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ウェブ解析士はいらない?協会調査で昇給に役立ったのは13.3%

ウェブ解析士はいらないのか。協会調査で役立った場面は体系的な知識の底上げ68.3%、昇給・昇進は13.3%
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ウェブ解析士が「いらない」と言われる背景には、民間資格で独占業務がないという事実があります。

ただし判断材料は、感想よりも協会自身が公開しているアンケート結果にあります。

その調査では93.3%が「仕事に役立った」と回答しています。

一方で、役立った場面を内訳で見ると「昇給・昇進・希望職種」は13.3%でした。

この記事では、この内訳と維持にかかる費用から、ウェブ解析士が自分に必要かどうかを切り分けます。

学ぶ内容が自分の目的と合うかを先に確かめたい場合は、協会が無料のお試しセミナーを用意しています。

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編集部のアドバイス

斉藤さやか
斉藤さやか

「役立った93.3%」と「昇給に役立った13.3%」は、同じ調査の数字です。矛盾ではなく、役立ち方の種類が違うだけです。自分が期待しているのがどちらなのかを先に決めると判断がつきます。

目次

本コンテンツは、当サイト(ママキャン資格部)の制作ガイドラインに基づく編集プロセスを経て作成しています。 >>コンテンツ制作ガイドライン

ウェブ解析士が「いらない」と言われる3つの理由

まず、言われている内容を事実で確認します。

民間資格で独占業務がない

ウェブ解析士は一般社団法人ウェブ解析士協会が認定する民間資格です。

国家資格ではないため、この資格がないとできない業務はありません。

協会自身も、ウェブ解析士の位置づけを「ウェブマーケティングに関わる『知識』を学べるのが『ウェブ解析士』」と説明しています。

資格を取ることで「デジタルマーケティングを始めるための入口に立てます」という表現です。

入口に立つための資格であり、実務の到達点を示すものとしては案内されていません。

維持に年会費とフォローアップテストが毎年かかる

取りきりの資格ではありません。

資格を継続するには、毎年2つの条件を満たす必要があります。

条件内容
年会費6,600円(税込)/資格認定で入会した初年度は免除
フォローアップテスト受験料無料・合格するまで何度でも受験可/毎年12月25日までの合格が目安

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フォローアップテストに合格できなかった場合、次年度は資格を維持できず無資格となり、オープンバッジも失効します。

年会費が未納の場合も、最終的に失効・退会となります。

取得費用22,000円に加えて、2年目以降は毎年6,600円が発生します。

5年維持するなら、年会費だけで26,400円(2年目から5年目の4回分)です。

毎年3割のテキスト更新に追従する必要がある

協会のカリキュラムは1月から12月の年度で運用され、1月で一新されます。

過年度のテキストについて、協会は「毎年3割程度内容が更新されている」と説明しています。

フォローアップテストは、この改訂分に追従するための仕組みです。

協会は、正会員・法人会員はPDF版の公式テキストを無料で閲覧できると案内しています。

毎年読み直す前提の資格なので、「取れば終わり」を期待すると負担に感じます。

ウェブ解析士が「いらない」かは協会調査の内訳で判断できる

協会のアンケートは、肯定的な数字と限定的な数字を同じページに載せています。

93.3%が「役立った」、「特に役立っていない」は6.7%

協会は、資格取得者654名を対象に調査を実施し、うち有資格者120名の詳細調査の結果を公開しています。

この詳細調査で「仕事に役立った」が93.3%、「特に役立っていない」が6.7%でした。

役立った場面の1位は「体系的な知識の底上げ」68.3%

重要なのは、どう役立ったかの内訳です。

役立った場面割合
体系的な知識の底上げ68.3%
レポート・コンサル業務35%
Web制作・サイト運営25.8%
昇給・昇進・希望職種13.3%
受注率アップ・案件増・単価アップ12.5%

