づく業務または相談援助業務に通算5年以上かつ900日以上
- 国家資格で申し込む場合、起算日は資格の登録日
- 試験は年1回、都道府県が実施(東京都の令和8年度は10月11日・受験手数料12,400円)
- 出題は五肢複択60問120分、第28回の合格率は25.6%
- 試験の正式名称は「実務研修受講試験」で、合格後に実務研修がある
- 実務研修の修了後、登録を経て介護支援専門員証が交付される
- 証の更新には研修が必要(東京都は88時間・32時間・54時間の3種類)
- 主任ケアマネには別途、主任研修がある
- 第1回から第28回までの累計合格者は781,248人
試験は通過点のひとつで、その前に5年、その後に研修と登録があります。
試験は年1回です。1回で通したい場合は、添削や質問のある講座を使う方法もあります。
合格率の推移はケアマネの合格率で扱っています。
出典一覧
- 東京都福祉保健財団「東京都介護支援専門員」(2026年10月7日確認)
- 東京都福祉保健財団「令和8年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験」(2026年10月7日確認)
- 厚生労働省「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2026年10月7日確認)
- 社会福祉振興・試験センター「介護支援専門員」(2026年10月7日確認)


コメント