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※複数回答/n=120

1位は「体系的な知識の底上げ」で68.3%です。

これは学習そのものの効果で、資格証明としての効果ではありません。

一方、待遇に直結する項目は1割台です。

  • 昇給・昇進・希望職種:13.3%
  • 受注率アップ・案件増・単価アップ:12.5%

つまり協会のデータは「知識の整理には役立つが、待遇に直結したと答えた人は約8人に1人」という内容になっています。

斉藤さやか斉藤さやか

「いらない」と言う人と「役立った」と言う人が両方いるのは、期待していた役立ち方が違うだけです。昇給を期待していた人には13.3%の側の結果が返ります。

名刺の肩書きとして期待する場合は向かない

協会は調査ページで、資格を「ただの『名刺の肩書き』で終わらせない」という趣旨の説明をしています。

実際の内訳でも、効果が出ているのは知識と業務の質の側です。

資格名を提示することで案件や評価が動くことを期待する場合、13.3%と12.5%という数字を前提に判断する必要があります。

ウェブ解析士の年収データは「いらない」の反証になるか

協会は年収のデータも公開しています。

ただし読み方に注意が必要です。

平均571万円・中央値500万円という数字

資格平均年収中央値回答数
ウェブ解析士571万円500万円n=266
上級ウェブ解析士679万円610万円n=106

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※資格保有者への年収調査/n=372

平均と中央値に71万円の差があるので、高い層が平均を引き上げている分布です。

判断に使うなら中央値の500万円を見てください。

協会自身が「年収上昇を保証するものではない」と注記している

この年収データには、協会の注記が添えられています。

「資格レベルと年収には相関がみられますが、資格取得が年収上昇を保証するものではありません。回答者の職種・経験年数等により異なります」という内容です。

つまり571万円は、資格の効果として示された数字ではありません。

この資格を取る層の属性を反映した数字です。

増収53.8%の内訳と平均の増減額

過去1年間の年収変化も公開されています。

区分人数割合
増収198名53.8%
変化なし118名32.1%
減収52名14.1%

← 横にスクロールできます →

※n=368

平均増減額は33万円で、上級ウェブ解析士の保有者では平均61万円とされています。

ただし、減収が14.1%いることも同じデータに出ています。

資格を持っている人のなかでも年収が下がった人がいるため、増収53.8%を資格の効果として読むことはできません。

ウェブ解析士がいらない人と、取る価値がある人

ここまでの数字を、判断に落とします。

ウェブ解析士がいらない人

次のような場合は、費用に対して得られるものが小さくなります。

  • 資格名そのものを評価や単価の根拠にしたい(待遇に効いたのは13.3%と12.5%)
  • 独占業務や資格手当を期待している(民間資格で独占業務はない)
  • 毎年のフォローアップテストと年会費6,600円を続ける見込みがない
  • GA4の操作方法だけを知りたい(協会は目的別にGoogleアナリティクス4講座を案内している)

GA4の使い方を学びたい場合、協会自身が上級ではなくGoogleアナリティクス4講座を案内しています。

ウェブ解析士に取る価値がある人

反対に、調査で最も多かった効果と目的が一致する場合は噛み合います。

  • 独学で断片的に覚えた知識を体系に並べ直したい(68.3%が挙げた効果)
  • 社内やクライアントへのレポート・提案の型が欲しい(35%)
  • 事業戦略やKPI設計まで含めて学びたい(テキスト第2章・第3章の範囲)
  • 上級ウェブ解析士に進む前提で入口を押さえたい(上級は初級の資格保有が受講条件)

協会は、事業戦略・計画立案・レポーティングまでを出題範囲に含めています。

アクセス解析の操作だけを学ぶ資格ではないため、戦略側まで必要な人には範囲が合います。

範囲が自分の目的と合っているかは、公式テキストの章立てで確認できます。

\公式テキストの範囲を確認する/

ウェブ解析士をいらないと判断する前に確認したい費用

最後に、金額を一覧にします。

項目金額(税込)備考
公式テキスト4,400円必須
認定講座11,000円任意
試験費用(認定費用込)17,600円必須
取得費用の合計22,000円/33,000円独学/講座あり
再受験12,100円年内(12月末日まで)可
年会費6,600円初年度免除・2年目以降は毎年

← 横にスクロールできます →

協会は、受講料・受験料について「基本的に割引やクーポンのご用意はありません」としています。

補助金・助成金も「協会事務局にて公式に行ってはいません」という案内です。

3年間維持する場合、独学で取得して22,000円+年会費2回分13,200円=35,200円が目安です。

この金額に対して、13.3%の側ではなく68.3%の側の効果を求めているかどうかが判断の分かれ目になります。

ウェブ解析士がいらないかに関するよくある質問

ウェブ解析士は国家資格ですか?

いいえ。

一般社団法人ウェブ解析士協会が認定する民間資格です。

この資格がないとできない独占業務はありません。

ウェブ解析士を取ると年収は上がりますか?

協会は「資格取得が年収上昇を保証するものではありません」と注記しています。

公開されている平均年収571万円・中央値500万円は、回答者の職種や経験年数を含んだ数字です。

転職に有利になりますか?

協会調査で「昇給・昇進・希望職種」に役立ったと回答した人は13.3%でした。

最も多かったのは「体系的な知識の底上げ」の68.3%です。

資格を取ったあとも費用がかかりますか?

はい。

2年目以降は年会費6,600円(税込)が毎年必要です。

あわせてフォローアップテストの合格も必要で、こちらは受験料無料です。

更新しないとどうなりますか?

次年度は資格を維持できず無資格となり、オープンバッジも失効します。

非会員になったあとに資格復帰を希望する場合は、ウェブ解析士から受験し直す必要があります。

GA4の使い方だけ知りたい場合はどうすればよいですか?

協会はGoogleアナリティクス4講座を別に案内しています。

GA4の操作が目的なら、ウェブ解析士の範囲は事業戦略やレポーティングまで含むため広すぎる可能性があります。

まとめ:ウェブ解析士がいらないかは期待している効果で決まる

ウェブ解析士について、協会が公開しているデータから整理すると次のとおりです。

  • 民間資格で独占業務はなく、協会自身も「入口に立てる」資格と位置づけている
  • 協会調査では93.3%が「仕事に役立った」と回答、「特に役立っていない」は6.7%
  • 役立った場面の1位は「体系的な知識の底上げ」68.3%
  • 待遇に関わる項目は昇給・昇進13.3%、単価アップ12.5%にとどまる
  • 平均年収571万円・中央値500万円だが、協会は年収上昇を保証しないと注記している
  • 過去1年で増収53.8%、変化なし32.1%、減収14.1%
  • 取得費用は独学22,000円・講座あり33,000円、2年目以降は年会費6,600円
  • 資格維持には毎年のフォローアップテスト合格が必要で、未合格だと無資格になる

知識を体系化したい人には噛み合い、資格名で待遇を動かしたい人には噛み合いにくい構成です。

難易度と費用の詳細はウェブ解析士の難易度で扱っています。

学習時間の見積もりはウェブ解析士の勉強時間を参考にしてください。

同じ考え方で検証した記事として生成AIパスポートは意味ないのかやITパスポートは意味ないのかもあります。

出典一覧

この記事を書いた人

斉藤さやかのアバター 斉藤さやか Mamcamp代表・講師

強みも特技もない一人の主婦から、公式LINE/Instagram/YouTubeなどの運用・監修を1,200件以上経験し、時間と場所に縛られない働き方を実現。

現在はマーケティングコンサルタントとしても活動しながら、これまでに累計900名以上(のべ1,000名近く)の主婦の働き方をサポート。ママキャンでは「強みのない主婦でも、自分に合う仕事は必ず見つかる」という前提で、一人ひとりに合わせた個別サポートに邁進しています。

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